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『コレキヨの恋文①』三橋貴明 AJER2012.4.10(3)
『コレキヨの恋文②』三橋貴明 AJER2012.4.10(4)
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4月17日に、熊本の前衆議院議員、木原みのる先生の「みのる塾」に特別講師として出席いたします 。
【日時】平成24年4月17日(火)午後6時30分開場7時開演
【場所】祟城大学市民ホール大会議室
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4月28日に、鳥取で講演会「日本の明日はどっちだ!?地域経済活性化について語る
」が開催されます。
【日時】平成24年4月28日(土)午後2時~3時30分
【場所】鳥取県立生涯学習センター 県民ふれあい会館
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エンターテイメント経済歴史小説、「コレキヨの恋文 」、長谷川慶太郎氏との対談本「日本と世界はこう激変する 大恐慌終息へ!? 」、日本の資本主義を語る「悲観論に踊らされるな! ニッポン経済集中講義 」発売になりました!
まさかとは思っていましたが、「コレキヨの恋文
」がAmazonで在庫切れになってしまいました・・・。実際にAmazonに入れた数量(無論、三橋本史上最大です)を知っているだけに、驚きです。
新宿のK書店なども店頭在庫切れになっているようですが、重版分が入り始めますので、すぐに在庫は戻ると思います。いずれにせよ、ご迷惑をお掛けいたします。
沢山の方々が「コレキヨの恋文
」についてネットで取り上げて下さっているようですので、オンライン書店で売れるのは分からないでもないのですが、店頭まで絶好調ということは、やはり表紙の勝利なのでしょうか。となると、何しろ時事ネタではありませんので、「コレキヨの恋文
」は書店が店頭に並べて下さる限り、売れていく可能性があるわけです。
パッと見で印象的な表紙なので、一度、目に入って買わなかった方が、やっぱり気になって買うというケースも増えると思います。しかも、日本のデフレが続く限り、内容的に新鮮であり続けるという、ちょっと微妙なコンセプトの書籍になったと思います。いずれにせよ、何しろ映画化を目指していますので、本書は長く(せめて半年)売れて欲しいのです。
それはともかく、日本の国家的自殺を後押しする代表株、朝日新聞の「反・土建国家キャンペーン」が始まっており、さらに加速しそうな様相がありますので、ご紹介。
『2012年4月7日 朝日新聞社説「高速建設再開―そんな余裕があるのか」
建設が凍結されてきた高速道路について、国土交通省が次々と工事再開を決めた。事業費の合計は1兆円を超す。
野田政権は、消費増税の関連法案を国会に出したところだ。議論の本格化を 前に、駆け込み着工の様相である。
国民に負担増を求めつつ、大型公共事業に手をつける。どう説明するつもりなのか。増税を前にアメを配るような感覚だとしたら、見当違いもはなはだしい。ただでさえ増税への疑問や反対の声が根強い国民の反発を強めるだけだろう。工事再開は撤回すべきだ。
対象となるのは、09年の民主党への政権交代を機に凍結された全国6区間の4車線化と名古屋環状2号線の一部区間、自民党の小泉政権時代に待ったがかかった新名神高速道路の2区間である。
国交省は以下のように説明する。渋滞が激しいところや冬季に通行止めが生じやすい場所、あと少しで環状道路がつながる区間などに絞った。大震災の教訓を踏まえ、道路網を多重にする必要がある。建設費は借金でまかなうが、料金収入で返済していく。既存の工事計画の見直しで浮いた分も活用する――。
しかし、浮いた財源は、これまでの高速道路建設で抱えた多額の借金の返済に充てるべきだ。料金収入が計画を下回れば、最終的に税金を投入せざるをえない可能性もある。
とくに新名神の対象区間は、道路公団民営化の際、採算の見通しが立たないとして「抜本見直し」とされた。むだな道路の建設を防ぐため、民営化で発足した高速道路会社が建設の是非を判断する仕組みになった。
ところが、凍結解除は今月初めに現地を訪れた前田国交相がぶち上げた。民営化の精神がすっかり骨抜きになっている。
