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『規制緩和を考える(前編)①』三橋貴明 AJER2013.6.11(3)

http://youtu.be/qQH3_7-vXvY

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 6月30日(日) 益茂証券主催「アベノミクスと日本経済の行方」(会場:福井県福井市)

好評につき満席となりました。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#Masmo

もしくはhttp://www.masumotto.com/contribution?id=cnt47113

 7月11日(木) 第11回烏山講演会「世界経済とマスコミの嘘」(会場:東京都)

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#karasuyama

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 本日から夕刊フジに短期集中連載「アベノミクスへの直言」が掲載されています。(金曜日まで)
 わたくしは本日は函館で講演でございます。帰京するのは明日ですが、明日夜はTOKYO MX「ニッポンダンディ」に出演します。相変わらずバタバタとしております。


 本日は月曜日ですので、本話題を取り上げたいと思います。


 麻生副総理・財務大臣が、神保町の街頭演説で、
日本は良い国は、間違いなく。日本を悪く言うのはマスコミだけだ
 と演説され、聴衆の喝采と爆笑を呼びました。


 この種のことを堂々と仰って頂けるからこそ、わたくしは麻生総理のファンなのですが、現実には「日本を悪く言っている」のはマスコミだけではありません。政治家の一部も言っていますし、官僚もそう思っているでしょう。経団連のトップの方や、産業競争力会議の民間議員、さらには国民の多くも、
「日本は悪い国だ。ダメな国だ」
 と繰り返しています。


 厄介なことに、「日本を悪く言う」人々は大きく二種類に分かれます。すなわち、自虐教育に染まった地球市民系と、新古典派経済学に染まった構造改革主義者たちです。一般国民にしても、「日本はダメだ」と発言するときは、大抵はこの二つのどちらかの立場を採っています。


「日本は既得権にまみれてどうにもならないんだよ。抜本的改革が必要だ
 と言う人は、構造改革主義者で、
日本はアジアに悪いことしたじゃん。中国とか韓国に抜かれて当然だ」
 と言う人は、地球市民系になります。


 面白いことに、この両派は「原発問題」に対する態度を見ると、明確に区分けすることができるのです。同じく「日本はダメだ」と言っていても、「反原発!」「脱原発!」とやるのは、地球市民です。構造改革系一色に染められた経団連や産業競争力会議は、原発再稼働に賛成しています。彼ら(構造改革主義者)も時折、原発を批判したりしますが、それは単に「発送電分離」といった構造改革的政策を実現するために、電力会社を貶める必要があるためです。


 さらに面白いことに、原発に対する態度は異なるも関わらず、「グローバリズム」や「公共投資」に対する態度は同一になります。もちろん、両派ともにグローバリズム推進賛成で、公共投資拡大路線には反対です。


 構造改革主義者たちにとっては、国境線も「規制」の一部です。彼らは、世界各国は関税や国境検査、資本の移動規制、「異なる法律」といった各種障壁を撤廃し、統一ルールの下でガチンコで競争するべきと考えています。


「そんな政策を推進したら、我が国から工場が流出し、若者の雇用の場所がなくなってしまうじゃないか」
 と反論すると、彼らは平気な顔で、
ならば、若者も海外に出ていけばいい
 と言ってのけます。↑この手の無責任な発言をする政治家、評論家、エコノミスト、改めて考えてみると実に多いでしょ? (この手のことを言う人には、「まずは、お前が出ていけ」と返しましょう)


 構造改革主義者のグローバリズムと、「地球市民」の発想とでは、何が違うのでしょうか。違いがないことはないのですが、「国家観」がない処は見事に共通しています。というわけで、時折、産経新聞と朝日新聞が揃って「グローバリズム推進」的な話を書くわけです。そもそも、「構造改革」とは、イタリア共産党に始まった言葉なので、根っ子から同じなのかも知れません。


 そして、両派ともに公共投資の拡大に反対姿勢を見せることも共通しています。地球市民系は、とにかく「日本政府」の事業は全て嫌いであり、特に我が国の高度成長を実現した公共投資は憎き「敵」なのです。というわけで、彼ら地球市民は東日本大震災が発生しようと、南海トラフ巨大地震や首都直下型地震の脅威が迫っていようと、あるいはインフラのメンテナンスの時期を迎えていようと、「コンクリートから人へ!」「土建国家反対!」と叫び続けます。


 構造改革主義者たちは、別に「大地震で人が多くなくなろうとも、公共投資拡大は許せない」と言っているわけではありません。公共投資は彼らの大好きな「民間資本」の出番がないので、面白くないだけです。


 というわけで、
民間活力を導入し、効率的な公共投資を!
 などと主張し、コンセッション方式やらPFIやら、分かりにくいことを言い出します。


 要するに、既存の「公共投資による所得のパイ」に民間資本(投資家)を割り込ませ、所得の一部を配分してもらうレント・シーキングがしたいだけなのですが、この手の話は一般国民にはなかなか理解できません。


 というわけで、国民は構造改革主義者が叫ぶ、
「公共投資を拡大するのは仕方がないが、官僚の権益がパワーアップして、彼らを肥え太らせるだけだ。民間資金を入れてやるべきだ」
 といったレトリックに、コロリと騙されてしまうわけです。


 しかも、別に日本に限った話ではありませんが、構造改革主義者の皆様は新古典派経済学的な政策を推進するために、いわゆる「保守」的な行動に出ます。過激な保守的行動で、保守層の心を鷲掴みにし、
「抜本的改革を!」
 と、革命チックなことを叫ぶわけです。


 明日に続きます。

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