株式会社三橋貴明事務所  講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから

三橋貴明のツイッター  はこちら

人気ブログランキング に参加しています。

新世紀のビッグブラザーへ blog

人気ブログランキングへ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

   

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
チャンネルAJER更新しました。
『フィリップス曲線(前編)①』三橋貴明 AJER2013.1.22(1)

http://youtu.be/QJRIEOq9QZs

『フィリップス曲線(前編)②』三橋貴明 AJER2013.1.22(2)

http://youtu.be/hMWBNsZgBYM

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【2013年1月31日 日本経済復活の会設立10周年記念パーティー】
http://tek.jp/p/meeting.html

【2013年2月1日 四谷法人会 三橋貴明講演会「日本経済を救う経済政策はこれだ 米中露韓経済戦争と尖閣・竹島」】 

http://www.yotsuya-houjinkai.or.jp/information.php?id=172 ]

【2013年3月9日”三橋貴明シークレットセミナー アベノミクスと日本経済復活の秘策】NEW!

http://hikarulandpark.jp/shopdetail/001004000004/

【2013年4月6日 FUNAI MEDIAセミナー「アベノミクスで激変!日本経済はどうなる!?」

http://www.funaimedia.com/seminars/seminars_main.html?data_id=287
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

三橋貴明の「新」日本経済新聞のフェイスブックのページができました!

https://www.facebook.com/mitsuhashipress

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 本日、13時から13時からテレビ大阪「たかじんnoマネー 」に出演します。


 本日は福山市で講演です。そのあと、一度東京に戻ってきて、月曜日から関西講演三連荘でございます。(大阪⇒京都⇒兵庫と)
 
 さて、消費者物価指数(全国 平成24年平均)が発表になりました。


http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/nen/index-z.htm
(1) 総合指数は平成22年を100として99.7となり、前年と同水準となった。
(2) 生鮮食品を除く総合指数は99.7となり、前年比は0.1%の下落となった。
(3) 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は98.5となり、前年比は0.6%の下落となった。


 日銀というか、日本の消費者物価はグローバルと比べると少し変で(別に合わせろという話ではないのですが)、CPI(消費者物価総合指数)から生鮮食品を除いたものを「コアCPI」と、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除いたものを「コアコアCPI」と呼んでいます。日本以外の国は、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合物価指数が「コアCPI」で、コアコアCPIなるものはありません


 わたくしがインフレ率の定義をする際に、
コアコアCPIで(グローバルではコアCPI)!
 と主張しているのは、この指標がデフレ・インフレを判断するうえで最も適しているためです。
 いつも使っている「日本のコアコアCPIと平均給与の推移(対95年比%) 」のグラフも、コアコアCPIで物価水準を見ています。


【日本のコアコアCPIと平均給与の推移(対95年比%) 】
三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_39.html#CPIKyuyo  


 日本銀行は「なぜか」消費者物価をコアCPI(日本式)で見ているわけですが、そうなると「エネルギー価格」が消費者物価指数の中に含まれてしまうわけです。すなわち、中東で戦争が勃発し、ホルムズ海峡が封鎖され、我が国に原油・天然ガスが入ってこなくなると、コアCPIは跳ね上がることになります。結果的に、コアCPIが対前年比2%を超えたとして、
「はい、これでインフレ目標2%を達成です」
 などと言われたら、国民は困ってしまうわけです。インフレ率は「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く」CPIすなわちコアコアCPIで測らなければなりません。さもなければ、デフレ脱却のシグナルを見誤る可能性があります。


 特に、我が国は今年の10月に「消費税増税の判断」を政権が行わなければならないのです。中東で戦争が勃発し、コアCPIが跳ね上がり、インフレ目標2%を達成し、
「はい、デフレ脱却したから消費税増税」
 などとやられた日には、我が国はまたもやデフレの奈落に真っ逆さまです。


