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2011年8月22日 藤井聡、中野剛志、三橋貴明の三名が京都に集まり、トークセッションを開催致します。
【2011年8月22日 ふたば書房・主催 飛鳥新社・共催 トークショー「未来を変える 希望の政治へ」 】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_34.html#Aug22
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NEW!チャンネルAJER更新しました.
『日本復興と成長に向けて第9回 政府の支出について 』三橋貴明 AJER2011.8.2(1)
『日本復興と成長に向けて第9回 政府の支出について 』三橋貴明 AJER2011.8.2(2)
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昨日は、「日本経済人懇話会」主催の講演会「経済新聞の裏を読む!&日本経済復興の鍵」に大勢の方にお越し頂き、まことにありがとうございます。申込が殺到したため、最後にはお断りをせざるを得ず、主催者の方がもっと広い会場にするべきだったと残念がっていらっしゃいました。
わたくしは、昨日は午後にチャンネル桜の経済討論の収録、夕方から講演、夜は懇親会と、喋り続けたため声が枯れてしまっております。
チャンネル桜の経済討論は、以下のメンバーで収録いたしました。
【経済討論 第18弾!危険水域に突入!?世界経済と日本】
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1587
パネリスト:
宍戸駿太郎(筑波大学名誉教授)
島澤諭(秋田大学准教授)
上念司(経済評論家)
田村秀男(産経新聞社特別記者・編集委員兼論説委員)
三橋貴明(経済評論家・作家)
宮崎正弘(作家・評論家)
司会:水島総
な、何と、あの宍戸先生がチャンネル桜初登場です。(わたくしがお声をかけさせて頂きました)
今回はメンバーがメンバーであるため、物凄く中身の濃い討論になっています。ご期待ください。
8月10日に海竜社から「経済がまったく分からない人」「経済に苦手感を感じている人」向けの、超分かりやすい日本経済の解説書「世界でいちばん! 日本経済の実力」が発売になります。以前から、特に女性向けに、
「なぜ、日本経済が破綻しないのか?」
「なぜ、日本経済破綻や政府の財政破綻などの論説が蔓延しているのか?」
「結局、日本はどうすればいいのか?」
などを解説する書籍を出して欲しいという要望が高かったために、バランスシート、GDP、そして経常収支の三つの指標を中心に、日本経済について三橋史上最も分かりやすい本を書き上げたわけです。
何しろ、海竜社の担当さん(女性)が、
「経済は全く分からなかったのですが、本書を読むと色々な繋がりが見えてきて、経済についても分かってきました」
とご評価下さったので、目的は達成できたと確信しています(女性向けに、超分かりやすい日本経済の解説書を書くという目的)。
本書は、未だにamazonに掲載されていないにも関わらず、一部の書店(以下)で先行販売が始まっています。
☆三省堂神保町本店
☆リブロ池袋本店
☆ブックファースト新宿店
☆有隣堂アゼリア店(↓写真)
さらに、未だに正式発売「前」にも関わらず、早くも(?)増刷が決定してしまいました。別に、初版が少ないというわけではないのですが(普通のビジネス書作家さんの二倍から三倍)、書店からの引き合いが物凄く、海竜社が「発売前重版」という決定をされたのです。発売前重版は、さすがに二回目(一回目はTAC社の「経済ニュースの裏を読め!」)です。
本書がamazonに掲載されましたら、またご紹介させて頂きます。
『介入で円高圧力の集中砲火を回避-追加策は金融緩和が中心との見方も
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aMMMNqF.Y.90
戦後最高値に迫る円高・ドル安を抑えるため、政府・日本銀行は円売り介入と金融緩和に踏み切った。2大通貨のドルとユーロに悪材料が山積する中、他の主要国に広がる通貨高回避の流れに日本も加わり、円高圧力の集中砲火を避けたと市場は認識する。今後追加策が必要になった場合、介入より金融緩和が主役になるとの見方も出ている。
(中略)
産業界は歓迎
各国の政策対応に先立ち、スイスフランは対ドル・対ユーロで、オーストラリアドルとニュージーランドドルは対ドルで最高値を記録。カナダドルも2007年11月に付けた最高値に迫る場面があった。円・ドル相場はスイスが金融緩和を決めた日本時間3日夕以降、1ドル=76円台に上昇。3月17日の戦後最高値76円25銭に近づいた。
