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チャンネルAJER更新しました。
『日本維新の会の皆様へ①』三橋貴明 AJER2012.12.18(1)

http://youtu.be/oIRU_556Cqg

『日本維新の会の皆様へ②』三橋貴明 AJER2012.12.18(2)

http://youtu.be/-r7ZtQu_uB0

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【2013年1月11日 江別商工会議所 新春経済講演会】
http://www.ebetsu-cci.or.jp/ibent/h25keizai/h25keizai.html

【2013年1月21日 羽島商工会議所 新春講演会】

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_40.html#Hashima
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 UU数の方は10万強で落ち着いているのですが(この数値も凄いんでしょうが)、人気ブログランキングのポイントが昨日、38万を突破しました。まさかまさか、40万ポイントに至ってしまうのでしょうか。


 ここ数日、「真冬の向日葵 ―新米記者が見つめたメディアと人間の罪― 」と「コレキヨの恋文 」の売れ行きが、再び加速しているわけですが、「コレキヨの恋文」は、間もなくリアル世界で「平成の高橋是清」が誕生するでしょうから、まだ分かるのですが、「真冬の向日葵」の方はなぜなのでしょう。


 ここまで書いて気が付きましたが、現在の我々の目の前で繰り広げられているのが、まさにリアルな「真冬の向日葵」なわけです。そもそも、「真冬の向日葵」は07年の安倍政権期から、09年の麻生政権期までをモチーフに、マスコミの執拗な「反麻生」「反安倍」そして「反中川昭一」キャンペーンを小説と化したものです。


 すなわち、マスコミ内に蔓延する「空気」が最も嫌なお二人が、間もなく政権の中枢に返り咲くことになるわけです。結果的に、再び日本に「真冬の向日葵」の季節が訪れることになります。この季節は、少なくとも来年7月の参議院選挙までは続くわけです。


 というわけで、元々わたくしとさかき先生は「総選挙」のために本書を書いたのですが、来年の参議院選挙までは「対マスコミツール」としてお役に立つことになりそうです。安倍総理、麻生財務大臣という、現在の日本にとって最も適した方々が政権を握られ、もはや感情的と言ってもいい「反麻生」「反安倍」のマスコミのアンチ・キャンペーンが始まり(すでに始まっています)、彼らのプロパガンダと戦うためのツールの一つとして「真冬の向日葵」が売れ続けるという、何だかよく分からない状況になっているわけですね。
 「真ん中の「アンチ・キャンペーン」がなければ、わたくしがこんなに苦労することもないのですが。


谷垣、石原氏ら入閣へ 麻生氏は財務・金融相兼務
http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012122001001433.html
 自民党の安倍晋三総裁は20日、閣僚や党役員など新政権の骨格をほぼ固めた。谷垣禎一前総裁を閣僚起用する方向で検討に入った。総務相か法相が有力。9月の総裁選で争った石原伸晃前幹事長も入閣させる意向だ。新設の「日本経済再生本部」を担う経済再生担当相に甘利明政調会長の起用も内定し、下村博文元官房副長官や山本一太元参院政審会長も閣僚で検討。下村氏は文部科学相が、山本氏は環境相が検討されている。
 副総理での入閣が固まっていた麻生太郎元首相は財務相・金融担当相兼務が、官房長官には菅義偉幹事長代行がそれぞれ内定。残る重要閣僚では外相や防衛相、経済産業相が焦点だ。』


 谷垣前総裁は衆議院議長かな? と思っていましたので、ちょっと意外でした。(となると、衆院議長は誰でしょう・・・・)


 麻生元総理が財務相と金融担当相を兼務するとなると、冗談抜きで「平成の是清」誕生になりますが(このフレーズで煽り立てるべきだと思うわけです)、権力が大きくなる分、マスコミの集中砲火が浴びせられることになるでしょう。デフレ脱却を願う国民は、彼らのプロパガンダと戦っていかなければならないのです。もはや「政治家に任せておけばいい」という時代は過ぎ去りました


 総選挙投開票日のチャンネル桜の生放送が、アーカイブされていました。


【1/4【アーカイブ】VOTE2012 「ネット生放送」選挙特番[桜H24/12/17] 】
http://youtu.be/u1mIQ6H9BTw
【2/4【アーカイブ】VOTE2012 「ネット生放送」選挙特番[桜H24/12/17] 】
http://youtu.be/OrBhRe1NQzY
【3/4【アーカイブ】VOTE2012 「ネット生放送」選挙特番[桜H24/12/17] 】
http://youtu.be/7QinaNN6mCE
【4/4【アーカイブ】VOTE2012 「ネット生放送」選挙特番[桜H24/12/17] 】
http://youtu.be/Z4ykDRrMt2I


