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チャンネルAJER更新しました。

『フィリップス曲線(後編)①』三橋貴明 AJER2013.1.29(1)

http://youtu.be/aCRShLcO178

『フィリップス曲線(後編)②』三橋貴明 AJER2013.1.29(2)

http://youtu.be/TP1JVAhYAqs

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【2月9日 清話会・大阪講演セミナー 日本の政治と経済のこれから! 経済成長こそ、すべての解だ! デフレ脱却のための秘策は何か?】
http://ameblo.jp/seiwakaisenken/entry-11424250890.html

【2月9日 大阪府トラック協会講演会「インフラ整備の必要と経済規制緩和のもたらすもの」

 時間:16:00~ 会場:ホテル大阪ベイタワー

※事前申込制(100人限定)です。以下からお申込みください。
http://ws.formzu.net/fgen/S38832483/  NEW!
【3月9日”三橋貴明シークレットセミナー アベノミクスと日本経済復活の秘策】

http://hikarulandpark.jp/shopdetail/001004000004/

【3月31日 下館青年会議所講演会「日本経済の嘘と真実!!」】NEW!

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_40.html#Shimodate

【4月6日 FUNAI MEDIAセミナー「アベノミクスで激変!日本経済はどうなる!?」

http://www.funaimedia.com/seminars/seminars_main.html?data_id=287
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 昨日は小学館「経済の自虐主義を排す: 日本の成長を妨げたい人たち (小学館101新書) 」の発売日です。早くもAmazon在庫切れになってしまいました。申しわけありません。月曜日には在庫が復活いたしますので、少々お待ちくださいませ。


 「正論 2013年 03月号 [雑誌] 」に「日銀・デフレ学者の呆れた悪あがき」を寄稿いたしました。
 
 「FLASH」2013.2.12号のP18に藤井聡先生と三橋貴明が揃って登場しています。


 昨日は四谷講演会に200名を超える方々にご参集いただき、ありがとうございました。楽しんで頂けたなら、嬉しく存じます。本日はこれから広島です。


東証大引け、円安進行で昨年来高値 54年ぶり12週連続上昇
http://www.nikkei.com/markets/kabu/summary.aspx?g=DGXNASS0ISS16_01022013000000
 2月入りとなった1日の東京株式市場で日経平均株価は4日続伸。終値は前日比52円68銭(0.47%)高の1万1191円34銭で、連日で昨年来高値を更新。2010年4月27日(1万1212円)以来、約2年9カ月ぶりの高い水準を付けた。外国為替市場で円相場が下げ幅を拡大したことを受けた買いが先行。日経平均は週間で264円上昇し、12週連続で上昇。「岩戸景気」の1958年12月~59年4月にかけての17週連続に次ぐ54年ぶりの記録となった。1ドル=92円台前半と約2年8カ月ぶりの安値を付けた後場は、株価指数先物への仕掛け的な買いも膨らみ、上げ幅を100円近くまで拡大する場面があった。トヨタが売買を伴って上昇し、昨年来高値を更新した。(後略)』


 日経平均(週の終値)が54年ぶりに12週連続上昇となりました。まあ、インフレ予想で日本円が売られ、日本株が「お買い得」になったことを受けて外国人が買っているだけかも知れませんが、いずれにせよ久方ぶりに景気の良い話が世間に流れるようになりました。


 90年のバブル崩壊、厳密に言えば97年の橋本政権以降の日本国民は、自分たちが「資本主義国」に住んでいることを忘れてしまいました。家計が忘れるだけならばともかく、今や銀行まで自分たちの役割を忘れてしまい、
国民から預金を集め(借り入れ)、国債を買う
 のが仕事のようになってしまっています。


 別に国債を買うなとは言いませんが、虫眼鏡で見なければ見えないような金利で国民から預金を集め、それを「絶対に破綻しない」国債に投じ、最高益を達成するとかは、さすがに勘弁して欲しいです。現在、大企業などは投資も借入も増やさず、銀行預金を積み増している状況ですが、中小企業はそうでもありません。金融円滑化法の適応を受けている企業は、あくまで一部です。逆に言えば、一部の企業は銀行から融資を受けられれば、所得(利益)を拡大することができるはずなのです。


 ところが、銀行が貸出先として国債以外に興味が無く、必要なところにおカネが回らず、設備投資が増えず、デフレギャップが埋まりません。銀行に言わせれば、
「デフレだから中小企業などにカネを貸せないんだよ」
 という話でしょうし、それはその通りなのですが、
「銀行からおカネが貸し出されらない⇒設備投資が増えない⇒デフレ深刻化⇒銀行からおカネが貸し出されない」
 という悪循環が発生しているのも、また確かなのです。本日のメルマガ(有料メルマガ の方 )でも解説しましたが、デフレは「自己攻撃的」なのです。


 そもそもの問題は、バブル崩壊後の日本国民がインカムゲイン(所得)とキャピタルゲイン(値上がり益)を混同し、双方とも否定するようになってしまったことにあるように思えます。バブルとは、民間が、
「キャピタルゲイン(値上がり益)を目的に、借金で資金調達し、結果的に資産価格が上がっていく現象」
 を意味します。必要なところに資金が貸し出され、インカムゲイン(所得)を稼ぐ話と、キャピタルゲインを目的に借金しておカネを投じる話とは、全く違います。キャピタルゲインを目的におカネを投じることを、投機、英語ではスペキュレーションと言います。かの高橋是清も、スペキュレーションについて以下のような言葉を残しています(「随想録」より)。


「何処の国でも一番困るのはスペキュレーションである。公債(注:国債のこと)を博奕、賭け事の道具に使はれては堪らないから『何故、公債を売つてくれと言ふのだ』と言つて一々皆、買ふ理由を質すのである。(昭和九年三月 高橋是清「随想録」(中公クラシックス)より)」


 日本は1920年にスペキュレーションによる株価高騰(要はバブル)の暴落を経験しています(大正バブル崩壊)。当時の日本国民にも、投機に対する警戒心があったのでしょう。


 とはいえ、インカムゲインは全く別の話です。必要なところにおカネが投じられ(貸し出され)、国民が働き、所得を稼ぎ、その一部が「おカネを出した人」に分配されるという仕組みまで否定してしまうと、資本主義が成り立ちません。


 というわけで、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の違いを理解するうえでぴったりの本を一冊、ご紹介いたします。(すでに三刷りがかかっているそうです。吃驚です)


 ぱる出版 「セカンドマネーを創りなさい! :勝負しないで勝率99%! 利回り8%のインカムゲイン投資法 」(瀧本 憲治 (著) )

 
 帯にわたくしが写っていますが、わたくしが書いたわけではありません(推薦文は書かせて頂きました)。キャピタルゲインで「お金持ち」を目指すのはどうかと思いますが、インカムゲインで「お金持ち」を目指すことまで否定してしまっては、資本主義が成立しません


 例えば、中小企業に必要なお金が貸し出され、設備投資に回り、企業の人たちが懸命に働き、所得が創出され、金利や配当金がおカネを出した人に分配される(インカムゲイン)。これは、資本主義の基本です。中野剛志氏がよく言っていますが、現在の日本は資本主義が成り立っていません


 その理由の一つに、国民が「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」をごっちゃにしてしまっていることがあるように思えるわけです。
 というわけで、株価も上昇しておりますし(これはキャピタルゲイン)、皆様も改めて「所得(インカムゲイン)」と「値上がり益(キャピタルゲイン)」の意味や意義について考えてみて頂ければ幸いです。



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