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NEW!『デフレの原因(前編)①』三橋貴明 AJER2013.10.8(5)
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10月19日 13時半~ 文京区シビックセンターで【シンポジウム】「日本企業、台湾企業の在中経済犯罪被害報告会 中国民事訴訟法231条、国防動員法の危険性を訴えるhttp://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11613422415.html

12月2日 グローバル資本主義を超えて(Beyond Global Capitalism)」in 京都

http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/bgc/

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 最近では珍しく、明るい話


日本の「成人力」世界で突出 「読解力」「数的思考力」トップ OECD調査
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131008/edc13100823540003-n1.htm
 社会生活で求められる成人の能力を測定した初めての「国際成人力調査」(PIAAC=ピアック)で、経済協力開発機構(OECD)加盟など先進24カ国・地域のうち、日本の国別平均点が「読解力」と「数的思考力」でトップだったことが8日、分かった。日本は各国に比べ、成績の下位者の割合が最も少なく、全体的に国民の社会適応能力が高かった。また、生産現場の労働者などいわゆるブルーカラーの能力が高いことも分かった。
 この調査はOECDが平成23年8月から翌年2月にかけ世界24カ国・地域の16~65歳の成人約15万7千人を対象に実施。日本では男女1万1千人を対象にして5173人が回答した。(1)社会に氾濫する言語情報を理解し利用する「読解力」(2)数学的な情報を分析し利用する「数的思考力」(3)パソコンなど「ITを活用した問題解決能力」-の3つの社会適応能力を調べた。
 それによると、日本は「読解力」の平均点が500点満点中296点で、OECD平均273点を大きく上回り1位になった。「数的思考力」も、OECD平均269点に対し日本は288点で、2位のフィンランドに6点の差をつけて1位だった。(後略)』


 OECDが「国際成人力調査」という、興味深い調査結果を発表しました。国際成人力調査とは、24各国・地域において、約15万7千人を対象に実施されたもので、「16歳から65歳の成人を対象として、社会生活において成人に求められる能力のうち、読解力、数的思考力、ITを活用した問題解決能力の3分野のスキルの習熟度を測定するとともに、スキルと年齢、学歴、所得等との関連を調査。」というものでした。調査対象となった国は、アイルランド、アメリカ、イギリス、イタリア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、韓国、キプロス、スウェーデン、スペイン、スロバギア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ロシア、そして日本です。


 上記の調査において、驚くなかれ、日本が「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力(コンピュータ調査を受けた者の平均点)」という三つの調査項目「全て」でトップになったのです。


 産経の記事では「ITを活用した問題解決能力に課題がある」と書かれていますが、OECDの調査が「パソコン使用」と「紙使用」に分かれており、日本は紙で調査を受けた人が36%と、OECD平均(24.4%)を大きく上回っているため、「課題がある」ように見えてしまうだけです。「ITを活用した問題解決能力」について、OECDは調査を受けなかった人(紙で調査を受けた人)も母数に(なぜか)含めた結果を発表しているため、、日本の「ITを活用した問題解決能力」がOECD平均クラスになっているだけなのです。


 パソコンで調査を受けた人について、「ITを活用した問題解決能力」の平均点を分析すると、日本は294点で、首位でした。(二位はフィンランドの289点) よくよく考えてみるとITを活用して問題を解決する際に、必要な能力は「読解力」と「数的思考力」になります。読解力と数的思考力が優れている以上、ITを使えさえすれば、「ITを活用した問題解決能力」が高まって当たり前です。


 恐ろしいことに、日本の「中卒(後期中等教育未終了)」の方々の読解力ですら、アメリカやドイツの高卒(後期中等教育終了)の方々を上回っている現実も明らかになりました。確かに「天才」は生まれにくいのかも知れませんが、平均力では世界でずば抜けているのが我が国なのです。


 断言しますが、OECD成人力調査の調査対象になった国々の中で、間違いなく我が国が最も「グローバル化が進んでいない国」です。それにも関わらず、成人力調査で読解力、数的思考力、ITを活用した問題解決能力(パソコン使用者)の三つとも首位。


 これらが意味しているところを、やたら「島国根性」を発揮し、
外国は素晴らしい。これからはグローバルだ。子供たちには小さい頃から英語を叩き込むべきだ」(やたら外国を賛美する姿勢こそが、真の意味における「島国根性」です)
 などと主張している人達は、一度、落ち着いて考えてみて欲しいと思います。


 もちろん、現在の日本の教育に問題がないわけではありません。と言いますか、教育という分野で問題を抱えていない国など、この地球上に存在しないでしょう。


 問題は解決するべきですが、その「方向」を間違ってはいけません。やたら外国を賛美するのではなく、「自分たちの立ち位置」を理解した国民、政治家が議論を重ね、今後の日本国において「国民が豊かになるため」の教育改革を実施して欲しいと、切に願っています。教育が国家の基本であることは、確かに「掛け値なしの真実」なのですから。


「国民が豊かになるための教育を!」にご賛同頂いた方は、このリンクをクリックを!
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