 上記番組(長いですが)の中で、上念司先生が「24年体制」という言葉を使われていました。まさに、先日の選挙結果は「24年体制」の始まりを告げる、「歴史的な意味」が我々が思っている以上に重いものだったと思います。


 先日、メルマガ「「三橋貴明の「新」日本経済新聞」 」において、中・・・、じゃなかった東田剛氏が「日本を取り戻す」をスローガンに掲げた政党が大勝したこと」について「反動」が勝利したと語っていらっしゃいましたが、「55年体制」ならぬ「24年体制」の始まりを告げる選挙結果だったとすると、まさに反動の勝利になってしまいます。


 要するに、日本国民が「果てしなき改革」に疲れ果て、あるいは「改革」とやらの薄っぺらさに気が付き、
「本当に自分たちを幸せにしてくれる政治体制とは、何なのだろうか」
 と考え、結果的に「55年体制」ならぬ「24年体制」に回帰したという話なのかも知れません。(この辺は皆さんそれぞれ意見がおありでしょうが)


 なぜ今回の選挙結果が「24年体制」なのかと言えば、55年体制期と同様に「日本には自民党以外に政権を担える政党がない」ことが明らかになってしまったためです。09年の総選挙で民主党が今回の自民党以上の議席を取ったときには、きちんと対抗馬(自民党)がいたのです。ところが、今回はいません。


 かつての55年体制の時代は、自民党という巨人に対し、社会党などが冷戦構造下のソ連的共産主義的思想でもって、反自民層の受け皿になっていました。とはいえ、受け皿はあくまで受け皿で、当時、社会党に票を投じつづけた人々でさえ、同党がまともに政権を採ったり、あるいは政権を運営できるとは思っていなかったでしょう。


 92年に冷戦が終わると、社会党など日本の左派は、本来は役割を終えたはずでした。ところが、ここに「新古典派経済学」あるいは「グローバリズム」という勢力が流入してきた結果、事態がややこしくなっていきます。何しろ、グローバリズムの「国境線を越えた自由を」という思想は、朝日新聞に代表される「地球市民」たちと親和性が高いのです。結果的に、朝日新聞に「規制緩和!」「グローバリズムは不可避だ!」といった、
「ちょ、お前ら庶民の味方とか言っておいて、何をグローバル資本家の味方をしているんだよ」
 と、絶句したくなるような記事が載り始めます。


 さらに、新古典派と地球市民は、「反公共事業」「反原発」などについても、見事に親和してしまいます。動機こそ異なれど、両者とも「日本政府なんかいらない」と考えているのは同じなのです。彼らは日本政府がやる事業は、公共事業だろうが原発だろうが、どちらにせよ「嫌」なのです。(地球市民側は、社会保障支出については拡大路線で、新古典派は縮小路線(あるいはバウチャー)なので、ここの部分は一致しません)


 言うまでもないですが、地球市民が「日本政府が嫌い」なのは、自虐的歴史観に基づき「日本が嫌い」が前提になっているためで、新古典派の方は「市場」を「国家」の上に置くためです。いずれにしても、日本政府が嫌いなのは共通してしまうのです。


 加えて、日本では官僚たちがアメリカで学び始め、すっかり新古典派経済学の思想に染められてしまいました。結果的に、橋本政権以降の日本は、
民党の政権が、新古典派経済学の教義に則り、デフレ下のインフレ対策を継続する(緊縮財政、金融ビッグバン、中央銀行の独立、行政改革、構造改革などなど)」
 ことになり、日本はマイナス成長が恒常化するようになりました。


 すなわち、バブル崩壊後の日本は、「冷戦の生き残りの地球市民たち」と「新勢力(日本にとって)の新古典派経済学」の両者から挟み撃ちを受け、体力を減らしていっていたのです。結果的に2012年、日本の民主主義は、この両者を相手取って戦わなければならなくなりました。別に説明はいらないでしょうが、「地球市民たち」が共産党、社民党、日本未来の党、さらに民主党の一部で、「新古典派」が日本維新の会、みんなの党、そして民主党の一部になります。


 世界の「戦線」は、基本的には民主主義対新古典派というスタイルなので、日本の民主主義にとっては「敵」が一つ多かったということになります。それでも、国民は、
「地球市民的なのも、新古典派的なのも、両方とも嫌だ! かつての国民経済が国民中心で成長できていた時代を【取り戻したい】
 と願い、自民党の「日本を取り戻す」というキャッチフレーズが見事に嵌ってしまったのだと思います。


 明日に続きます。



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