続 顔のない独裁者

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チャンネルAJER更新しました!

NEW!『デフレの原因(後編)③』三橋貴明 AJER2013.10.15(2)
http://youtu.be/g7jG7Oq_cwA

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11月11日 「アベノミクス・TPP・増税・オリンピックでどうなる!?日本経済と地域経済(町田市)

12月2日グローバル資本主義を超えて(Beyond Global Capitalism)」 (京都)

NEW!12月13日「日本大復活 東京オリンピックと安倍政権、日本経済の行方 」(大手町)

12月19日 「「“強い”日本経済は実現するか?」 --安倍政権誕生一年とこれからを検証する 」(御茶ノ水) 

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 チャンネル桜「さくらじ」に出演いたしました。


【古谷経衡】さくらじ#110、三橋貴明&さかき漣「顔のない独裁者vs顔の出ない出演者」【saya】
 Youtube http://youtu.be/BbDFuqC_kcw
 ニコ動 http://www.nicovideo.jp/watch/1383880274


 またまたタイトルとは関係ないのですが、田母神先生にサインを頂戴したので、記念に一枚。



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 「続 顔のない独裁者 」というタイトルでありながら、まずは顔のあるビッグブラザーのお話。


『中国、政策否定の報道禁止 党中央が統制強化

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131109/chn13110919380005-n1.htm
 中国共産党中央宣伝部が、9日開幕の第18期中央委員会第3回総会(3中総会)に合わせ、習近平指導部の評価や、会議で示される改革政策を否定的に報じないよう求める内部通知を出したことが9日、分かった。中国メディア関係者が明らかにした。
 内部通知は、会議の開催中、山西省で6日に起きた連続爆破のような突発事件や大衆の大規模な抗議活動が発生しても「上部機関の指示に従い、報道合戦をしてはいけない」とも強調した。
 関係者によると通知は8日に出された。党の方針を批判する論評などの掲載を禁止したほか、経済・行政改革に否定的なインターネット上の文章にくみしないよう要求。また社会のマイナス面に関する報道をできるだけ抑え、特に社会問題を習氏や李克強首相と関連づけないよう指示。習氏や李氏ら党最高指導部の政治局常務委員7人に関する報道を周到に行うよう求め、通知に違反すれば「厳罰に処する」としているという。』


 昨日のテレビ愛知「激論!コロシアム」で、天木さんが、
「今の仮想敵国である中国、北朝鮮を巻き込んで、お互いに攻めあわないというアジア集団安保体制を創る」
 と仰ったときに、つい我慢できずに「妄想ですよ、天木さん!」と突っ込んでしまいましたが、現実問題として共産党一党独裁体制を続け、上記の類の露骨な言論統制を実施している中国と「友好」やら「安全保障体制」やらを築けるわけがありません。それ以前に、中華人民共和国はいよいよ共産独裁国の末期状態に突入したように思えます。


 バブル崩壊の危機に直面し、IMFはともかくゴールドマン・サックスにまで、「貸倒損失が最悪300兆円に達する」と言われてしまい(300兆円の貸倒損失を処理するなど、アメリカにも無理だと思います)、民族紛争やテロが相次ぎ、さらに中国人民が誰一人逃れられない環境汚染の蔓延


 加えて中国は、先日の三橋経済動向塾で渡邊さんが話していらっしゃいましたが、
「次の成長の道筋を描けない」
 状況にあります。


 民主主義国であれば、政権交代あるいは落選という形で政治家が責任を取ることができます。とはいえ、共産独裁国の政治家たちは、落選という形で責任を取る術がありません。逆に言えば、人民(中国に「国民」はいません)側には選挙権が無いため、民主主義で状況を是正するという手段を持ち合わせていません。


 結局、状況が悪化した際には、独裁権力側は言論統制や暴力で人民を抑えつけようとせざるを得ず、逆に人民側も暴力で対抗するしかないわけです。中国には一応、役に立たない「陳情」という制度がありますが、多くの陳情が門前払いされ、今回も多数の拘束者を出したとの報道が流れています(要は、暴力で陳情者を排除するわけです)。


 これまでの中国が内乱的な混乱に陥らなかったのは、ただただ、中国共産党政府が「経済成長」という飴を人民にプレゼントすることができたためです。そこに、バブル崩壊危機、民族問題激化、そして環境汚染という災厄(中共の自業自得ですが)が襲いかかり、今後の中国はこれまで以上に「暴力」(体制側と人民側双方に)が激化していくと思われます。
 
