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『ギリシャと地方創生①』三橋貴明 AJER2015.6.16

https://youtu.be/kDM_C2YUqHU

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 明日は文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。
http://www.joqr.co.jp/tera/


 安倍政権が今日、終わったとしたら、今回の件が「外交上、第二次・三次安倍政権の最大最悪の大失態」として記録されることになるでしょう。


 文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」で、最初に本件を取り上げたとき、わたくしは、
「大東亜戦争末期の朝鮮半島は日本であり、朝鮮半島の住民は日本国民だった。朝鮮半島出身の「日本人」が徴用され、本土で働いていたのは確かだが、それは他の日本人も同じ。戦争中だったのだから、当たり前。外務省は韓国に対し『お前らその時日本国民で、国民の義務を果たしていただけじゃないか!』と、反論するべき」
 と、語りました。


 理由は、実際の外務省が、
「朝鮮半島出身者が徴用されたのは、戦争末期の二年間のみで・・・」
 と、そもそも日本側が「悪いことをした」したかのごとき前提の反論をしていたためです。すなわち、韓国の歴史認識に乗ってしまっていたのです。


 日本の歴史認識というか、歴史的事実として、1910年の韓国併合以降、朝鮮半島の旧大韓帝国国民は「日本国民」であり、天皇陛下の赤子になったのです。だからこそ、当時の日本は朝鮮半島のインフラ整備や教育普及に莫大な資金を投じたわけでございます。(詳しくは「愚韓新論 」をどうぞ)


 日本国民である以上、戦争中に徴用で働くのは「当たり前」の話です。韓国側の歴史認識がどうであろうとも、日本側は歴史事実に基づいた主張を(相手の100倍の声で)繰り返していればいいわけでございます。

 とはいえ、外務省が相変わらずダメダメなので、これは最悪、明治日本の産業革命遺産の「世界文化遺産登録」は実現しないかも知れないな、と思っていました。それならそれで、日本国民の韓国への認識が「正常化」され、仕方がないのかもしれないとも考えていたのです。


 それがまさか、これほど最悪の結末になるとは


岸田外相「強制労働を意味するものでない」 財産請求権で韓国にクギ刺したが…
http://www.sankei.com/politics/news/150706/plt1507060007-n1.html
 安倍晋三首相は5日夜、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録が決まったことを受け、「心からうれしく思う。海外の科学技術と自国の伝統の技を融合し、産業化を成し遂げた姿は世界でも稀有(けう)で、人類共通の遺産としてふさわしい」とのコメントを発表した。
 岸田文雄外相も5日夜、外務省内で記者団に「遺産群の果たした世界的な役割が広く世界に知られる契機になることを期待する」と述べた。
 日本政府は5日の委員会発言で、韓国側がこだわった「強制労働」に関し「forced to work(働かされた)」との表現を使用。岸田氏はこの表現について「『強制労働』を意味するものでない」と説明した。さらに、財産請求権の問題は完全に解決済みと
する従来の日本政府の立場に変わりがないことを強調した。
 外務省筋によると、日本政府は、委員会での日本側の発言を裁判で使わないという確約を韓国政府に何度も確認したという。外務省関係者は「韓国内に(遺産の説明における強制労働の明記を主張する)いろいろな世論がある。ボンの現場での確認とともに、ハイレベル(閣僚級)でも確認した」と審議を1日先送りした背景を説明している。(後略)』


 たとえ「強制労働」という言葉を使わなかったとしても、「against their will」(本人の意思に反して)、「forced to work(働かされた)」といった表現が入ってしまった時点で、日本側の完敗です。軍艦島をはじめとする一部の産業遺跡は、今後、韓国人の、
我々の先祖が日本に強制連行されて、強制
働させられた~。ウリたちは被害者だ~
 のキャンペーンのシンボルになるでしょう。


 数年後のソウルの日本大使館の前には、あの気持ち悪い少女像の隣に、「強制連行夫記念像」が鎮座することになるでしょう。


 大挙して韓国人が軍艦島に訪れ、ハングルで「強制連行の記念地」「強制労働の記念地」といった落書きをしていくことでしょう。当時、徴用(しつこいですが、戦時下なので当たり前)された韓国人が、次々に日本企業や日本政府を訴え、上記の文書が平気で「強制労働」の証拠として持ち出されることになるでしょう。韓国人とは、そういう連中です


 さらに、世界に「日本の強制連行の証拠」が拡散され、十年後くらいには、百万人の朝鮮人(しつこいですが、当時は日本国民)が「日本で強制労働に従事させられた。軍艦島はナチスのアウシュビッツと同じだ」という話になっていることでしょう。


 最悪です。


 河野談話のときは、まだしも「韓国人」に対する理解が足りなかったと、言い訳できるかも知れません。とはいえ、今回は違います。

 安倍政権は、デフレ下の緊縮財政が国民を貧困化させた橋本政権の前例を知りながら、デフレ下の緊縮財政に勤しんでいます。さらに、河野談話の失敗を知りながら、第二の河野談話を作り上げてしまったのです。


 日本サイドにできることは、もはや一つしかありません。韓国人の歴史認識ではなく、
「大東亜戦争末期の朝鮮半島は日本であり、朝鮮半島の住民は日本国民だった。国民の義務として、朝鮮半島出身者も徴用に応じただけ」
 という、歴史的事実を世界に向けて韓国の100倍の声で発信していくのです。そのために自分ができることを、少し考えてみたいと思います。


「歴史的事実を相手の100倍の声で発信する」に、ご賛同下さる方は、

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