株式会社経世論研究所
講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッター
はこちら
人気ブログランキング に参加しています。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
チャンネルAJER更新しました!
『いわゆる国の借金①』三橋貴明 AJER2014.9.23(3)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
一般参加可能な講演会のお知らせ
2014/11/04 『Voice』特別シンポジウム「2015年の安倍政権を占う」
小浜逸郎氏、藤井聡氏、三橋貴明氏、柴山桂太氏が安倍政権の経済政策を斬る! http://voice.peatix.com/
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
昨日は、チャンネル桜「日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」 」に出演しました。
1/3【討論!】大捏造メディア・朝日新聞を糾す!Part2[桜H26/10/4]
http://youtu.be/VliG8LkAd9c
2/3【討論!】大捏造メディア・朝日新聞を糾す!Part2[桜H26/10/4]
http://youtu.be/S5PoKvU1T8E
3/3【討論!】大捏造メディア・朝日新聞を糾す!Part2[桜H26/10/4]
http://youtu.be/JbFwr2yuEXs
今回の討論では、
「朝日新聞許すまじ!」
ではなく(そんなことは分かっているのです)、朝日新聞の捏造報道の「背景」と「解決策」について建設的な討論が行われ、大変面白かったのではないかと思います。
さて、IMFが世界経済に対し6兆ドルの公共投資の必要性を提言しました。厳密には、IMFのラガルド専務理事ですが。
『「世界経済成長には6兆ドルの公共投資が必要」 IMFのラガルド専務理事が提言
http://www.sankei.com/economy/news/141003/ecn1410030012-n1.html
国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は2日、ワシントン市内で講演し、世界経済の成長に弾みをつけるため今後15年間で総額6兆ドル(約650兆円)規模の公共投資の実行が必要と提言した。また、金融緩和をめぐる日米欧の温度差による為替相場の変動などを注視する考えを示した。
ラガルド氏は、世界経済の現状について「引き続き弱い」と分析。来年の成長率についても4・0%としていた従来予想よりも下方修正する考えを示した。
低成長が常態化しないためには政策実行が必要と強調し、各国事情に合わせた効率的な公共投資が求められるとした。
一方、米国の金融政策については「米連邦準備制度理事会(FRB)が市場と対話しながら段階的に進めるべきだ」と述べた。』
ラガルド専務理事が「何」に投資するべきと提言したかといえば、空港やインターネットを含む「インフラストラクチャー」です。現在、多くの国で輸送やエネルギー供給上の障害があり、発展を妨げている。経済成長と雇用のためにも、投資が欠かせない。
と、専務理事は語りました。
1970年代、コンテナ取扱個数が世界一だった港は、神戸港でした。阪神工業地帯の輸出港としてフル活用され、神戸港は世界有数の港として有名だったのです(過去形)。
それが今や、世界のコンテナ取扱個数ランキングにおいて、神戸港は何と三十位にも入っていません。圏外、なのです。ちなみに、一位は上海で、二位がシンガポール。三位が香港。2012年の数字で見ると、東京港がようやく29位と、辛うじてランクインしている有様です。
なぜ、このような事態になったのか。別に、難しい話ではありません。日本の港の水深が浅すぎ、大型コンテナ船が入港できないためです。
日本はコンテナ船の大型化という世界の潮流に乗り遅れ、巨大コンテナ船に対応できる水深を備えた港湾が一つもないのです。
ならば、大型コンテナ船はどのように日本にコンテナを運ぶかといえば、何と韓国の釜山(現在、世界ランキング5位)で小型船に積み替え、日本列島に荷を運び入れているのでございます。
逆に、日本から北米に向かう船も、一度、香港(!)に立ち寄り(方向が逆です・・・)、大型コンテナ船に乗せ換えていたりするのです(全部ではないですが)。まさに、「惨状」でしょう?
日本は今や、「生産性向上」「国際競争」という面でも、インフラ大国でも何でもないのです。公共投資を削りまくり、国民の生命や安全を危険に晒し、虎の子の供給能力を削り取り、さらに「国際競争」でも敗北している。
日本国民、官僚、政治家たちの「公共投資」に対する意味不明な嫌悪感が、結局のところ、日本を壊してきたわけでございます。
とはいえ、ラガルド専務理事が「公共投資を!」とやる以上、公共投資不足は日本だけの病ではないようです。もっとも、日本ほど公共投資を減らした愚かな国は、主要国には一か国もありませんが、いずれにせよ、IMF出向中の財務官僚ではなく、トップのラガルド専務理事が「公共投資を増やせ」と言っているのですよ。
IMF大好きな日本の新聞各社も、当然ながら、
「IMFが言っているんだ! 公共投資を増やせ!」
という、キャンペーンを展開してくれるんですよね。
日本の港湾の「現状」に愕然としてしまわれた方は、
↓このリンクをクリックを!
◆本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
◆三橋貴明関連情報
Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」
連載中
新世紀のビッグブラザーへ ホームページ
はこちらです。
新世紀のビッグブラザーへblog一覧
はこちらです。