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「揺れ動く世界!」などという熱いタイトルでありながら、話題はいきなり「け●おん」!(また、この出だし・・・)


 昨日は、福岡の講演(広島のF様。お呼び頂き、ありがとうございました!)を終えた後、一時間半出発が遅れたANA機で東京に戻り、某所で幹事長たちに合流。

 「けい●ん」をはじめ、たくさん「楽しい歌」を歌って超楽しかったです。お付き合い頂いた皆様、ありがとうございました。(しかしオープニングやエンディン、グはともかく、劇中歌「ふ●ふ●タイム」を語りつきで歌える公認立候補予定者は、他には絶~っ対いないでしょう。)
 飛行機が遅れなければ、歌いすぎで声を潰したかもしれないので、かえって良かったかも知れません。


 もしかしたら三橋の「●あ●あタイム」が聞けちゃうかもしれない、「後援会アキバ支部発足記念パーティ」のご案内。

◆◆◆後援会アキバ支部発足記念パーティのお申込は、下記から。◆◆◆
http://mitsuhashi-takaaki.jp/wordpress/?p=388



 あ、後援会のホームページに街頭演説の様子や、新しいリーフレットなど、新コンテンツが続々とアップされていっていますので、是非、ご訪問下さい。



ユーロは「崇高な実験」、次の危機はスペイン発か-シリング氏
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=ary85LpiWm78
 エコノミストのゲーリー・シリング氏は、ユーロ圏がメンバー諸国の債務危機によって分裂に向かいつつあるとの見方を示し、共通通貨ユーロは「崇高な実験だった」と述べた。
  米経済調査会社A・ゲーリー・シリング社長の同氏は24日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ギリシャは「スローモーションで脱線転覆に向かっている」とし、恐らくスペインがユーロ圏の次の財政危機を引き起こすだろうと語った。 』 



 もはや「新世紀のビッグブラザーへ」のみならず、色々なところで「実験」扱いされつつあるシステム「ユーロ」ですが、本日、取り上げたいのはこちらの話。



ドイツの銀行・輸出業者、債務危機から利益得ている=ギリシャ副首相
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT864883320100322
 ギリシャのパンガロス副首相は22日、ドイツがギリシャ支援に消極的なのはドイツの銀行や輸出業者がユーロの地合いを弱くした債務危機から利益を得ているからだと指摘した。
 「ギリシャ国債をめぐる投機的動きや、(ドイツの)信用機関がこの嘆かわしいゲームに参加することを容認することで、一部の人が利益を得ている」と指摘。「南欧が標的となっている限り、ユーロの地合いは揺らぎ、緩み、(ドイツが)第三世界や世界の他地域への大量の輸出を勝ち取る状況が改善している」と述べた。
 ギリシャ副首相による目立って批判的なこの発言は、欧州委員会のバローゾ委員長や欧州の政府高官がドイツのメルケル首相にギリシャ支援策に同意するよう求めるなか、出されたもの。
 副首相は、債務問題に直面するギリシャを支援する仕組みは、欧州全体を救うためにも早期に合意する必要があるとの考えを示した。(後略)』


 ギリシャのDQNぶりが目立ってきましたが、そちらよりも注目して欲しいのは、「ドイツの銀行や輸出業者がユーロの地合いを弱くした債務危機から利益を得ている」という部分です。


 改めて考えると、別にユーロ圏外に限らず、ユーロという仕組みはドイツにとって極めて有利なシステムに思えるわけです。


【ギリシャとドイツの経常収支 推移 2000年-2009年】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_28.html#Ger


 先日、掲載損ねた、ギリシャとドイツの経常収支の推移をご覧下さい。ITバブル崩壊以降、ギリシャの経常収支赤字がひたすら増えドイツの経常収支黒字が、これまたひたすら増えていっているのをご確認頂けるでしょう。
 通常は(共通通貨でなければ)、一方の国の経常収支がひたすら積みあがる(=対外資産が増える)状況があった場合、その国の通貨は他国に対して上がっていきます。逆に、一方的に経常収支赤字が続く国(=対外負債が増える)は、為替レートが下がっていきます。
 経常収支黒字国の通貨が強くなり、赤字国が弱くなる。すなわち、輸出競争力の面では、為替レートの調整により、経常収支赤字国が次第に有利になっていくわけです。

 そのうちに、経常収支黒字国の輸出競争力が失われる中、経常収支赤字国の方が貿易収支を改善、やがては黒字化していくでしょう。
 要は、為替レートがスタビライザー(安定装置)としての機能を持ち、一方的に経常収支黒字国の黒字が増え、経常収支赤字国の赤字が増える状況は生まれにくいはずなのです(あくまで、理論的な話ですが)。
 ところが、ギリシャとドイツは通貨が共通で、両者の間にスタビライザーである「為替レート」は存在しません。
 どれだけドイツが対ギリシャ貿易黒字を積み重ねようとも、ドイツの通貨が対ギリシャ通貨に対し騰がっていくことは無いわけです(当たり前です)。


 結果、ギリシャにしてみれば、どれだけ対ドイツ貿易赤字が膨らもうとも、同一の為替レートでドイツからの輸入を受け入れなければならないわけですね。まさにサンドバック状態です。


 別に、ユーロ圏の対独貿易赤字国は、ギリシャに限りません。今にして思えば、ユーロというのは、極端なまでにドイツにとって有利なシステムだったようにも思えるわけです。
 現在、ユーロはギリシャ問題などが原因で下落傾向にありますが、これはこれでドイツの対ユーロ圏外への輸出競争力を高めています。


 もしもユーロが「ドイツの輸出産業を利する」ためにできたのだとしたら、サブプライムローンの証券化ビジネスに匹敵するような「頭の良いやり方」だと思います。誰かは分かりませんが、ただ国益(ドイツの)のために、これほどの仕組みを考え出したのだとしたら、三橋は心からその人を尊敬するでしょう。


 とは言え、最終的に矛盾の積み重なりにより崩壊した(あるいは崩壊しつつある)のは、証券化ビジネスもユーロも同一なのですが。


まさしく世界が揺れ動く轟音が聞こえた方は、

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