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NEW!『財政ファイナンスという神話(後編)』三橋貴明

http://youtu.be/D-x1CKUWHSA

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10月19日 13時半~ 文京区シビックセンターで【シンポジウム】「日本企業、台湾企業の在中経済犯罪被害報告会 中国民事訴訟法231条、国防動員法の危険性を訴える」が開催されます。わたくし以外のゲストは黄文雄先生、大高未貴さんです。詳しくは↓こちらを。

http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11613422415.html

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 日本文芸社「ニュースに騙されない! 日本経済の真実 」、実業之日本社「ミャンマー 驚きの素顔 現地取材 アジア最後のフロンティア 」の二冊、販売開始いたしました。



【希臘から来たソフィア(新刊ラジオ 第1656回) 】
http://www.sinkan.jp/radio/radio_1656.html

 「喋る」航太郎やソフィアをご堪能くださいませ。


 本日は三橋経済塾第二期最終回です。塾生の皆様、よろしくお願いいたします。(開始時間がいつもと違うので、ご注意ください)

 本日の塾のテーマは、ザ・レント・シーキング



 さて、安倍総理が経済財政諮問会議で、消費税増税について「10月上旬に判断」と改めて強調しました。


大切なのは経済、成長が社会保障安定化・財政健全化に寄与=安倍首相
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0H91SG20130913
 安倍晋三首相は13日夕の経済財政諮問会議の席上で「大切なのは経済であり、成長戦略だ」と述べ、景気回復による税収増が社会保障の安定化や、財政健全化に寄与するとの認識を示した。この日の会議は消費増税が議題のひとつで、首相は10月上旬に増税の最終判断を行う考えも重ねて示した。
 首相は消費増税について「経済状況を総合的に勘案するにあたり、有識者議員の提案やきょうの議論を踏まえ、意見をまとめてほしい」と諮問会議に対応を指示。同時に「経済を成長させることで税収を確保し、それが安定的な社会保障の給付態勢にもつながり、財政健全化にもつながる」と、経済成長の必要性を強調し、意見集約にあたっても「そこが極めて重要だ。安倍政権として重視している点であることを勘案してほしい」と要請した。
 諮問会議では、2020年の開催が決まった東京オリンピック・パラリンピックをめぐっても議論。首相は「15年続けてきたデフレ、縮み志向の経済を払しょくする起爆剤となるもの」だとして「経済のグローバル化といった中長期課題も視野に入れつつ、東京だけのものではなく、日本全体が活力を取り戻す大きな弾みとなるようにしたい」と抱負を述べた。
 首相は来週にも初会合を開く政府と経済界、労働界の政労使会議にも言及。「デフレ脱却が安倍政権の最重要課題であり、その成功のカギは企業収益、賃金、雇用の拡大につながる好循環の実現だ」として、協議を通じて「好循環の実現の道筋を導いてほしい」と期待を示した。』


 新聞報道だと、微妙にニュアンス等が変わっていたりするので、経済財政諮問会議のページを見てみましょう。


【平成25年9月13日 経済財政諮問会議】
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201309/13keizai.html


安倍総理 「本日は、最近の経済情勢や集中点検会合の報告、民間議員による論点整理等を踏まえ、消費税率引上げ判断に関する議論を行いました。経済状況等を総合的に勘案するに当たって、有識者議員の提案及び本日の議論を踏まえて、諮問会議としての意見を取りまとめていただきたいと思います。10月上旬には、私が消費税率引上げについての判断をしたいと思います。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、15年続いたデフレ、縮み志向の経済を払しょくする起爆剤となるものであります。本日の民間議員提案も踏まえながら、経済のグローバル化といった中長期的な課題も視野に入れつつ、戦略的に取組を進めてまいりたいと思います。
 高橋議員には、「地域経済に関する有識者懇談会」報告書を取りまとめていただき、感謝を申し上げます。地域の再生なくして日本の再生はない。これが安倍政権の基本方針であります。地域の頑張り、創意工夫を引き出せるよう、諮問会議で、引き続き議論してほしいと思います。
 デフレ脱却が安倍政権の最重要課題であり、その成功の鍵は、企業収益、賃金・雇用の拡大に繋がる好循環の実現であります。来週にも発足する政府、経営者、労働者の三者の会議においては、その議論を通じて、好循環の実現の道筋をつけていただきたいと思います。」


