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NEW!『財政ファイナンスという神話(前編)』三橋貴明 AJER2013.8.20(3)

http://youtu.be/LCYV_DV4FVk

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 日本文芸社「ニュースに騙されない! 日本経済の真実 」、実業之日本社「ミャンマー 驚きの素顔 現地取材 アジア最後のフロンティア 」の二冊、販売開始いたしました。



 本日は、実業之日本社「ミャンマー 驚きの素顔 現地取材 アジア最後のフロンティア 」の発売日です。

 本書は、三橋貴明初の「経済」紀行記になります。何というか、基本的に日本の「ひょうろんか」の皆様が外国の経済や社会のことを取り上げる時は、
「外国は素晴らしい! それに比べて日本はダメだ!
 というノリでございまして、わたくしは以前から、
「そんなに外国が良くて、日本がダメだというならば、さっさとその国に移民すればいいのに。何を好んで【ダメな国】日本に残り続けているのだろう」
 などと思っていたわけですが、現実に「外国」を回ると、日本人は初めて自分たちがどれほど恵まれた国に暮らしているかが分かるのです。


 別に、
「日本は素晴らしい! 万歳!」
 などとやる気はさらさらありません。我が国にしても、数多くの問題(特にデフレ)を抱えていますし、そもそも問題を抱えていない国など地球上に存在しないでしょう。いたずらに自虐主義、悲観主義に陥ることもなく、逆に国粋主義(ナショナリズムとは違います)に走ることもなく、淡々と自国の問題を解決していけばいいのです。特に、現在の日本にとって、国境線の向こう側に「学べる国」などありません。むしろ、今の日本は世界のロールモデルであることを「歴史」から求められていると信じています。


 それはともかく、日本を客観視するためには、やはり外国について知ることが重要です。特に、日本にはマスコミという腐れた連中がおりまして、外国の問題点には目を瞑り、やたらその国を賛美し、返す刀で「それに比べて日本はダメだ」を繰り返してきます。特に、日本で過大評価されているのが「スウェーデン」です。


 昨日、日本の治安が改善していっていることをグラフで書きましたが、そもそも我が国は世界屈指の犯罪小国です。対するスウェーデンは、今どき犯罪が増加傾向(先進国としては少数派)にあり、人口比で見れば、スウェーデンの犯罪件数は日本の13倍にも及びます。(認知件数です)


 スウェーデンの犯罪率が上昇しているのは、もちろん「移民大国」であるためです。何しろ、中近東からの移民の失業率は、90%を超えていると言われているのです。


 そもそも、彼らはスウェーデン語を喋れないので、就職は極めて困難です。


 また、日本の社会民主主義派がやたら褒め称えるスウェーデンの社会保障制度ですが、現在は中東移民にフリーライド(ただ乗り)されており、社会的な軋轢を生んでいます。しかも、スウェーデンは社会保障が厚いのは確かですが、その分、公務員が多く、労働人口の30%近くに達しています(日本は5%)。
「スウェーデンを見倣って、我が国の社会保障を・・・」
 などと、日本では相変わらず頭の悪いことを言う人が少なくないですが、彼らは我が国の公務員数を6倍にせよ!と言っているのも同然です。


 すみません、散々スウェーデンの「悪い部分」だけを書いてしまいましたが、もちろん同国にも素晴らしい点は多々あるでしょう。別に、スウェーデンの悪口を言いたいわけではなく、
外国を学ぶときは、良い面も悪い面も総合的に学びましょう
 という話です。何しろ、我が国のマスコミは外国は「褒め称える」か、もしくは「ビジネスチャンスだ! 投資しろ!」の2パターンを中心に報道してくるわけです。ちなみに、戦前のマスコミも「これからの日本人は世界に飛び立とう!」「日本の少女は大陸を目指せ!」とか、愚かなことをやっていたわけですが、今も彼らは全く進歩していません。


 ちなみに、中国投資を散々に煽り、日本国民に多大な迷惑をかけた(迷惑では済まないですが)日本経済新聞は、現在は「ミャンマー投資」を煽りに煽っています


ミャンマー南部で新特区構想 国境付近、タイの電力・港湾活用
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2105H_X20C13A8FF1000/
 ミャンマー南部のタイ国境沿いで新たな大型経済特区の開発構想が浮上してきた。電力や道路、輸出用の港湾など生産・物流にタイ側のインフラを使って開発期間を縮め、2014年末の開業を目指す。インドシナ半島を縦断するメコン川流域の経済圏では、日系企業などの工場が集積するタイを補完する形でカンボジアやラオスへの進出が相次ぐ。(後略)』


 いや、あの、ティラワやダウェーの開発すら緒に就いたばかりだというのに、早くも日経新聞は例により中二病的な煽りで、ミャンマー投資拡大のための印象操作をしています。(本当に彼らは「経済圏」といった用語が好きです) この手の日経の煽りに乗せられ、ミャンマー投資を決断すると、酷い目に会いますよ、という話です。


 ちなみに、先日のメルマガでミャンマーの「政商」の問題を取り上げましたが、珍しく産経新聞が本問題について取り上げていました。


財成し権力手中にしたミャンマーの政商 政権との「癒着構図」も改革必要
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130827/asi13082722110000-n1.htm
 ミャンマーには、10を超える財閥と、これを率いる政商がいる。彼らは旧軍事政権と「癒着」して財を成し、権力を手にした。そうした財閥、政商と現政権との関係が今後、経済改革が進む中で是正されていくか否かが注目されており、変革の重要な対象の一つといえそうだ。(中略)
 財閥と政商の多くが、80年代後半からのし上がり、富と権力を築いていった。その手法と活動の実態は闇に包まれている。
 現地の事情通は「政商は政権幹部に食い込み、賄賂と引き換えに事業の許認可を独占的に得ていった。欧米の経済制裁の下で、政権も彼らを経済発展、開発の担い手として使った」と解説する。
 海外からの投資と企業の進出が進む今も「癒着の構図」は半ばタブー視されている。消息筋は「政商の活動の透明化や、政商への適切な課税と納税の履行などが重要になる。さもなければ、政権も財閥も国内外からの信頼を損なうことになる」と警鐘を鳴らす。』


 まあ、色々と問題がございますが、わたくしはミャンマーが今後、経済成長していくことについて、疑ったことはありません。インフラ問題、政商と格差問題、民族問題、宗教問題と、問題は山積みではございますが、ミャンマー人は勤勉で、識字率が高く、正直で、温和な人々です(同国の東北方面にある国の人達とは、真逆です)。


 テイン・セイン政権も、想像以上にまともなので、2015年くらいからミャンマー経済は飛躍期を迎えるかも知れません。逆に、アウン・サン・スーチー氏が権力を握ると、危ないように思えます。行政経験がない「市民運動家」がトップに就くと、どうなるか。我々は、よ~く知っているでしょう?


 いずれにせよ、本書はわたくしにしては珍しく「楽しい」本です。経済面にスポットを当てた旅行記というのは、恐らく日本ではジャンル的に成立していないのではないでしょうか。


 是非、本書「ミャンマー 驚きの素顔 現地取材 アジア最後のフロンティア 」をお読み頂き、わたくしとミャンマーにおける「経済の旅」をお楽しみくださいませ。
 
本日のエントリーでミャンマーに興味を持って下さった方は、このリンクをクリックを!
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