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チャンネルAJER更新しました。

『規制緩和を考える(前編)①』三橋貴明 AJER2013.6.11(3)

http://youtu.be/qQH3_7-vXvY

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 6月30日(日) 益茂証券主催「アベノミクスと日本経済の行方」(会場:福井県福井市)

好評につき満席となりました。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#Masmo

もしくはhttp://www.masumotto.com/contribution?id=cnt47113

 7月11日(木) 第11回烏山講演会「世界経済とマスコミの嘘」(会場:東京都)

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#karasuyama

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 昨日から夕刊フジに短期集中連載「アベノミクスへの直言」が掲載されています。(金曜日まで)

 函館に来ています。戸井のマグロ美味しかった~。(冷凍であの味は凄いです)


 本日は帰京し、21時からTOKYO MX「ニッポンダンディ」に出演いたします。
http://s.mxtv.jp/dandy/
 明日は、朝6時空文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演いたします。
http://www.joqr.co.jp/tera/


 さて、またまた麻生総理、じゃなかった副総理・財務大臣ですが、


国の借金「刷って返せばいい」=財政ファイナンスを容認?-麻生財務相
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013061700847
 麻生太郎副総理兼財務・金融相は17日、横浜市内で行った講演の中で、国の借金が膨らんでいる問題について「日本は自国通貨で国債を発行している。(お札=日銀券を)刷って返せばいい。簡単だろ」と述べた。財政法が禁じている、財政赤字を日銀の貨幣発行で穴埋めする「財政ファイナンス」を連想させる発言だけに、会場からどよめきが起きた。
 ただ、麻生氏は「お金を出し過ぎて信用がなくなったら金利は上がる」とも指摘して、際限のない通貨発行には否定的な認識も強調。その上で、「日本の借金は970兆円に膨らんだが、金利は上がっていない。日本は財政破綻の危機ということはない」と締めくくった。』


 上記、時事の記事には、色々なところで突っ込みを入れたいのですが、まず、
「日本銀行が通貨を発行し、銀行から国債を買い取り、政府の借金を帳消しにしている」
 オペレーションならば、普通にやっています。というか、ただの買いオペレーションです。黒田日銀の金融緩和も、基本的には「国債を買い取り、通貨を発行する」のがメインです。

 別に、麻生財相は日銀の「直接引き受け」に言及したわけではないでしょう。何しろ、日銀に政府の国債を「直接」引受させる必要など全く無いためです。


 さらに、財政ファイナンス(この「財政ファイナンス」の定義もよく分かりませんが)は、厳密には財政法で禁じられているわけではありません。


財政法第五条  すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入については、日本銀行からこれを借り入れてはならない。但し、特別の事由がある場合において、国会の議決を経た金額の範囲内では、この限りでない


 日銀の国債直接引受さえ、「特別の事由がある場合、国会の議決を経た金額の範囲では構わない」という法律になっているのです。(別に、直接引受をする必要があるとは思いませんが)


 記事の最後の、
「日本の借金は970兆円に膨らんだが、金利は上がっていない」
 ですが、


【日本政府の長期債務残高と長期金利の推移】
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#Zaimu



 ところが、昨日も登場した「地球市民」や「構造改革主義者」は、日本の財政問題を大袈裟に騒ぎ立て、
「日本は『国の借金』で破綻するぅぅぅぅぅぅぅっっっっっ!」
 と、国民にインプットしていきました。地球市民系は、とにかく「日本が破綻する」と言えるならば、理屈は何でも良かったわけです。そして、構造改革主義者は、基本的には新古典派経済学がベースにあるため、
「政府は小さくあるべきだ。政府は税収の範囲で支出を賄わなければならない。財政は均衡でなければならない
 と、現在のドイツの政治家に多い緊縮財政至上主義に基づき、
プライマリーバランスは黒字でなければならない! よって、国債発行はまかりならん。公共事業は減らせ。社会保障は削減しろ」
 との主張を続け、我が国はデフレ下の緊縮財政を繰り返してきました。


 ちなみに、麻生財相の講演で頻繁に出てくる「日本の(ウソの)財政問題の始まり」を告げた武村正義元大蔵大臣(村山内閣)は、地球市民系ではなく、構造改革主義者でした。(そもそも「さきがけ」が構造改革主義者たちの集団でした)


 構造改革主義者たちが「プライマリーバランスは黒字でなければならない」と主張する理由ですが、先日も書いたように、企業の目的と政府の目的を混同しているためです。利益を目的とする企業は、当然ながら「常に黒字を目指さなければならない」のです。とはいえ、政府の目的は経世済民であり、財政黒字・財政赤字は手段に過ぎません


 地球市民系と構造改革主義者たち。両派から「政府はムダを削れ!」「日本は借金大国!」「プライマリーバランスは黒字でなければならない」とやられ、我が国のデフレは深刻化しました。結果、国力の源泉である「供給能力」が徐々に毀損していき、「仮想敵国」である中国の力を「つけてあげる」というバカな事態に及ぶことになったのです。


 デフレ深刻化は円高を招き、円高は中国への資本移動を加速させました。中国は日本(だけじゃないですが)の技術、資金、人材を活用し、国力の源泉を強め、所得(GDP)を拡大し、軍事費を増やし、我が国の仮想敵国と化すに至ったわけです。現在の日中間の対立を招いたのは、ほかでもない、経済的自虐史観に冒された日本国民という話でございます。


 というわけで、わたくしは「日本はダメだ」「日本は成長しない」といった「ウソ」の経済的自虐主義を打破するために、日夜、言論活動を続けています。まずは、日本国民に「過去の流れ」を知って頂く必要がある、特に、過去の日本が「地球市民系」と「構造改革主義者」の二派から攻められ、次第にパワーを衰えさせていった事実を知って欲しいと考え、この度、あさ出版から「日本大復活の真相 」を出版することになったわけでございます。



 あさ出版「日本大復活の真相 」。本日発売です。



日本に蔓延した経済的自虐主義を打破せよ!にご賛同下さる方は、

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積極財政による日本経済復活を目指して活動をしているボランティアグループです。


Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」 連載中
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 データは麻生財相の言葉が正しいと証明しています。(というか、麻生財相がデータに基づいて発言しているわけですが)というわけで、
「日本は財政破綻の危機ということはない」
 のです。