それぞれの高速道路は、完成すれば便利だろう。だが、いま必要なのは、国全体の財政状況を踏まえた総合判断である。
深刻なのは、建設を目指す国交省の意向が素通りになっていることだ。国交省の主張を政権としてチェックするのが当然なのに、その形跡は見られない。
昨年末の12年度予算編成時には、沿線住民の反対などで約40年間止まっていた東京外郭環状道路の練馬―世田谷間の着工を決めた。
高速道路だけではない。整備新幹線の未着工区間、八ツ場ダムの本体工事など、大型公共事業に次々とゴーサインが出た。
「コンクリートから人へ」という民主党の理念はどこへ行ったのか。』
実際に再開された公共事業は、先日もご紹介した以下になります。
『高速道4車線化の再開発表 料金余剰金、建設に転用
http://www.asahi.com/business/update/0407/TKY201204060817.html
』
『国交省、高速道路4車線化再開へ 09年凍結の6区間
http://www.asahi.com/business/update/0406/TKY201204050748.html
』
相変わらず突っ込みどころ満載の朝日の社説ですが、何しろ「社説」なので、朝日新聞は社として上記の意見を掲げたということになります。
朝日新聞は「浮いた財源は、これまでの高速道路建設で抱えた多額の借金の返済に充てるべきだ。」と言っていますが、デフレ期に「政府まで」借金返済に走れと主張しているわけで、この時点で論外なのです。
何しろ、現在の日本のデフレ深刻化は、バブル崩壊後に民間企業が負債を返済し始めたため、主に投資というGDP上の需要が激減してしまったことに起因しています。何しろ、民間企業は徴税権も通貨発行権もありませんので、借金は実質的に返す必要があります。さもなければ、不渡りで倒産になってしまいます。
資本主義経済は、
「誰かが負債を増やし、投資を拡大する」
ことなしでは成長しません。
無論、本来的な資本主義は民間企業が投資(と融資)を拡大するべきですが、バブル崩壊後は不可能です。理由は、単に融資の実質金利が投資から得られる利益を上回ってしまう(上回る可能性が高い)ためになります。
分かりやすく書くと、「金を借りて投資をすると損をする」という話です。損をする状況で銀行から融資を受けたり、投資をしたりする企業はありません。無論、バブル崩壊後は銀行側も与信を厳しくし、中小企業などに対する貸し渋りや貸しはがしも発生します。
【日本の金融機関の貸出態度判断DIの推移】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_37.html#Tankan
ちなみに、2012年3月現在では、銀行の貸し出し態度は大企業、中堅企業、中小企業共にプラスになっています。無論、ミクロで見れば貸し渋りに合っている事業者もいるでしょうが、いずれにせよ、デフレに悩む現在の日本で公共事業や公共投資を語る際には、マクロ的な視点が欠かせないわけです。
ところが、朝日新聞などは決してマクロ的な視点から経済を見ず、ミクロ的な視点における批判を繰り返してきました。結果、「コンクリートから人へ」などといった国民経済の基本を無視したスローガンが受けてしまったわけです。
すなわち、朝日新聞などのミクロ的キャンペーンに対抗するには、国民自身がマクロ的に国民経済を理解しなければならないという話になります。なかなか、面倒なことです。
とはいえ、「面倒くさい」では済まない話なので、わたくしは今後も「出来るだけ、分かりやすく、かみ砕いて」国民経済について語ることを繰り返していきたいと思います。無論、「コレキヨの恋文
」もその一環になるわけですが、あの本が店頭在庫切れ、Amazon在庫切れになるほど売れているということは、少しは変わってきたのかもしれないと、ほのかな希望を抱いているわけです。
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積極財政による日本経済復活を目指して活動をしているボランティアグループです。
Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」
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