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【震災後の日本やTPPについて、とことん語り合う】

東谷暁先生と中野剛志先生と三橋貴明の3名によるトークセッション いよいよ明日!

日時:4月9日(土) 場所:東京渋谷
詳しくは、こちらを。
http://mitsuhashi-takaaki.jp/wordpress/?p=5107

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4月25日:「経済ニュースの裏を読め!世界経済編」刊行記念 三橋貴明氏 特別講演会・サイン会
http://www.books-sanseido.co.jp/blog/jinbocho/2011/04/425.html

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三橋貴明の新刊、続々登場! (「日本の大復活はここから始まる!」は予約中)
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日経BOの連載「三橋貴明の『TPP亡国論-暴走する「尊農開国」』の最終回『アメリカの「誰が」推進したいのか 国民に、目隠しをしたまま交差点を渡らせてはならない 』 掲載中!


 ポルトガルが破綻(EUに支援要請)しました。


ポルトガル、欧州委に金融支援を要請=ソクラテス首相
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888195020110406
 ポルトガルのソクラテス首相は6日、欧州委員会に対し金融支援を要請したことを明らかにした。
 首相はテレビを通じ、ポルトガル議会が先月、緊縮財政策を否決したことを受け、財政状況や債券市場での資金調達環境が悪化したと指摘し、支援の要請が「不可避」になったと説明した。
 首相は支援の規模や、どのような形式での支援になるかなど詳細については触れなかったものの、支援をめぐる交渉で最善の条件を獲得することを目指す、と述べた。』


 先日、書き上げた朝日新聞出版の本(タイトル未定)で、
「ポルトガルが6月までに破綻する可能性は、極めて濃厚である」
 と書いたのですが、その後、一週間で破綻してしまいました。ゲラ段階で相
当に修正を入れなければ駄目ですね。


 それはともかく、一応、ソクラテス首相はまだ責任者をやっていたわけなんですね。首相が辞任したので、責任者不在状態に陥っているのかと思っていました。失礼致しました。現在のポルトガルは、6月の総選挙までの暫定政権(選挙管理内閣)をソクラテス首相が率いているようでございます。


 4月7日。欧州債市場でポルトガル10年国債は金利が8.58%に上昇、2年債利回りも8.91%となりました。相変わらず、2年もの国債の金利のほうが、十年ものよりも高いわけです。不気味です。
 UBSの世界経済副責任者、ポール・ドノバン氏は、ポルトガルの破綻を受け、


「金融市場はポルトガル救済というシナリオを以前から織り込んでいた。救済要請は幅広く予想されていたが、ポルトガル政府だけが予想していなかったようだ」
 などと格好いい事を言っていますが、ソクラテス首相はポルトガル議会が緊縮財政政策を否決した時点で、普通に予想していたでしょう


 今回のポルトガルが要請する支援の規模は、最大750億ユーロ(約9兆2000億円)に達する可能性がありますが、問題は規模ではありません。問題は、ポルトガル議会がすでに緊縮財政を拒否しており、6月の総選挙でも反緊縮財政派が勝利する可能性が高いことです。緊縮財政を拒否する国に、EUやIMFが支援をするのは、さすがに無理です。


 三橋は、いつも緊縮財政を批判しているじゃないか。などの声が出るかも知れませんが、別にわたくしは積極財政「派」でも緊縮財政「派」でもございません。状況に応じて、適切なソリューションは変わるわけでございますから、緊縮財政が適切なときもございます。(インフレ率が高く、政府が増収になっているとき)


 単に日本の緊縮財政派の人たちが、環境をまったく考慮せず、イデオロギーのように延々と同じソリューションを叫び続けるため、批判しているだけでございます。イデオロギーに基づく緊縮財政派を批判する以上、わたくしがイデオロギーに基づく積極財政派をも批判するのは言うまでもありません。


 とはいえ、現在のポルトガルが「緊縮財政をやるべき環境なのか?」という問いに対しては、「う~ん・・・」と言ってしまいます。何しろ、ユーロという仕組みは色々と特殊です。


 対外負債の返済危機に陥った国は、
(1)経常収支を黒字化させ、対外純資産を稼ぐ
(2)高金利で為替レートの暴落を防ぎつつ返済する
(3)国民から緊縮財政でお金を搾り取る
 などの施策がIMF構造調整計画等で強制されます。(まあ、(1)は普通のことですが)


 ポルトガルの場合は、ユーロ加盟国であるため(2)が関係なく、(1)は為替レートの変動がないため、望み薄です。というわけで、ユーロ加盟国の破綻時には(3)以外にEUやIMFが「貸す理由」というか、大義名分がないわけです。


 今回のポルトガルは、議会が露骨に(3)を拒否してしまった直後でございますので、一体、どうするのでございましょうか。

 しかも、このタイミングでECB(欧州中央銀行)が利上げをしましたので、ポルトガルのみならず破綻国の景気はますます悪化すること確実です。景気の悪化は、ご存知の通り政府の減収に結びつき、財政を悪化させます。


 財政の悪化は格付けの引き下げ(もはや各国ともジャンク債並の格付けになっていますが)を引き起こし、さらなる政府の資金調達難をもたらすことになるわけです。


ECB:約3年ぶりの利上げ、政策金利1.25%-インフレ抑止で行動
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=amNG9ycS3cEo
 欧州中央銀行(ECB)は7日、ほぼ3年ぶりの利上げに踏み切った。ソブリン債危機でポルトガルが救済要請に追い込まれる中でも、インフレ加速を阻止するため行動した。 (後略)』


 ポルトガル危機は今回が最終回ですが、ユーロの混乱は今後も続きそうです。


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