株式会社三橋貴明事務所
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チャンネルAJER更新しました。
『なぜ緊縮財政を好むのか①』三橋貴明 AJER2013.5.21(1)
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一般参加可能な講演はこちら。
6月13日(木) 蒲田法人会「アベノミクスで激変!どうなる日本経済!」
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#Kamata
NEW!6月30日(日) 益茂証券主催「アベノミクスと日本経済の行方」(会場:福井県福井市)
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#Masmo
もしくはhttp://www.masumotto.com/contribution?id=cnt47113
NEW!7月11日(木) 第11回烏山講演会「世界経済とマスコミの嘘」
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#karasuyama
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西田ビジョンが追加されました。
【西田ビジョン「西田昌司×三橋貴明 経済対談」vol.3 】
http://youtu.be/2_1mMuj6MwY
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20920691
vol.1、vol.2、vol.3と、だんだん「核心」に迫ってきていますな。
「週刊アスキー 2013年 6/4号 [雑誌] 」P60「え、それってどいういうこと? 第275回 時代を駆けるキーパーソンたちに訊く!」で高城剛さんと対談しています。
本日はPHP研究所Voiceの企画(「日台のタッグで中韓に立ち向かえ(仮)」)で金美鈴さまと対談です。
その後、午後に武蔵府中法人会で講演でございます。
http://www.tohoren.or.jp/musashifuchu/index.asp
さらに、夕方は小学館「女性セブン」の取材になります。東京にいても、ドタバタと忙しい毎日です。
産経新聞は、最近のわたくしが扱う主要トピックの一つである「メガソーラ」について、なかなか積極的に記事を出しています。
『メガソーラー建設中止も 北海道でソフトバンク
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130521/scn13052113470001-n1.htm
ソフトバンクは21日までに、北海道安平町の2カ所と八雲町の計3カ所で計画していた大規模太陽光発電所(メガソーラー)について建設計画の見直しを決めた。中止も含め検討する。北海道電力が売電申請を認めなかったため。関係者によると、3カ所で18万キロワット以上の発電を予定していた。
北海道電は4月、固定価格買い取り制度導入に伴う大規模な太陽光発電の受け入れは出力2千キロワット以上で40万キロワット程度が限度と発表。天候で出力が変わる太陽光発電の割合が増えると電力供給が不安定になるためと説明していた。北海道電によると、2千キロワット以上の売電申請は4月末時点で87件、156万8千キロワットに上り、7割以上が実現困難な見通しとなっている。
ソフトバンクの孫正義社長は16日、東京都内で開かれた会合にビデオメッセージを寄せ、「北海道電力だけでなく他の電力会社も同様に上限を設け拒否する構え。日本の再生可能エネルギーはここでストップしてしまう」と批判していた。』
「北海道電力だけでなく他の電力会社も同様に上限を設け拒否する構え。」
ようやく、メガソーラという「レント・シーキング」に対する電力会社側からの反撃が始まりました。何しろ、メガソーラのビジネスで「損」をさせられているのは、役に立たない再生可能エネルギーの固定買取代金を支払わされている消費者(国民)だけではありません。
発電能力が安定しない再生可能エネルギーを「法律で」買い取らされている電力会社は、買い取った再生可能エネルギーを国民に供給しつつ、「万が一」に備えて予備の火力発電をスタンバイさせています。何しろ、太陽光は日光が差さなければ発電できず、風力発電には安定した風が吹くことが必須です。
日本国民にユニバーサル(全国民に平等に)サービスを供給する義務を負っている電力会社は、
「太陽が差さず、風が止まったので、電力は供給できません。テヘッ」
では済まないのです。
以前も書きましたが、電力とは「発電」と同時に供給が行われます。すなわち、電気は在庫ができません。
というわけで、現在の日本の電力会社は再生可能エネルギーを供給するために、予備の発電所を常に待機させています。そのコストは、もちろん最終的には電気代を支払っている消費者、すなわち日本国民が負わねばなりません。
安定的に電力を供給できない「再生可能エネルギー」を強引に買い取らされ、消費者が余計な負担を強いられる。メガソーラ―のビジネスは、本当に、本当に「典型的」なレント・シーキングなのです。「ザ・レント・シーキング」とでも呼ぶことに致しましょう。
先日、東北のメガソーラ―ビジネスに中国系企業が参入しようとしている件について、産経新聞の記事をご紹介しました。日本の「美味しい」メガソーラ―のビジネスに参入しようとしている外資は、別に先日取り上げたケースに限りません。
『2012/09/14 ゴールドマンの連合体、日本最大のメガソーラー発電所整備へ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MABFY36TTDTA01.html
』
『2012/10/12 韓国の企業がメガソーラーの建設検討 和歌山県南部
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=240245
』
『2012/12/03 広島県:ゴールドマンサックス、メガソーラー向けプロジェクトボンド発行支援(FGW)
http://www.grid-f.com/index.php/press/305-201212031
』
『2013/4/13 中国系企業、北海道でメガソーラー事業拡大
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFC1200H_S3A410C1L41000/
』
『2013/4/14 独社が長崎でメガソーラー 最大級、900億円投資
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD1301R_T10C13A4TJC000/
』
『2013/04/14 韓国中部発電が兵庫県で太陽光事業参入
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2013/04/14/0500000000AJP20130414000600882.HTML
』
『2013/05/03 韓国南東発電 日本の太陽光発電事業に参入
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2013/05/03/0400000000AJP20130503002800882.HTML
』
いかがですか。日本のメガソーラというレント・シーキングで、我々は日本の投資家や企業のみならず、「外資」にも所得を貢いでいる(固定買取代金の支払いで)のです。
「再生可能エネルギーを普及させよう」
とは聞こえがいいですが、実のところ単純に碌な付加価値を稼がない企業や投資家(しかも外国人含む)に対し「我々の所得」をチャリン、チャリン、と貢ぐシステムに過ぎないのです。
面白いことに、いつもは「市場原理主義!」などと叫んでいる構造改革派の皆様が、なぜか明らかに市場原理に反しているメガソーラについて、批判の声を上げようとしません(もし、批判している構造改革主義者の方がいたら、コメントで教えて下さいませ)。
要は、「そういうこと」という話です。
というわけで、現在の三橋執筆中の「国家の階層-ザ・レント・シーキング(仮)」は、メガソーラ等の日本国内で行われている「レント・シーキング」を批判するものなのです。
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◇日本経済復活の会
積極財政による日本経済復活を目指して活動をしているボランティアグループです。
Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」
連載中
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