 講演で地方を回っていると、まだまだ「デフレ不況」状態にあります。一年前と比べ、確かに「気分」は皆さん、相当明るくなっていらっしゃるようですが、現実に目の前の仕事、目の前の所得が増えていない以上、
「いやあ、アベノミクスだ何だ言っても、まだまだ・・・・」
 とならざるを得ないでしょう。


 総理は、
「地域の再生なくして日本の再生はない」
 と仰っており、まことに正しいご認識だとは思うのですが、具体的に「いかにして、地方経済を再生させるか」の絵は見えてきていません。経済財政諮問会議や経済再生委員会の「学者」「民間議員」の方々に言わせれば、
「特区を作り、外資を呼び込む」
「規制を大々的に緩和し、地元の活力を呼び覚ます」
 などなど、新古典派的、グローバリズム的な対策を推進するべし、となってしまうのでしょうが、現在の日本の(特に地域の)問題は総需要の不足です。外資を呼び込むことも、規制を緩和し新規参入を増やすことも、共に潜在GDP(供給能力)拡大政策であり、デフレ促進策(インフレ対策)です。


 しかも、「特区を作り、外資を呼び込む」なんてことをやっていけば、インフレ期だろうがデフレ期だろうが、地域のコミュニティは破壊されます


 安倍総理は、2012年12月の総選挙を前に、月刊文藝春秋で発表した政権構想「新しい国へ」において、


 「日本という国は古来から、朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し、水を分かちあいながら、秋になれば天皇家を中心に五穀豊穣を祈ってきた、『瑞穂の国』であります。自立自助を基本とし、不幸にして誰かが病に倒れれば、村のみんなでこれを助ける。これが日本古来の社会保障であり、日本人のDNAに組み込まれているものです。
 私は瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい資本主義があるだろうと思っています。自由な競争と開かれた経済を重視しつつ、しかし、ウォール街から世間を席巻した、強欲を原動力とするような資本主義ではなく、道義を重んじ、真の豊かさを知る、瑞穂の国には瑞穂の国にふさわしい市場主義の形があります。
 安倍家のルーツは長門市、かつての油谷町です。そこには、棚田があります。日本海に面していて、水を張っているときは、ひとつひとつの棚田に月が映り、遠くの漁り火が映り、それは息を飲むほど美しい。
 棚田は労働生産性も低く、経済合理性からすればナンセンスかも知れません。しかし、この美しい棚田があってこそ、私の故郷なのです。そして、その田園風景があってこそ、麗しい日本ではないかと思います。市場主義の中で、伝統、文化、地域が重んじられる、瑞穂の国にふさわしい経済のあり方を考えていきたいと思います。」


 と、書かれています。

 別に、市場主義を否定する気は全くありません。とはいえ、市場主義とは単なる手段、ツール(道具)であり、目的ではありません。目的はあくまで、経世済民であり、
「道義、伝統、文化、地域が重んじられる瑞穂の国を取り戻すこと」
 も、間違いなく「経世済民」の範疇に含まれるでしょう。
 
 話を戻しますが、地域経済の再生のためには、「目の前の仕事、目の前の所得」が必要です。現実問題として、公共投資拡大や公務員増強など、政府による雇用創出、所得創出しかないでしょう。「ぐろ~ばりすと」の方々は、
「いや、地域の住民は甘えているのだ。規制を緩和し、競争を激化させれば地域経済は再生できる」
 などと舐めたことを言ってくるでしょうが、現実には地域に住む日本国民は懸命に努力をしています。それでも、地域経済を再生できないのが、デフレという病なのです。


 上記のようなふざけた論調を、所得を稼ぎやすい大都会(東京)に住む連中が口にするわけですから、本当に腹が立ちます
 安倍総理には、是非とも「新しい国へ」の精神を思い出して頂き、今後の経済政策を進めて頂きたいと思った次第でございます。今、必要なのは「目の前の仕事、目の前の所得」なのです。

必要なのは「目の前の仕事、目の前の所得」にご賛同下さる方は、

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