 上記の事態を防ぐには、国民が知恵・知識を身に着け、政治家を動かし、日銀や財務省、それにマスコミと対抗していかなければなりません。わたくしが「定義」「定義」と煩く言うのは、日銀や財務省が「定義を曖昧にして」情報を記者クラブ経由でマスコミに提供し、「定義が曖昧な」情報を巻き散らさせ、国民をミスリードすることが得意技になっているためです。


 国民側が「正しい定義」を身に着けていた場合、彼らのミスリードは通用せず、政治家が正しい対策を実施できます。是非とも、いちいち「定義」を考える「癖」「習慣」を身に着けて頂ければと存じます(面倒くさいですが)。


 「インフレ率」とは言っても、定義は複数あるのです。CPI、コアCPI、コアコアCPI、そしてGDPデフレータです。(他にもあります)日銀がコアCPIをインフレ率と定義している以上、
「中東の戦争でガソリン価格が高騰し、コアCPIが上昇した結果、日銀がデフレ脱却と言い張る」
 という事態が、現実には有り得るということを肝に銘じておいて欲しいと思います。そして、この情報を「政治家」に届けて下さい。


『2013年1月25日 朝日新聞「消費者物価指数、4年連続マイナス」
http://www.asahi.com/business/update/0125/TKY201301250221.html
 総務省が25日発表した2012年の平均消費者物価指数(生鮮食品を除く)は99・7で、前年を0・1%下回った。下落は4年連続。主にテレビやノートパソコン、冷蔵庫、海外へのパック旅行の値段が下がった。
 12月の指数(同)は99・4で、前年同月を0・2%下回った。マイナスは2カ月連続。NHK受信料の値下げのほか、航空運賃の値下がりが影響した。安倍内閣はデフレ脱却を最優先としているが、物価の下落が続いている。 』

『2013年1月25日 読売新聞「デフレ裏付け…消費者物価指数4年連続マイナス」


http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130125-OYT1T00369.htm?from=ylist
 総務省が25日発表した2012年の全国消費者物価指数(年間平均、2010年=100)は、値動きの大きい生鮮食品を除く総合が99・7と、前年比で0・1%下落し、4年連続でマイナスだった。下落幅は前年(0・3%)から縮小したものの、物価が継続的に下落するデフレの長期化が改めて裏付けられた。
 価格競争の激しいテレビが4・4%、ノート型パソコンが16・4%それぞれ値下がりするなど、教養娯楽用耐久財が8・9%下落したことが影響した。電気冷蔵庫などの家庭用耐久財も8・8%値下がりした。
 一方、電気代が5・9%、ガス代が4・0%上昇し、下落幅の縮小につながった。食料品では、うなぎのかば焼きが22・2%上昇した。』


 上記の通り、朝日新聞も読売新聞も、記者クラブで配布された資料をコピペして「通り一辺倒」の記事を書いているだけです。宇多田ヒカルじゃないですが、
新聞なんかいらない 肝心なことが載ってない
 のが現実なのでございます。


 何となく、日銀は新聞を使って「インフレ率=コアCPI(日本式)」という印象を広め、生鮮食品だけ抜いておけば、正しく「デフレ・インフレ」を判断できると国民をミスリードしてきそう(そして、消費税増税を推進したい財務省も協力する)な気がしますので、本日は少し専門的な話を取り上げてみました。

 明日は投稿デーです。


「インフレ率はコアコアCPIで測れ!」にご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを

新世紀のビッグブラザーへ blog
人気ブログランキングへ

本ブログへのリンクは↓以下のバナーをご利用ください。

新世紀のビッグブラザーへ blog


三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba
◇ポルパパのブログ
投資と車と日々の起業家日記
管理人:ポルパパさん

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba
◇おじさんの談話室
経済通のおじさんと、女子高生真理ちゃんが織り成す、経済を解りやすく掘り下げた基礎講座!


日本経済復活の会
三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

積極財政による日本経済復活を目指して活動をしているボランティアグループです。


Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」
連載中
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
新世紀のビッグブラザーへblog一覧はこちらです。