経済「学」という怪物

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Channel AJER更新しました。今回は朝日新聞などが大好きな「バラマキ」という単語について考えてみました。

『バラマキを定義する①』三橋貴明 AJER2012.7.24(1)

http://www.youtube.com/watch?v=GP4uNkcHHBs

『バラマキを定義する②』三橋貴明 AJER2012.7.24(2)

http://www.youtube.com/watch?v=zyaxIqVRT4M

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8月26日(日)15時-山陽小野田市シンポジウム「企業誘致フォーラム」 開催

8月30日(木)18時30分-大阪「三橋貴明が語る!政治・経済の真実『メディアの大罪』 」講演会開催

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 本日は21時からテレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」に出演します。テーマは「中国」です。
http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/


 三橋は現在、マガジンハウス社の「脱イデオロギーの経済学」の追い込みでフラフラになっております。
 「経済学」とは何なのか? 「経済学者」とは何なのか? 思いっきり皮肉に適当な書き方をすると、以下の通りとなります。


経済学:経済人だとかセイの法則だとか、情報の均等だとか、有り得ない設定に基づき、市場競争を自由に繰り広げることでパレート最適や「均衡」が成り立った美しい世界を、数式モデルで表す学問
経済学者:上記の「設定」を「事実」と勘違いし、イデオロギー的に盲信している人たち。


 という感じでございましょうか。チャンネル桜の「明るい経済教室」で「さわり」だけ話していますが、とにかく「経済学」という学問は問題が多いです。というか、問題しかありません。


【明るい経済教室】セイの法則、自発的失業者という存在[桜H24/7/27]
http://www.nicovideo.jp/watch/1343360392


 雇用問題について、
「職種のミスマッチがあるからだ」
「雇用の流動性が足りないからだ」
 などと主張する経済学者は、基本的には「完全雇用」を前提にしています。完全雇用は実現している「はず」なのに、労働者の能力が足りず、あるいは政府の規制により「自発的失業」が発生しているに過ぎない。という話なのです。


 なぜ、普通に「雇用の量自体が足りない」と考えられないのかと言えば、経済学者の頭の中で「セイの法則」が成り立っているためです。すなわち「需要が足りない」という概念がないのです。


 セイの法則が成り立ち、需要が「常にある」のであれば、市場を全面自由化し、激しく競争すれば、製品やサービスの価格は下がり、品質は逆に上がっていきます。無論、競争に敗れる企業や労働者が出てきますが、彼らは別の「供給」の仕事につけばいいわけです。何しろ、需要は「常にある」わけですから。


 現在のデフレに悩む日本人からしてみれば、
「そんなバカなことがあるか!」
 という話なのですが、経済学は基本的には上記の「設定」に基づき発展しました。結果、各種の経済学のモデルがイデオロギーと化し、さらに「誰か(投資家など)」とくっついて世界に混乱を巻き起こしています。


 実は、この種の「経済学による世界の混乱」は、人類が経験するのは二度目です。一度目はもちろん、29年(日本は20年)に始まった世界大恐慌期です。


 大恐慌に苦しみ、失業率が最終的に24.9%に達したアメリカでは、フーバー政権の財務長官アンドリュー・メロンがレッセフェール(自由放任主義)を貫くように主張し、


「労働を清算しよう、株式を清算しよう、農民を清算しよう、不動産を清算しよう。そうすればシステムから不健全なものが一掃され、人々が勤勉に働き、道徳的な生活を送るようになるだろう。価格は調整され、より少なく、有能な人々から企業家が生まれてくるだろう(アンドリュー・メロン)」


 と、語りました。メロン財務長官の真意は分かりませんが、セイの法則が成り立っている世界では、清算、一掃された人々は「別の職」に就くことが出来ます。何しろ、供給すれば需要はある「はず」なのです。
 ところが、現実には・・・。


 というわけで、経済「学」、経済「学者」、セイの法則、トリクルダウン理論、グローバリズム、クラウディングアウトといった各種テーマについて、中野剛志氏と対談で話してみました。(三橋経済塾のコンテンツ にアップしました)


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【【対談】中野剛志&三橋貴明(前半)】
https://m-keizaijuku.com/contents


 ところで、経済学の「設定」の一つに、財政均衡主義があります。現在、世界中の経済混乱の主因の一つとなっている財政均衡主義も、経済学が発展する際の「設定」の一つです。


ドイツ経済技術相、ECBの国債買い入れに反対=報道
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86T00W20120730
 ドイツのレスラー経済技術相は28日付の独ノイエ・オスナブリュッカー・ツァイトゥング紙とのインタビューで、欧州中央銀行(ECB)による大規模な国債買い入れに反対する考えを示した。
 レスラー氏は副首相を兼任。連立与党・自由民主党の党首も務めている。
 同相は「ECBの最大の任務は物価の安定維持であるべきであり、国債のファイナンスではあってはならない。国債買い入れが恒久的な解決策となってはならない。ユーロ圏への信頼を新たに醸成するには、厳しい財政規律を維持し、構造改革を進めるしかない」と述べた。
 ECBのドラギ総裁は26日、ユーロ防衛のために必要なあらゆる措置を講じると発言、金融市場ではECBの国債買い入れに対する期待が高まっている。
 同相は先週末、ギリシャのユーロ離脱はもはや「恐れるべきものではなくなった」と述べ、党内の一部から「無責任な発言」と批判を浴びた。
 ただ、今回のインタビューでも「経済技術省はギリシャにあまり実行力がないことをみてきた」とし、自身の発言に問題はなかったとの立場を示した。
 ドイツの連立与党内では、ギリシャへの新規支援は不可能で、ギリシャのユーロ離脱が近いのではないかとの発言が相次いでいる。』


 ドイツの要人がイデオロギー的に「財政規律」や「均衡財政」を主張するのは、別に不思議でも何でもありません。何しろ、ドイツは「憲法」に債務ブレーキ制度と呼ばれる財政均衡のルールが書いてあるのです(他には、スイスも財政均衡を憲法化しています)。


 憲法に書かれている以上、民主主義がどう言おうとも、ドイツが財政均衡を目指すのは当然なのです。何しろ、憲法にかかれているのです(しつこいですが)。


 財政均衡の憲法化を主張しているのは、別にドイツ人に限りません。元米クリーブランド地区連銀総裁のW・リー・ホスキンス氏は、日米などの財政赤字が拡大していることを受け、
「憲法を改正し、歳出総額を対GDP比で制限するなどの財政均衡条項の明文化するべし」
 と、今年2月のインタビューで語っていました。


 憲法に財政均衡が書かれてしまうと、バブルが崩壊し、デフレになった国においてさえ、財政赤字を拡大できなくなってしまいます。財政均衡主義の憲法化を主張する人は、「デフレによる需要不足」など起き得ない、すなわちセイの法則が成立していると考えているとしか考えられません。


 日米英のような独自通貨国でバブルが崩壊し、デフレ化すると、長期金利が超低迷します。ならば、民間の資金需要がないわけだから、政府が「通貨を発行し、借りて、使え」金融政策と財政政策のパッケージという正しいデフレ対策を実施すればいいだけの話です。


 現在の主要国は、それこそ経済「学」や経済「学者」が妨害し、この正しいデフレ対策をなかなか実施できないわけですが、憲法に均衡財政を義務付けると書かれてしまうと、「一切」出来なくなってしまいます。
 どうですか? 経済「学」という怪物の怖さが、そろそろお分かりになり始めた頃ではないでしょうか。

「経済学って、いったい何なんだ?」と思われた方はこのリンクをクリックを!

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