 次は「顔のない独裁者 」系の話題。


大阪市、水道で新会社 民営化案
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20131109-OYO1T00242.htm?from=top
◆100%出資 30年間分の運営権売却
 大阪市は8日、現在は直営の水道事業について、市が100%出資する新会社に30年間分の運営権を売却して民営化する方針を固めた。浄水場などの資産は市が保有し、水道料金の決定にも引き続き関与する。2015年度中の移行が目標で、水道職員約1600人の大半をいったん新会社に転籍させ、将来的に1000人にまで削減する方針。自治体の水道事業民営化は、実現すれば国内初となる。
 水需要が減る中、市財政から切り離して合理化を進めるのが狙いで、11日の幹部会議で橋下徹市長が最終決定する。橋下市長は当初、大阪府内の他市町村との水道統合を目指していたが、市議会の反発で頓挫し、単独民営化方針に転じていた。
 新会社には、淀川から取水して浄化し、家庭や企業に給水するまでの事業運営を任せる。一方で、災害など非常時には行政の一定の関与が必要なことから、浄水場や配水池、配水管などの資産は市が保有し、運営権は30年間の期限付きで売却する「上下分離方式」を採用することにした。
 水道料金についても、条例改正や事業運営権の売買契約を通じて上限を決める権限を市に残す方針で、14年度中に関連議案を市議会に提出する予定だ。ただ、橋下市長が率いる地域政党・大阪維新の会は市議会で過半数に満たないうえ、他会派の反発も予想され、実現のハードルは高い。』


 来たっ! やはり、大阪市(市長が橋下氏であるため)から来ましたか・・・・。


 再度、レントシーキングに関連したスティグリッツ教授の言葉をご紹介します。


「アメリカの政治制度は上層の人々に過剰な力を与えてしまっており、彼らはその力で所得再配分の範囲を限定しただけでなく、ゲームのルールを自分たちに都合よく作りあげ、公共セクターから大きな”贈り物”をしぼり取ったからだ。経済学者はこのような活動を”レントシーキング”を呼ぶ。富を創出する見返りとして収入を得るのではなく、自分たちの努力とは関係なく産み出される富に対して、より大きな分け前にあずかろうとする活動のことだ」


 水道の民営化が実施された場合、大阪市の行政コストは下がると思います(それが目的です)。とはいえ、別に水道の運営権を購入した「民間水道株式会社」は、新たな付加価値を創出するわけではありません。水は単なる水であり、しかも現状の大阪市の水道サービスは「品質が悪い」「水が供給されない」等の問題を抱えているわけではありません。


 付加価値を創出しないとは、「所得(=付加価値)のパイが一定」という話です。水道が民営化されたからと言って、
「おっしっ! それじゃあ、水道を使おう」
 などと言う人は、一人もいないでしょう。すでに、大阪市の全ての市民は水道サービスのユーザなのです。所得のパイが増えない状況で、民間水道株式会社が「新規参入」し、事業を請け負う。


 大阪市は、当初の予算よりも水道サービスの供給費用を削減できるでしょう。(恐らく)
 新たに参入した民間水道株式会社は、間違いなく利益を上げることができます(そもそも、利益を上げられないならば、参入しないでしょう)。


 そして、大阪市の削減+民間水道株式会社の利益分、必ず「誰か」が損をすることになります。南米やフィリピンなどで行われた水道民営化では、普通に「料金の引き上げ」という形で一般の消費者が損をしました(結果、デモや暴動となり、失敗に終わりました)。

 記事では水道料金について「上限を決める権限を市に残す」とあります。ということは、一般消費者ではなく別の誰かが損をすることになります。もちろん、既存の水道サービス事業で働いている方々です。料金に上限があり、売上を増やせないとなると、あとは「コストカット」をする以外に、「大阪市の節約金+民間水道株式会社の利益」を編み出す方法は有りません。大阪の水道サービスが実際に民営化された場合、既存の従業員(今の公務員)の皆様が損失を負担することになるわけです。


 さらに、リストラや給料削減で従業員の方々の士気が落ちたところで、「さらなるコストカット!」などとやった日には、間違いなく大阪の水道サービスの品質が低下していくことになります。道路公団民営化もそうでしたが、株式会社が「コストカット! コストカット!」とやった場合、品質や安全性にツケが回らないわけにはいかないのです。


 問題は、上記の事態を引き起こす代わりに、大阪市民が何を得られるか、という話です。行政コストは減りますが、そもそも大阪市の財政問題の根幹は「デフレにより税収が増えない」ことです。水道民営化をしたところで、大阪市の財政問題は解決しません。


 結局のところ、レントシーキングを狙う人々にとって、「財政問題」はまことに都合が良いことが分かるでしょう? 我が国のデフレが継続し、中央政府や地方自治体の財政が改善しない限り、上記の類の話が次々に出てくることになるでしょう。


 最終的に、どうなるか。につきましては、是非とも「顔のない独裁者 」をお読みくださいませ。


「顔のない独裁者」の意味が、次第に理解できてきた方は、このリンクをクリックを!
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