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『2013年を振り返って2014年を考える(後編)③』三橋貴明 AJER2013.12.17(3)

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1月18日 「2014年 日本はデフレ脱却し成長路線に回帰するのか?」( 日本橋人形町)

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 年末だというのに、今後に大きな影響を与えそうなイベントが次々に発生しています。(年末だからなのでしょうか)


沖縄知事が埋め立てを承認 辺野古移設 普天間合意から17年、年度内に設計契約
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131227/plc13122710150008-n1.htm
 沖縄県の仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)知事は27日午前、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古への移設に向けた政府の埋め立て申請を承認した。既に承認する意向を固めていた仲井真氏は「承認書」に公印を押した。承認書は配送業者に託し、同日中に沖縄防衛局に届いた。これを受け防衛省は今年度中に代替施設の設計で契約を交わす。平成8年の普天間返還合意から17年で辺野古移設は進展する。(後略)』


 総理の靖国参拝の前日、12月25日。沖縄県の仲井間知事が首相官邸を訪れ、安倍総理と会談しました。総理から、沖縄県が以前から求めている「普天間基地五年以内の運用停止、早期返還」を実現するため、防衛省に作業チームを設け、さらに日米地位協定を補足する形でアメリカ側と交渉を開始した件が伝えられました。


 また、知事訪問前日の24日には、今後8年間で総額2兆4千億円を超える沖縄振興予算が組まれることも決定しています。


 というわけで、仲井間知事が普天間飛行場の辺野古移転に向けた政府の埋め立て申請を承認し、普天間移設が大きく動き出したわけです。


 ご存じでしょうが、普天間基地の辺野古移設問題は、17年前の橋本政権期に日本政府、アメリカ政府、そして「地元(沖縄県)」が合意し、2009年秋には環境アセスメントを開始する予定になっていました。ところが、09年8月の総選挙で民主党に政権が交代してしまい、しかも、鳩山由紀夫代表(当時)が、
最低でも県外
 と、できもしない解決策を提示し、沖縄県民がそれを信じてしまったものですから、話はややこしくなってしまいました。


 09年12月には、鳩山首相(当時)がオバマ大統領に対し、「トラストミー」と、年内決着を約束しました。その後、「腹案がある」だの何だの言い出したわけですが、結局は鳩山氏が「何も考えていなかった」ことが明らかになり、日米関係を大きく傷つけ、普天間も「現状維持」という最悪の結末になってしまったのはご承知の通り。


 その後、自民党へと再び政権が交代し、沖縄県知事の辺野古容認に向けて様々な「根回し」が行われてきました。変な話ですが、沖縄の場合は自民党の国会議員までもが辺野古移設に反対する傾向が強かったため、話は厄介なわけです。

 なぜ、沖縄の自民党議員(全員というわけではないですが)までもが辺野古移設を嫌がり、「最低でも県外」と言っていた(言っていました)のかと言えば、普天間の地権者たちが自民党支持者であったためだったりします。純然たる「政治的問題」で、自民党の国会議員の一部すらも、辺野古移設にいい顔をしていなかったのです。


 とはいえ、今年の11月には全ての沖縄の自民党国会議員が、辺野古移設を容認するようになり、仲井間知事の「容認」に向けて話が動き出しました。


 ちなみに、本件に関する朝日新聞の記事が面白くて、「辺野古埋め立て申請、沖縄県知事が承認 普天間移設問題(11月27日 朝日新聞)」において、仲井間知事が、
「「県外移設の方が早い」という従来の主張も述べる見通しだ。」
 であったり、
「来年1月の名護市長選や秋の知事選の結果次第では、反発の声が一層高まり、着工が遅れる可能性もある。」
 と、「まだ辺野古に移ると決まったわけではないんだよ」という印象を読者に植え付けるべく奮闘していたことです


 もっとも、仲井間知事は「県外移設」を公約に選挙戦を戦い、知事に就任しました。今回、辺野古沿岸部の埋め立て申請を承認したことを受け、
「公約違反では?」
 と、批判されるのは必至で、知事は27日午後の記者会見において、県外移設の要求と埋め立て承認は併存しうると主張し、
「公約を変えていないので(公約違反の)説明する理由がありません」
 と、語気を強めていました。


 大元に戻ると、街の真ん中に飛行場がドンッ!とある普天間の状況は、確かに問題です。当然、飛行機の離発着は「街の上」を通ることになってしまいます。


 普天間の移設は、日本政府とアメリカ政府のみならず、「地元」の合意が必須です。「地元」の反対者は、辺野古埋立ではなく「県外移設」を主張しています。とはいえ、「県外」を主張している人の中には、
「そもそも普天間飛行場の移設自体に反対であるため、絶対に実現不可能な【県外移設】を主張している
 人が存在しているのも、また確かなのです。

 今後、沖縄の政界は普天間移設を巡り揺れ動くことになると思いますが、とにもかくにも「初心」である、
街の真ん中に普天間飛行場が存在するという問題を、早期に解決する
 ためにどうするかを、国民一人一人が考えていく必要があると思います。そうすれば、自ずと答えは見えてくるはずです。わたくしは、今回の仲井間知事の決断を支持します。
 
「仲井間知事の決断を支持する」にご賛同下さる方は、このリンクをクリックを!
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