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『日本の亡国を防ぐために①』三橋貴明 AJER2015.9.15(5)

https://youtu.be/oN59AffMGQE

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 ヒカリランド「ドイツ第四帝国の支配と崩壊 亡国の新帝国主義 」Amazon予約開始しました。


 小学館から刊行予定の中国経済本をようやく書き終わりましたが、中国経済は少なくとも直近はマイナス成長でしょう。何しろ、輸入が対前年比で20%も減少してしまっているのです。いきなり、中国国内で資源がザクザク取れ始めたなどというマジックでもない限り、プラス成長などあり得ません。


 というわけで、日本政府は「中国経済の失速」を理由にしていいですから、さっさと補正予算を組むべきです。


焦点:外需弱く連続マイナス成長も、政府内に補正予算求める声
http://jp.reuters.com/article/2015/10/21/analysis-extra-budget-idJPKCN0SF0YJ20151021?sp=true
 9月貿易統計で外需の弱さがはっきりし、7─9月期の国内総生産(GDP)は2期連続のマイナス成長となる可能性が高まっている
 一部の民間エコノミストだけでなく、政府部内からも景気停滞を警戒する声が浮上。いずれかの段階で消費や設備投資喚起に向けた補正予算編成が必要になるとの見方が出ている。
<7-9月期の外需寄与度、マイナスの可能性>
「7─9月GDPはほぼゼロ成長だとみていたが、貿易動向を踏まえるとマイナスが濃厚になってきた」──。
 政府内では21日に発表された9月貿易統計をみて、そうした分析も出てきた。仮にゼロないし多少のプラス成長となったところで、4─6月期のマイナス1.2%という落ち込みは、取り戻せないとみている。
 9月貿易統計では黒字になると予測されていたが実現せず、赤字が続いた。数量ベースでみても、内閣府の試算では輸出が減少して輸入が伸びており、外需寄与はマイナス方向だ。(後略)』


 そもそも、「外需頼み」の経済構造の時点で、脆弱極まりないのです。何が悲しくて、輸出依存度が世界有数の「低さ」の我が国が、外需なんぞに振り回されなければならないのでしょう・・・。


【2014年 主要国の輸出依存度、貿易依存度(対GDP比%) 】

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_51.html#Izon


「ドイツとは違うんだよ、ドイツとは!」
 と、言いたいところですが、政府がまともな経済対策をせず、いつまでたってもデフレ脱却を果たせない以上、日本経済が外需の影響を大きく受けてしまう状況は変わらないでしょう。


 アメリカの財務省は、先日出した為替報告書の中で、
「2014年の消費税率引き上げ以降、内需が完全に回復しておらず、今年4─6月期にはマイナス成長に転じた」
「この環境で厳格な債務削減目標に固執すれば、それは拙速な財政再建で、景気回復とデフレ脱却を脅かしかねない。経済成長を下支えするように財政政策が再度調整すれば、金融政策や円安による外需主導の成長輸出への過度の依存を避けることができる」
 と、日本に債務削減目標(プライマリーバランス黒字化)をやめ、財政政策で景気回復とデフレ脱却をやれ、と、至極真っ当な提言をしています。


アングル:米為替報告「円は過小評価」 注目は金融政策との関連
http://jp.reuters.com/article/2015/10/20/angle-forex-report-idJPKCN0SE08Y20151020?sp=true


 さもなければ、
「過度な金融政策で円安にして、我が国(アメリカ)に輸出ドライブをかけるだろ?
 というわけで、まことにごもっとも、としか言いようがありません。


 ちなみに、上記のロイターの記事において、以下の一文があります。

『為替報告書は、あくまで米国の見解であり「その通りにしていたら、日本は破産する」(政府筋)との批判もある。

 は、は、恥ずかしい・・・。「政府筋」が誰なのか分かりませんが、長期金利0.31%の国で、「ワガクニハハサンスル~ッ!!!」とやっている人がいるわけです。


 いずれにせよ、安倍政権は補正予算を早急に組まなければなりません。何しろ、
「中国経済失速で外需が~っ!」
「アメリカ様が、財政出動しろ。円安で対米輸出増やそうとするな、と言っとるぞ」
 という状況なのです。


 ところが、安倍政権は臨時国会開催を未だに決定していません。国民経済が再デフレ化し、二年連続でリセッションに陥ろうとしている国で、補正予算編成の臨時国会を開かないなら、国会議員はいらないでしょう。


 何度も書きますが、デフレにはどんな総理大臣も勝てないのですよ、安倍総理


「政府は補正予算編成のために臨時国会を開け!」に、ご賛同下さる方は、

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