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「アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる(日下公人・三橋貴明)」ワック社 発売開始!


 本日MPJ http://mp-j.jp  に三橋製作のオリジナルコンテンツが続々と掲載されていきます。
 まずからは第一弾「シリーズ対談 八木秀次x三橋貴明「民主党子ども手当の異常性」その1」。(このシリーズは「その4」まで続きます)


 彩図社から4月13日に発売になる「日本を変える5つの約束 」のamazon予約が開始しました。これはもちろん、三橋初の政策本になります。


 何となくグダグダと続いている「欧州の二つの国」シリーズ。(情報提供、風雲はだか侍様、45様)


アイスランド国債格付け見通しネガティブに-ムーディーズ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920015&sid=aHZDC8z3n3GA
 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは6日、アイスランド国債の格付け見通しをネガティブと、従来のステーブルから引き下げた。アイスランドの銀行の英国とオランダの預金者の保護をめぐる問題が解決しないことが理由。
 アイスランド国債の格付けは「Baa3」。外貨建て債格付けシーリングの「Baa2」と外貨建て預金格付けシーリングの「Baa3」の見通しもネガティブに引き下げられた。
 ムーディーズの上級アナリスト、ケネス・オーチャード氏は発表資料で、アイスランドの民間銀行が提供していた預金商品のアイスセーブの預金をアイスランドが預金者に返済する交渉は、「前回の交渉に比べれば同国の公的部門の資金調達にとって有利な結果になるかもしれない」が、「交渉の長期化による不透明感はアイスランド経済と財政の目先の見通しにとってマイナスだ」と指摘した。
 アイスランド政府は現時点で、アイスセーブ預金者への払い戻しについて英、オランダ両国と合意に達していない。解決の遅れから、国際通貨基金(IMF)主導の融資も実行されない状態になっている。
 ムーディーズは「差し迫った不払いリスクはないものの、アイスセーブ交渉の停滞によって、2011年12月と2012年5月償還の国債について幾分の借り換えリスクが浮上した」と指摘した。 』



 ご存知、アイスランドはアイスセーブ銀行(アイスランドの)への預金者への返済を代行したイギリス、及びオランダ政府へのローン返済を国民投票で否決しました。わたくしは未だに、
「果たして英国政府やオランダ政府が、自国民がアイスセーブ銀行に預金したお金を返済する必要があったのだろうか・・・・(要は、預金者の自己責任じゃね?)」
 という疑問を持っているのですが、いずれにしても金融ビジネスが崩壊したアイスランドが、巨額(GDPの9倍)もの対外負債を返済するのは、かなり難しいでしょう。200年払いとかにして、解決するしかないのではないでしょうか。
 
 さて、アイスランドといえば、破綻前は日本の経済評論家連中が絶賛し(と言うか、あの連中が絶賛したから、破綻したのでしょう)、08年以降は、
フロー(GDP)だけ見て、ストック(この場合は対外負債)を見ないから、こういう勘違い(アイスランド絶賛)をするのです」
 などと、頻繁に三橋に引き合いに出されているわけですが、最近は「財政黒字国」の典型例として使わせてもらっています。


【欧州諸国の財政収支対GDP比率の推移】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/Euro.JPG


 点線で囲まれた財政黒字組の中で、最も目立っている青がアイスランドです。2006年には、何とアイスランドはGDPの6%も財政黒字だったわけです。日本で換算すると、おお!30兆円です!


 なぜアイスランドがこの時期、財政黒字だったのか。もちろんバブルだったからです。バブルで景気が過熱し、税収が増え、政府支出(景気対策など)が不要になった結果、財政収支が黒字化したわけですね。


 何しろ、この時期に財政が黒字化した国々は、スペイン(現在の失業率20%弱!)、アイルランド(現在、バブル崩壊中)、ルクセンブルク(対外負債がGDPの40倍以上に!)でございます。本当に、この四カ国は、
「政府が財政黒字になる」
 の意味を考える上で、素晴らしい事例を提供してくれました。


 さて、ギリシャ。


ギリシャの銀行、財政危機で預金が海外に流出=報道
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-14678920100406
 5日付のテレグラフ紙(電子版)は、ギリシャの財政危機を受けて同国の富裕層や企業が大手国際金融機関や海外の銀行口座に資金を移す中、国内銀行が打撃を受けていると報じた。
 同紙によれば、高額預金者がHSBCやソシエテ・ジェネラルなど、ギリシャ国内で大規模な支店網を運営する国際金融機関に資金を移している。
 HSBCのプライベートバンキング部門には顧客が殺到しているとみられ、その他の大手国際金融機関にも多額の資金がシフトしているという。HSBCの広報担当者はテレグラフに対してコメントを差し控えた。
 また、ギリシャ中銀の統計によると、ギリシャの家計・企業の預金のうち海外への流出額は2月が30億ユーロ(40億5000万ドル)超、1月は約50億ユーロにのぼり、ギリシャからの資金の逃避をめぐる懸念を裏付けている。
 主な流出先はスイス、英国、キプロスなどで、特に富裕層は、国内で予想される税負担の拡大を回避するため、スイスの銀行口座に預金を移そうとしている。』


 アイスランドと並ぶ欧州のDQN国家、ギリシャですが、こちらは三橋に「グローバル・インバランス」について考える切っ掛けを与えてくれました。


【2009年世界の経常収支赤字国 ベスト10】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_28.html#CA


 何しろ、ギリシャはあの経済規模で、世界の経常収支赤字国(09年)第六位なんですから。しかも、国民一人辺りの経常収支赤字で見ると、アメリカの三倍です。
 とはいえ、経常収支赤字だからダメだという話ではなく、
なぜ、ギリシャがこれほどまでに経常収支の赤字を積み上げることができたのか
 こちらの方が、より重要になります。


 もちろん、ユーロに加盟していたためなのですが、この辺りのロジックが「事前に」分かれば、相当凄いと思います。が、なかなかそうはいかないのが人間というものです。
 後から思えば「そりゃあ、そうだろ」というロジックも、事前には全く分からないケースが多いのです。とは言え、一人の脳みそではなく、多数の意見が交換されるインターネットの世界では、この種の難点も少しは解消されるのではないかとも思っています。


アイスランドは日本の経済評論家連中が絶賛していたから、破綻した。を読み、ニヤッとしてしまった方は

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