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 TAC出版から刊行予定の「電力崩壊!(仮)」の〆切に追いまくられ、そろそろ人間の限界を更新しそうな状況です。すでに、一日に原稿用紙100枚書くのが日常になってしまっております。
 というわけで、本日は短め。


 安倍総理は東日本大震災から三年を迎えようとしている3月8日、福島県いわき市を訪問されました。


安倍首相:いわきでイカ試食「風評被害払拭に頑張りたい」
http://mainichi.jp/select/news/20140308k0000e010238000c.html
 安倍晋三首相は8日午前、東日本大震災から3年を迎えるのを前に福島県いわき市を訪問した。4月から入居が始まる災害公営住宅の内部を視察した首相は「こういうものができると、しっかり防寒ができる」と語った。その後、近くの複合型観光施設ではイカなどの海産物を試食し「おいしい。風評被害を払拭(ふっしょく)するために頑張りたい」と述べた。
 8日午後には、4月1日に避難指示が解除される田村市都路(みやこじ)地区を訪れるほか、大熊町大川原地区(居住制限区域)で除染の進ちょく状況を視察する。』


 総理に一つ、是非ともお願いしたい件があります。菅内閣の「計画的非難区域」が間違っていたことを、政府として認めて欲しいのです。


 2011年3月11日に福島第一原発が事故を起こし、菅内閣は半径20キロメートル以遠で、居住し続けた場合の年間放射性積算線量が20ミリシーベルトに達する恐れがある地域について、「計画的避難区域」に指定しました。


 シーベルトやベクレルが何か、という点については、「電力崩壊(仮)」で書きましたので、本エントリーでは省略します。


 いずれにせよ、「喫煙」をしている人は、年間の放射性積算線量2000ミリシーベルトと同等のリスクを背負うことを知ってほしいのです。すなわち、福島県の計画的避難区域の100倍のリスクです。


 計画的避難区域は、2012年4月に、年間積算線量に応じて「避難指示解除準備区域」「居住制限区域」「帰還困難区域」に再編されましたが、最も積算線量が多い帰宅困難区域ですら、
放射線の年間積算線量が50ミリシーベルトを超えており、5年経過しても20ミリシーベルトを下回らないおそれのある地域
 という定義になっています。


 帰宅困難区域に居住するより、喫煙をする方がはるかに健康被害は大きいのです。(受動喫煙は100~200ミリシーベルトと同等とのこと)


 また、人間ドックで受けるCTスキャンは、1回で上限で10ミリシーベルトの被曝をします。CTスキャンを一年に2回受けることが、それほど問題になるのでしょうか。


 放射線を浴びた際に「発ガンする確率」は、100ミリシーベルト以上の被爆線量で、一応、確認されています。

「放射線による発ガンの影響は、1000ミリシーベルトの場合は5%」
 というものです。100ミリシーベルトの場合、0.5%になります。すなわち、200人に1人です。
 現在の「帰還困難区域」の年間積算線量50ミリシーベルトの場合、「影響が出るかどうか、分からない」というのが、世界の科学者の見解なのです。


 国際放射線防護委員会(ICRP)は「一年間50ミリシーベルト」という「閾値」を設定していますが、別に科学的な根拠があるわけではありません。単純に発ガンのリスクが放射線の量と比例すると考えると、50ミリシーベルトの発ガンの可能性は0.25%になります。すなわち、400人に一人です。(くどいですが、100ミリシーベルト未満の発ガンの確率上昇は確認されていません)


 無論、ガンになったとしても、必ず死に至るわけではありません。0.25%未満の発ガンのリスクを恐れ、故郷を失った人たちは、それゆえに却って健康を害しそうな気がします。


 などと書くと、例により、
「お前は福島県民の気持ちがわかるのか!?」
「そんなこと言うならば、帰宅困難区域に住んでみろ!?」
 などと「ひすてり~く」に言い出す人が必ずいますが、わたくしは別に福島県の帰宅困難区域に住んでも構いませんよ。仕事に支障がないならば。わたくしは現在、喫煙者なので、発がんリスクは帰宅困難区域に住む以前に元々高いのです。帰宅困難区域に住んで禁煙した方が、現在よりも健康的な生活を送れるでしょう。


 要するに、この世界で生きている限り、全てのリスクから逃げることはできないのです。放射線でガンになる確率よりも、交通事故で「死ぬ」確率の方が、我が国の場合は間違いなく高いです。


 ところが、現実には放射線を科学的根拠を無視して恐れる人が多く、まさにヒステリックに騒ぎ立てる彼、彼女らこそが「風評被害」を作り出してい元凶なのです。菅内閣の「極端に厳しい基準」を設定した上での避難の強制が、風評被害に拍車をかけたのは、今更言うまでもありません。


 というわけで、安倍総理には是非とも「菅内閣の計画避難区域の設定は間違っていた」と、国民や世界に説明して欲しいのです。それこそが、風評被害を払しょくする最も適切な手段だと信じます。


 本日のエントリーのコメント欄には、わたくしに対する批判や非難、恐らくは誹謗中傷が溢れるかも知れませんが、あえて書いてみました。


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