苦難の台湾(前編)

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『投資の重要性①』三橋貴明 AJER2015.11.17(5)

https://youtu.be/PLPnW3LWuPQ

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 小学館から「中国崩壊後の世界 」が刊行となりました。




 明日はTOKYO MX「モーニングCROSS」に出演します。

http://s.mxtv.jp/morning_cross/

 本日、台湾から帰国します。お誘い頂いたH氏や現地の皆様には、色々と良くして頂き、感謝しております。

 台北のみならず、台南、嘉儀、嘉南大圳なども訪れることができ、嬉しく存じます。台湾高速鉄道(新幹線)にも乗りました。


 というわけで、台湾で最も印象的だった(ウソ)一枚を。


【台北市の地下鉄にて】

 上記は冗談ですが、今回の訪台で最も印象に残ったのは、実は「KANO 1931海の向こうの甲子園」の舞台にもなった嘉儀市の嘉儀神社でした


 嘉義神社は、日本統治時代の台湾台南州嘉義市山子頂(現・嘉義市嘉義公園)に存在した神社になります。大東亜戦争で焼失し、かつての社務所・斎館が史蹟資料館として利用されています(史蹟資料館は改装中でお休みでした)。


 現在の嘉儀神社の写真は、以下です。


【嘉儀市嘉儀公園の嘉儀神社跡地 その1】


 日本国民であれば誰でも分かりますが、神社です
 とはいえ、鳥居は焼失したのか、代わりに妙なもの、何というか新興宗教っぽい門が建てられています。


【嘉儀市嘉儀公園の嘉儀神社跡地 その2】


 そして、本宮があったはずの場所には、これまた妙な塔が建てられ、悪趣味な音楽を奏で続けていました。


【嘉儀市嘉儀公園の嘉儀神社跡地 その3】


 何というか、日本国民にとってみれば冒涜的というか、コメントしずらい不思議な空間でした。(心地いい空間、という意味では絶対にありません)


 不思議なことに、鳥居や本宮はなくなっているにも関わらず、灯篭や狛犬は戦前のまま残されており、手水舎もありました。



【嘉儀市嘉儀公園の嘉儀神社跡地 その4】


 もしかしたら、どこかの新興宗教に利用されているのかも知れませんが、それならばそれで、なぜ灯篭や狛犬、手水舎を撤去しないのか、不思議でなりませんでした。

 台湾を訪れると、「文化」について色々と考えさせられます。さらには、「言葉」についても深く、思考せざるを得ないのです。

 台北の228記念館は、以前は日本語の解説文があったのです。ところが、馬英九政権になって以降、228記念館が「改装」され、日本語の説明文が撤去されてしまいました


 これまた不思議なことに、なぜか「タイトル」だけは日本語訳があるのです。ところが、説明文は皆無です。国民党政権が、日本国民に228事件について知ってほしくないという「政治的意図」で、日本語説明文を消してしまったわけです。


 まさに、ジョージ・オーウェルの「1984年」の世界ですが、TPPについて全文の日本語訳を公開しないまま、批准プロセスに入った場合、安倍政権は「同じ国民」に対して国民党と同じことをやることになります。228記念館の説明文にせよ、TPP条文にせよ、日本語に翻訳されなければ、日本国民のほとんどは「知らない」状況のままに置かれてしまいます。


 あるいは、台湾では台湾語と北京語が混在していますが、本省人は北京語も話せます(外省人の多くは、台湾語を解しません)。そして、台湾国民が北京語を話せることこそが、台湾の対中投資を加速させる最大の原因になってしまったのです。


 ならば、台湾語のみを公用語とし、北京語を排除すればいいかといえば、そうはならないのです。台湾語では語彙が不足しており、北京語の手助け無しで高度なコミュニケーションをとることは難しいのです。

 そう考えたとき、江戸末期から明治初期にかけ、外国語の概念を日本語に取り入れ、様々な語彙を造り、日本語のみで高度なコミュニケーションが取れるようにしてくれた先人に対し、心から感謝の意をささげざるを得ないのです。


 ご本人に確認したわけではありませんが、施先生も台湾の現状をご存じになっており、「英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書) 」を書いたのではないかと想像しています。
 明日に続きます。


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