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 SAPIO 1月27日号(http://www.amazon.co.jp/dp/B0031017U8/  )に、「『呪われた通貨』ユーロ 加盟国を破綻に追い込む日」を寄稿しました。
 自分が寄稿したからいうわけではないですが、今回のSAPIOは凄いですね。亀井静香金融相が、財務省の記者クラブ「財政研究会(財研)」を名前出して批判する記事や、安倍元総理のインタビュー記事、それに小林よしのり氏の「天皇論 追撃篇」など、読み応えのある記事が沢山載っています。(おかげで、三橋の寄稿の影が薄いこと、薄いこと・・・・)
 特に、小林氏の「天皇論 追撃篇」において、氏が天皇陛下の宮中茶会へ招かれ、辻元清美に出くわした下りは、大変楽しませてもらいました。
 また、何名かの方がコメント欄に書き込んで下さいましたが、亀井金融相の、
「予算編成の責任者である主計局長の任期は基本的に1年なので、自分の任期中に組む予算はできるだけ国債発行額を減らしたいと考える。(中略)その結果、経済が萎もうが、彼らは関係ない。安穏とした生活は保障されてるから。彼らは優秀なアナリストではなく、予算の『切り屋』なんだよ。」
「だいたい、マスコミの経済記事なんていうのは、財務省の課長や課長補佐、せいぜい局長とかから情報を取って書いているんだよ。だから、その連中の機嫌を損ねたら、記事が書けなくなる。
 という発言は、大変参考になりました。

 何か凄いニュースが続いています。日本はもちろん、海外でも・・・。
 とりあえず【本日のDaily故人献金ニュース!】から。

“事務所で4億円受け渡し”
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014826681000.html #
 民主党の小沢幹事長の資金管理団体による土地購入をめぐる問題で、会計事務を担当していた石川知裕衆議院議員が、東京地検特捜部の事情聴取に対し、「購入資金の基にした4億円は、小沢氏の事務所で現金で受け取り、陸山会の金庫に保管していた。数千万円ずつ運び出し口座に入れた」と資金の詳しい流れを説明していることが関係者への取材でわかりました。(後略)』
 
小沢氏、近く任意聴取=東京地検が要請、応じる意向-陸山会の土地取引問題
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100106-00000198-jij-pol
 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる問題で、東京地検特捜部が6日までに、小沢氏を近く任意で事情聴取する方針を固めたことが、関係者の話で分かった。特捜部の要請に対し、小沢氏側が聴取に応じる意向を示したとみられる。(後略)』

 石川が、
「陸山会の資金が足りなかったため、小沢氏に頼んで個人資産から4億円を借りた。4億円は、東京・港区元赤坂にある小沢氏の事務所で現金で受け取った」
 と供述しているため、小沢はこの4億円の出所の説明を求められることになります。さ~て、何が出てくるのでしょうか。
 新生党や自由党の解党時に確保した「政党助成金」なのでしょうか・・・。政党助成金を自分の政治団体の資金に流用し、それで秘書の寮を作る土地を購入したのだとしたら、普通に横領に思うのですが、いかがでしょうか。

 現在、アメリカ本を書いていることは以前も書きましたが、その関係で「アメリカの国家のバランスシート(2008年版)」を作成しました。結構、面白いので、ご紹介させて頂きます。

アメリカの「国家のバランスシート」2008年版
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_26.html#USBS2008

 ちなみに、2008年時点のアメリカの対外資産は11兆1724億ドル、対外負債は15兆1383億ドル、対外「純負債」は3兆9659億ドルです。グラフの純負債と若干数字が違いますが、いつものように、これは四捨五入による誤差であり、本来、両者は同じ概念になりますのでご注意ください。
 グラフの見方ですが、日本の「国家のバランスシート」の場合は、バランスシートの貸方(右側)の一番下に「純資産」が出ますが、アメリカの場合は借方(左側)の一番下に「純負債」が計上されています。純負債は「負債-資産」の差額になりますので、資産サイドに計上されるわけです。
 アメリカは、ざっと400兆円の「国家としての債務超過」ということになるわけですね。とはいえ、何度も書いているように債務超過(対外純負債)になっている国は、山ほどあります。逆に、アメリカのような対外純負債国が存在しなければ、日本のような対外純資産国も存在し得ないわけです。「誰かの資産は、誰かの負債」であるいじょう、当たり前ですよね。
 アメリカのバランスシートで目を引くのは、非金融法人企業の純負債(=負債-資産)の巨額さです。何と、18兆6749億ドル(ざっと1736兆円)もの純負債というわけですね。資本主義経済とは、一般企業(=非金融法人企業)が融資を受け、投資を拡大することで成長していくものです。一般企業が純負債になるのは当たり前なのですが、それにしても巨額で吃驚します。
 また、アメリカの統計を見ると「計測不一致」(英語では Instrument Discrepancy )が6.2兆ドルも計上されており、こちらも驚きました。Instrument Discrepancyをどう訳していいものか、分からなかったので、とりあえず「計測不一致」と直訳しましたが、ご存知の方がいらっしゃいましたらご教授ください。
 つまり、アメリカの国家のバランスシートには、「誰のものか分からない負債」が600兆円も計上されているのです。廣宮氏にも確認してもらったのですが、この中身が実際に何なのか、FRBの資料だけでは分かりませんでした。

日本の「失われた10年」教訓に、米紙社説
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100104-OYT1T00400.htm
 3日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、「日本の(失われた)10年を回避するために」と題した社説を掲載し、経済危機からの脱却のため、1990年代の日本経済の失敗の轍(てつ)を踏まないようオバマ政権に警告した。(後略)』

 読売の記事の「米紙」というのはNYTのことですが、日本が「景気回復が軌道に乗る前に景気刺激策をやめた」結果、失われた十年に突入したことを上げ、米政府に同じ轍を踏まないように警告しています。
 アメリカの国家のバランスシートを見て、そのあまりの規模に、思わず心から同意してしまいました。まさか、わたくしがNYTに同意する日が来るとは思ってもみませんでした。


600兆円もの「統計誤差(?)」を計上するアメリカに、三橋同様吃驚した方は、このリンクをクリックを。

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