アメリカの家計の金融負債

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　全然タイトルと関係ないのですが、本日は朝起きて以来、ずう～っっと頭の中で田村重信氏が歌う三橋貴明公式応援歌「天に向かって」がリフレインしています。（↓これ）

【2010.3.14　三橋貴明公式応援歌　天に向かって！（作詞/歌唱：田村重信先生）】
http://mitsuhashi-takaaki.jp/wordpress/?p=1413

「ただ～、ひと～すじに～。ただ～、ひと～すじに～」

◇◇◇イベントのお知らせ◇◇◇

◇４月２２日（木）は仙台に行きます。詳しくはこちら。

本日午後の仙台市内における街頭演説スケジュールは以下の通りです。
　13:00　JRあおば通駅前交差点　東宝ビル前
　14:00　旧佐々重そば　藤咲ファーストタワー館前
　15:00　ぶらんど～む一番町-広瀬通の交差点　フォーラス前
　16:00　地下鉄勾当台公園駅前　１４１の前
　皆様、よろしくお願いいたします。

※入場無料の講演会もございます。今度は夕方なので、先日の大阪（金曜日２時！）よりはお越しになりやすいかと。

◇４月２５日（日）、２６日（月）は熊本に行きます。詳しくはこちら。
※三橋、渡邉、廣宮の三名が揃ったコスプレ政治パーティを開催するとか、何とか・・・・

◇４月３０日（金）　福岡に行きます。詳しくはこちら。
※福岡は天神などにおける街頭演説会がメインですね。

◇５月1日（土）、横浜でイベントがあります。詳しくはこちら。
※ちなみに、これは横浜支部長も知らない話ですが、猫カフェのイベントには超プリティなゲストが来る予定です。

【アメリカの家計の金融負債推移（単位：十億ドル）　2003年-2009年】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_28.html#USKakei

　おお！　何と20日ぶりにグラフをアーカイブ。
　別にグラフ作るのサボっていたわけではなく（国家のグランドデザイン用に、山ほど造りました）、グラフと絡めたエントリーを書かなかった、あるいは書く時間がなかっただけでございますが。まあ、本日も時間はないのですが（７：５５発の新幹線で、仙台に行きます）
　
　上記グラフを見ていただくとお分かり頂けると思いますが、少なくとも０９年末時点までは、アメリカの家計の金融「負債」は減っていっています。当ブログにお越し頂いている方であれば、これがどれほど怖い話かご理解頂けると存じます。

　ストック（国家のバランスシート）上の家計の負債減少は、フロー（GDP）上の家計の支出減少に繋がりやすいのです。そして、アメリカの家計の個人消費は、同国のGDPの七割を占め、世界最大の需要項目なのです。
　特に怖いのは、アメリカの家計の住宅ローン残高が減り続けている現実です。要するに、資産価格（不動産価格）下落を受け、家計が支出を切り詰め、ローンを返済していっているわけですが、家計にとっては極めて合理的なこの行動が、マクロ的に見るとこれは大変困るわけです。

　いわゆる、合成の誤謬です。

　実は、アメリカ政府は、今も大々的な住宅支援を継続し、不動産市場を下支えています。同国では初めて住宅を買う人に、およそ８０万円の所得移転（税控除）が政府から実施されるのです。これだけ大々的な支援を実施しても、アメリカの家計の住宅ローンは減り続けているわけですね。（少なくとも09年末までは）

　そして、この政府による住宅支援が、ついに終了の時期を迎えようとしています。

『ＩＭＦ：米住宅価格は再び下落の恐れ、支援策終了で－金融安定報告
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=a4jftJucC0ZU
　米国では政府による住宅支援策の段階的終了を控え、住宅価格が再び下落する可能性がある。国際通貨基金（ＩＭＦ）が20日、指摘した。
　米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が実施した住宅ローン担保証券（ＭＢＳ）買い取りプログラムは３月に終えた。政府による初回の住宅購入者向けの税控除措置は今月終了する。ＩＭＦは20日公表した国際金融安定報告（ＧＳＦＲ）で、差し押さえの増加が住宅市場のリスクを高めていると説明した。
　ＩＭＦは報告書で、「不動産市場は今後さらなる圧力にさらされる恐れがある」とした上で、「差し押さえの一時停止や初回住宅購入者向けの税控除、ＦＲＢのＭＢＳ買い取りプログラムの終了が引き金となり、住宅価格の下落が再び起きる可能性がある」と指摘した。（後略）』

　ＦＲＢのＭＢＳ買取が終了したため、金融機関は当然ながら住宅ローンを供給しにくくなります。さらに追い討ちで、政府の住宅購入支援が終了するわけです。
　ＩＭＦの指摘どおり、アメリカの住宅価格が再び下落局面を迎える可能性は極めて高いと思います。何しろ、「あの」アメリカの家計が借金を減らすという、信じがたい行動を採っているのが現状なのです。

　要は、バランスシート不況というわけですが、アメリカ政府がバブル崩壊を甘く見ていなければいいのですが・・・・。

　それでは、仙台の皆さま、よろしくお願い致します。 m(_ _)m

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