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「ドル凋落 ―アメリカは破産するのか」 発売中!
※三橋のスケジュールは「三橋貴明後援会」のホームページ↑のトップをご覧下さい。
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/index.htm#Bunner
また、後援会のホームページをご覧になっている方はご存知でしょうが、インフラが十分に整ったため(T様、お疲れ様でした m(_ )_m)コンテンツが充実し始めています。
こちらのページについても、ほぼ毎日更新していく予定ですので、是非、毎日訪問してみて下さい。
本日から二週間ほど、短めの更新になります。理由はご存知「国家のグランドデザイン」の執筆作業が佳境に入るためです。
実は、すでにして三橋は以下の二冊の「書籍のバックログ」をもっています。
◇政策本(仮) 彩図社 4月上旬発売予定
◇日下公人先生との対談本 ワック社 4月上旬発売予定
今年はすでに「テレビ政治の内幕(PHP研究所)」と「ドル凋落(宝島社)」が出版されていますが、4月上旬で計四冊になるわけです。とは言え、それには留まらず、「国家のグランドデザイン」「『あの方』との対談本」「マスコミ関連の対談本」「デフレ経済本」「T氏とU氏の三人の対談本」などなど、6月まで続々と本が出版されていくことになります。
某本部からは、
「書店を三橋本で埋め尽くせ~っ!!!」
などと言われておりまして、なかなか大変でございます。
さて、本日の本題ですが、いよいよ「ギリシャのユーロ離脱」が現実味を帯びてきました。
『ギリシャはユーロ圏離脱選択へ-サイナイ氏が伊レプブリカ紙に語る
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=alwJ1HJa9.rQ
ギリシャは欧州統一通貨ユーロ放棄を選択し、スペインとポルトガル、イタリアもいずれ同様の行動をとる可能性がある。ディシジョン・エコノミクスのアレン・サイナイ社長はイタリア紙レプブリカとのインタビューで、こうした見方を示した。
サイナイ氏は「膨らむ一方のギリシャの赤字と債務は過剰な水準に達しており、望みはない」とした上で、ギリシャは欧州の基金の支援により「数年」はユーロを維持できるだろうが、「欧州中央銀行(ECB)からの圧力と深刻な国民の反感に遭い、政府は統一通貨からの離脱要求に屈せざるを得なくなろう」との考えを同紙に明らかにした。
同紙によると、サイナイ氏はさらに、スペインとポルトガルも同じ選択をする可能性があるほか、それほど差し迫った情勢となっていないイタリアも将来的に離脱するかもしれないと発言した。 』
現実問題として、現在のヨーロッパの問題を解決するには、ギリシャのユーロ離脱が最も最適なソリューションになりつつあります。但し、ギリシャのユーロ離脱は「欧州合衆国の夢」の終わりをも意味するわけですが。
◇ギリシャがユーロを離脱し、ドラクマ(もしくは新ドラクマ)に戻る
◇ギリシャ政府の負債(七割が外国人投資家からの借入)がユーロ建てから「外貨建て」に変わり、ドラクマ暴落によりギリシャ政府がデフォルト
◇ギリシャはIMF管理下で再生を目指す
結局のところ、このスキームが最も「欧州全体」にダメージを与えない可能性が高いのです。まさに、たった一つの冴えないやり方というわけですね。
ドイツのショイブレ連邦財務相は、先日、いきなりEMF(欧州版IMF)の提案をしましたが、ギリシャをユーロ圏に残したまま、欧州諸国が緊縮財政を強制するなど、無理がありすぎです。(EMFやドイツについては、明日、詳しく取り上げる予定)
とは言え、ギリシャのユーロ離脱はスペインやポルトガルにも波及可能性がある「システミック・リスク」ですので、なかなかユーロとしては判断に迷うところでしょう。ギリシャに加えてイベリア諸国までもが離脱してしまっては、欧州合衆国崩壊は決定的になります。
そもそも、現在のユーロ諸国は、ドイツと他国の間で「国家モデル的な」利害衝突が起きている有様です。
何を言いたいのかといえば、ドイツにとってユーロ安は必ずしも大問題というわけではないのです。真の意味で輸出立国なドイツにとって、アジアのライバルと世界市場で戦う上で、ユーロ安はむしろ歓迎できる環境というわけです。
それに対し、ベルギーやルクセンブルクなどのユーロ圏の金融立国にとっては、ユーロ安は対外負債の膨張を意味しますので、悪夢以外の何物でもありません。それ以前に、中期的なユーロ安が決定的になってしまうと、これらの国々が安定的に資金を海外から調達することは難しくなっていくでしょう。
国家モデルが異なる国同士が「通貨共同体」を作った場合に、どうなるのか。
まさしく「壮大な実験」の結末が、そろそろ見えてきそうな気がします。
まさしく「たった一つの冴えないやり方」だなあ・・・などと思われた方は、
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