主要7カ国(G7)の財務当局者らは3日、電話会議を開催した。野田佳彦財務相は4日午前、日本単独で為替介入を実施したと発表。過度の円高は東日本大震災からの復活を目指す日本経済に悪影響を及ぼすと説明した。日銀は金融政策決定会合の終了を1日早め、同日中に合計10兆円の資金供給・資産買い入れ増加策を決定。円・ドル相場は一時、80円の大台に7月12日以来初めて下落した。 (後略)』
財務省が円安誘導の為替介入に踏み切りました。単独の為替介入をしたところで、効果は一週間も経たずに消えてしまうと思います。
本ブログで何度も書いていますが、為替介入のプロセスは以下の通りです。
1.日本政府(財務省)が政府短期証券を国内銀行などに発行し、日本円を借りる
2.借りてきた日本円をドルに両替する(=為替介入)
3.残ったドルで、米国債を購入する
というわけで、日本政府が円高対策の為替介入をすると、政府の負債(国の借金!)が増えます。
復興という喫緊の課題を抱える中において、日本政府が借金を増やし、アメリカ政府に貸し付けた(=米国債購入)分けです。意味が分かりません。
円高とは、要するに「内需を拡大せよ」というシグナルです。日本政府が建設国債を発行し、日銀が金融緩和(長期国債購入など)を拡大し、金利上昇を抑えつつ復興を中心とした需要に支出を振り向ければ、マネーストックが拡大し、日本はデフレ脱却を果たせます。復興も実現します。若者の給与水準や雇用環境がも改善します。為替レートも下落(=円安)に向かいます。そして、名目GDPが成長することで増収となり、財政健全化が達成されます。
すなわち、一石五鳥なのです。
それにも関わらず、政府はまともな復興予算を組もうとせず、効果が数日しか持たない為替介入を実施し、政府の借金を増やしているわけです。いい加減にしろ!と、心底から叫びたくなってきます。
現在の日本の円高を抑制したいのであれば、日本銀行が日本円の量を増やし、政府や民間が借入と支出を拡大し、円の価値を落とせば済む話です。やるべき事はあまりにも歴然としているにも関わらず、やらない。日本の「情報の歪み」は深刻です。
『円に買い圧力、世界株安受けリスク回避の動き-介入警戒で上値は限定
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=ah9k7eiQRo1c
午前の東京外国為替市場では、円に買い圧力がかかっている。欧米株の急落に続き、アジア株が大幅安となっており、運用リスクを回避しようと低金利通貨に資金を逃避させる動きが強まりやすい状況となっている。
円は対ユーロで早朝に付けた1ユーロ=111円74銭から一時、110円94銭まで上昇。午前10時25分現在は111円10銭前後となっている。
5日のの東京株式市場ではTOPIXがおよそ5カ月ぶりの800ポイント割れ。韓国株や豪州株は一時4%を超える下落となっている。
ドル・円相場も1ドル=79円台前半から一時、78円68銭まで円買いが進行。もっとも、前日に日本政府が円売り介入を実施した後で、積極的に円の上値を追う動きは少なく、その後79円付近まで値を戻している。 (中略)
世界株安
金融市場は、世界株安の様相を呈している。4日の米株式相場は急落し、米S&P500種株価指数は2009年2月以来の大幅安を記録。投資家の不安心理を映すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)は07年2月以来最大となる35%上昇して31.66を付けた。
また、米債券相場では米2年債利回りは過去最低水準を記録。米国の景気減速や欧州の債務危機により、世界経済がリセッション(景気後退)に逆戻りするとの懸念が強まっている。 (後略)』
米国の景気減速を受け、世界的に株式が暴落し、「安全志向」のマネーが日本円に雪崩れ込んできています。介入効果は、もって来週中旬までといったところだと思います。
また、米国の景気減速が本当に深刻な場合、FRBは量的緩和第三弾に乗り出さざるを得ないでしょう。そうなると、またまた円高ドル安です。
結局、現在の日本の経済問題を「紐解く」には、日本国民自身がリテラシーを高め、政治家を動かしていくしかないのです。単に正しいデフレ対策をすれば、それで済む話が、ここまで政策が混乱してしまっているわけで、異常としか言いようがありません。
というわけで、今回の為替介入実施を踏まえた議論になった(危ないタイミングでした)チャンネル桜の【経済討論 第18弾!危険水域に突入!?世界経済と日本】http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1587
、あるいは8月10日に発売になる「世界でいちばん! 日本経済の実力」、よろしくお願い致します。
「同じ政府の借金を増やすならば、為替介入ではなく復興に使え!」と叫びたくなった方は、
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