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チャンネルAJER更新しました!

NEW!『デフレの原因(後編)③』三橋貴明 AJER2013.10.15(2)
http://youtu.be/g7jG7Oq_cwA

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11月11日 19時~ 町田青年会議所:主催「アベノミクス・TPP・増税・オリンピックでどうなる!?日本経済と地域経済」in町田市民フォーラムhttps://www.facebook.com/events/1422541867960133

12月2日 グローバル資本主義を超えて(Beyond Global Capitalism)」in 京都

http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/bgc/

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三橋貴明の「新」日本経済新聞のフェイスブックのページができました!https://www.facebook.com/mitsuhashipress
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 わたくしが企画と監修を担当した小説、「顔のない独裁者 「自由革命」「新自由主義」との戦い 」(さかき漣:著)の予約がスタートしました。(さかき漣は弊社所属の作家です。今回のわたくしは企画・監修のみで、ストーリーは全面的にさかき漣が担当しました。) 本書は以前、PHP研究所から出版した「新世紀のビッグブラザーへ 」の続編にあたります。世界観、主人公たちはそのまま引き継いでもらいました。

 

 本作は、主人公は「秋川進」ですが、ストーリー上の超重要人物である「新指導者GK」の歓喜と苦悩の物語でもあります。GK(駒ヶ根覚人)は武装諜報組織ライジング・サンを率い、日本国民念願の自由革命を実現し「日本を取り戻した」男です。GKには、モデルがいます。そのモデルとは・・・。


 本日から夕刊フジで「断末魔の中韓経済」の短期集中連載が始まります。(金曜日まで) 本日分だけ一面です。


 さて、9月の消費者物価指数が発表になりました。


消費者物価4カ月連続増、08年以来-エネルギー上昇で9月0.7%増
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MV75HD6K50Y501.html
 9月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除いたコアCPI )の前年同月比は4カ月連続で上昇した。事前予想と同じで2008年以来の連続プラスになる。前月に続きエネルギー関連価格の上昇が全体を押し上げた。
 総務省が25日発表した全国コアCPIは前年比0.7%上昇。プラス幅は8月の0.8%から縮小した。コアCPIは07年10月から08年12月まで15カ月連続増加していた。先行指標とされる東京都区部の10月は同0.3%上昇と6カ月連続のプラス。ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想中央値は全国が0.7%上昇、都区部は0.3%上昇だった。
 日本銀行は10月の金融経済月報で、コアCPIの前年比上昇率は「プラス幅を次第に拡大していく」との見通しを示した。中曽宏副総裁は9日、松江市内で講演し、コアCPIの前年比について「2014年度後半から15年度にかけて」、物価安定の目標である2%程度に達する可能性が高いと述べた。 (中略)
◆米国型コアCPI
 全国CPIでは、食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合、いわゆる米国型コアCPIが前年同月比横ばいと、2009年1月以来続いていたマイナスから脱した。
 甘利明経済再生担当相は午前の閣議後会見でこの点について「まさにデフレ脱却に向けての必ず通らなければならない経過だ」と指摘。「これはいい動きになりつつある」と述べた。 』


 ブルームバーグの記事で「米国型コアCPI」と書いてあるのが、日本のコアコアCPIのことです。

 総務省統計局の資料から、対前年比(%)のデータを持ってきました。


                 8月   9月
消費者物価指数(CPI)   0.9  1.1
コアCPI            0.8  0.7
コアコアCPI         -0.1  0


 う~む・・・・。微妙・・・・・。
 CPIが上昇し、コアCPIが下落ということは、生鮮食品価格の上昇があったということでしょうか。統計局のデータの中身を見ると、確かに「生鮮食料品」が対前年比で11%(!)の上昇となっており、総合のCPIの上昇をけん引したことが分かります。


 いずれにせよ、日銀のインフレ目標の指標であるコアCPIの上昇率が、8月よりも下がってしまったのは驚きです。これだけ金融緩和を拡大しても、一本調子でCPIが上がるとは限らないということですね。

 コアコアCPI(米国型CPI?)で見ると、プラスマイナスゼロ。ようやくマイナスからは脱しましたが、もちろんデフレ脱却とは言えません。


【日本のCPI、コアCPI、コアコアCPIの推移(対前年同月比)】
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_44.html#CPI


 グラフを見ると、08年のCPI、コアCPI上昇期と比較すると、今回のCPI上昇は「CPI・コアCPIとコアコアCPI」の乖離が少ないことが分かります。さすがに、08年は資源バブルでしたので、エネルギー価格を含むCPIとコアCPIは、コアコアCPIを置いてきぼりに上昇していきました。


 問題は、今後の「コアコアCPI」の動きです。国内の需要と供給のバランスが本当に回復し、せめて対前年比1%を(コアコアで)回復してくれない限り、デフレ脱却とはお世辞にも言えません。


 そして、我が国のコアコアで見たCPIが1%を上回っていたのは、まさしく橋本政権期です。恐ろしいことに、日本のコアコアCPIは98年以降、(ほぼ)常にマイナスで推移していたわけです。


 この期間、企業は同じ製品、サービスを同じ量売っても売上が下がり、労働者は以前より懸命に働いても所得が下がる状況が続きました。その期間、何と15年。

 さらに、15年ぶりに、ついにまともなデフレ対策(金融政策&財政政策)が誕生した、と思ったのもつかの間、デフレ促進策である消費税増税が決定され、同じくデフレ促進策の規制緩和が推進されようとしています。特に、
規制緩和はデフレ化(物価抑制)政策である
 ということが、一般の方には分かりにくい話です。恐らく、多くの政治家も理解していないと思います。というわけで、わたくしは今後、
「我が国は未だにデフレ環境下にある」
 ことと同時に、
「規制緩和はデフレ化(物価抑制)政策である」
 さらに、
「規制緩和は安全保障強化と両立しえない
 について、特に強調して訴えていきたいと思います。デフレ環境下でのデフレ促進策を、少しでも食い止めるために。

「政府はデフレ環境下のデフレ促進策をやめろ!」にご賛同下さる方は、

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