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『日本の亡国を防ぐために①』三橋貴明 AJER2015.9.15(5)

https://youtu.be/oN59AffMGQE

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 リセッションの定義は、二期連続で実質GDPが対前期比マイナスになってしまうことです。14年の4-6月期、7-9月期、日本は二期連続でマイナス成長となり、リセッション状態にありました。


 リセッションの日本語訳は、景気後退になります。


『8月鉱工業生産、予想外の低下 7~9月マイナス成長も
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS30H0N_Q5A930C1EAF000/?dg=1
 経済産業省が30日発表した8月の鉱工業生産指数は、中国経済の減速を背景に2カ月連続で低下した。前月比で1%程度の増加を見込んでいた市場関係者の予想は大きく外れた。四半期ベースでみても7~9月期は2期連続のマイナスがほぼ確実だ。同期間の国内総生産(GDP)も伸び率はマイナスになるとの指摘が出始めた。(後略)』


「国の借金で破綻する~っ!」
 は、現実には存在しない危機ですが、再デフレ化と国民の貧困化、すなわちマイナス成長は「今、目の前で起きている危機」になります。


 経済産業省によると、8月の鉱工業生産指数は前月比0.5%低下の97.0で、2カ月連続で低下しました。市場の事前予測調査では前月比1.0%上昇だったのですが、現実はマイナスでした。


 例により、生産は▲0.5、出荷は▲0.5で、在庫だけが0.4とプラスになる状況になっています。生産と出荷が減り、在庫が積み上がる。要するに、現在の日本は不況なのです。


 細かい中身を見ていくと、8月の生産は計画段階から4.2%も低下してしまいました。この「見込み違い」は、東日本大震災直後以来の需要減少によるものです。


 無論、中国の天津爆発事故で対中輸出が減っているということもがありますが、それ以上の「世界的な需要縮小」が日本経済に悪影響を与え始めています。何しろ、北米向けまでもが減少しつつあるのです。


 未だ、輸出の急減という事態にはなっていませんが(そもそも、実質輸出は増えていなかったのですが)、これは受注残があるためです。今後、受注残が消化されることで、数字として輸出の減少が明確になっていくでしょう


 本来、日本が消費税を増税せず、財政出動によるデフレ対策を継続していれば、「中国経済の失速」とやらの影響でマイナス成長に落ち込むような事態はあり得なかったはずなのです。ところが、安倍政権は消費税を増税し、緊縮財政路線を推進。


 「中国さま」の経済減速の影響を露骨に受けてしまうほど、日本経済を脆弱化させてしまったわけでございます。何て、情けない・・・・。


 まあ、いいです。

 理由は何でも構いませんから、補正予算を組みましょう
 それも、早急に。
 一日本国民として、安倍総理大臣に心底から要請します。 

 さもなければ、リセッションは7-9月期どころか、今四半期まで継続するかもしれません。

「早急な補正予算を要請する」に、ご賛同下さる方は、

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