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『三橋貴明の台湾報告①』三橋貴明 AJER2015.12.15
https://youtu.be/-sSCuFZnEfU
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 来年1月に開講になる、三橋経済塾第五期のお申込み受付を開始しておりますが(お申込みはこちら )、今年、第四期では有志を募り、中部電力の浜岡原子力発電所の見学に行きました


 何しろ、稼働しておりませんもので、運転中には立ち入りできない箇所まで見学させて頂きました。中部電力の皆様、その節はありがとうございました。

 とはいえ、塾生の皆様が何よりも圧倒されたのは、あの巨大な「壁」だと思います。元々、浜岡原発は高さ18メートルの防波壁を建設していたのですが、その後、高さ22メートルに嵩上げされました。


 浜岡の防波壁は、岩盤の中から立ち上げた鉄筋コンクリート製の地中連続壁基礎の上に、鋼構造と鉄骨・鉄筋コンクリートの複合構造からなるL型の壁部を結合し、巨大津波にも十分に耐えられる強度を誇っています。


 ちなみに、三年前に18メートルで建設中だった際に、チャンネル桜さんと取材に行った際の光景が以下になります。


【耐震補強】浜岡原子力発電所 取材特集~浜岡原発は今[桜H24/8/14]
https://youtu.be/9F6_nfM2A00
http://www.nicovideo.jp/watch/1344929075


 この壁。進撃の巨人で言えば、15メートル級の来襲にも耐えられそうな巨大な壁が、ついに完成しました


浜岡原発の防潮堤の壁完成 中部電、22m津波対策用
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015122601001563.html
 中部電力が津波対策のため浜岡原発(静岡県御前崎市)に建設している高さ海抜22メートル、長さ1・6キロの防潮堤の壁部分が26日、完成した。壁の両端の盛り土工事は続いており、来年3月に工事全体が終了する見通し。
 防潮堤は、東日本大震災発生後の2011年11月に着工。当初の高さは18メートルの予定だったが、国が推計した南海トラフ巨大地震の津波の高さが計画を上回っていたことから4メートルかさ上げした。(中略)』


 今年は、PWR型の川内原発がようやく再稼働し、原発ゼロの時代が終焉しました。そもそも、日本が原発ゼロ状態になってしまったのは、菅直人が「無法に」浜岡原発を停止させたことが切っ掛けでした。総理大臣とは言えども、電力会社の原子力発電所を停止させる法的根拠は何もありませんでした。

 すなわち、「超法規的」に全国の原発が停められ、我が国は兆円単位の所得を原油や天然ガスの産出国に貢ぐ羽目になってしまいました。


 その後、全国の原子力発電所では耐震化、津波対策の投資が実施されます。三橋は、大規模な工事が行われている各地の原発を取材して回り、TAC社から「マスコミが絶対に伝えない 「原発ゼロ」の真実 」を刊行しました。


 各地の原子力発電所を回った三橋にしても、やはり浜岡の「壁」は圧巻の一言に尽きます。無論、浜岡の津波対策は「壁」に終わらず、万が一、水が防波壁を越えてきたとしても、建屋内への水の侵入を防ぐために、各種の対策がとられています。(詳しくはチャンネル桜の映像をご覧くださいませ)


 というわけで、22メートルの長大な壁が完成したわけですが、上記中日新聞の記事にある「写真」をご覧くださいませ。妙な話ですが、あまりにも長大な壁であるため、上空から撮影した写真を見ると「薄く」見えてしまうのです。

 冗談でも何でもなく、ある原発反対派の論客は、上空から撮った写真を活用し、
「こんな薄い壁で、津波から原発を守れるはずがない」
 という、卑怯極まりない「印象操作」をやっていました。実際に現場に行けば、壁がどれほど強固であるか、子供でも理解できるのですが。


 それはともかく、各地の発電所を回った印象は、緊縮財政と構造改革で散々に痛めつけられてしまった我が国ですが、それでも「現場力」は物凄いものがあるという話です。政治家や官僚、学者が机上の空論を振りかざしている間にも、現場の「日本国民」は、黙々と我が国の安全保障強化のために働いていらっしゃるのです

 

 とはいえ、あの方々にスポットライトが当たれらることは、ほとんどありません。現場で働いていらっしゃるあの方々の「現場力」こそが、真の意味で「日本の国富」であると確信しています


 現在の日本が保有している「現場力」を、いかにして若い世代に引き継いでいくのか。2016年は、我が国が若い世代に技術継承、技能継承をすることで、今後も先進国として繁栄するのか、あるいは現場力を失い、発展途上国化するのか。正念場の一年になりそうな予感がしています。


「現場力を若い世代に継承しよう!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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