三橋貴明事務所。
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◇ベーシック・インカム:最低限所得保障の一種で、政府が全ての国民に対して毎月最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金(5万円-8万円程度)を無条件で支給するという構想 (Wikipedia)
本日の挨拶。
「廣宮さん、ガンガレ!(⇒ http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1541
)」
チェンジ・ザ・ルールというタイトルでありながら、「ルールを変えろ」という話ではありません。
昨日は、「三橋貴明」初のサイン会(&講演会)に、大勢の方がお越し頂き、まことにありがとうございました。意外に女性の方が多かったのには、大変吃驚しました。
また、8月の総選挙の際にご支援頂いた方や、VIPPERの方など、日頃ご支援頂いている方々に直接お目にかかれ、大変嬉しかったです。
無料メルマガの方でもご案内申し上げましたが、来年1月7日にもサイン会がありますので(今度は企画が彩図社)、何卒よろしくお願い致します。会場は「紀伊國屋書店新宿本店」、日時は1月7日18:30-です。(12/17より電話問合せ可 tel03-3354-0131)
先週以降(理由はよく分からないのですが)、Ameba側のUU(ユニークユーザ)数がジリジリと押し上げられています。(総選挙以来、久々に2万2千を突破しました。) しかし、なぜか人気ブログランキングのポイントの方には影響していないので、ちと寂しいです。
本エントリーの内容を気に入って頂いた方は、何卒、一番下の「人気ブログランキング」のボタンもしくはリンクをクリック下さいませ。m(_ _)m 逆に、Yahoo!側はUU数は増えていないのに、ポイントも落ちないんですよね。何ででしょう。
スーパーコンピュータの予算が復活しました(情報提供m様)。
『スパコン予算復活 閣僚折衝で大筋合意
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091216AT3S1601U16122009.html
政府は16日、行政刷新会議による「事業仕分け」で、事実上の予算凍結を求められた文部科学省の次世代スーパーコンピューター事業を2010年度予算で「復活」する方針を固めた。仕分けでは「世界一」のスパコンを目指すことに疑問の声が上がっていたが、川端達夫文科相は同日、関係閣僚と協議した上で、「引き続き世界一を目指す」と語った。 (後略)』
「わたくしたちと危機感を共有する・・・ http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10396287981.html
」で文部科学省への「意見表明」にご協力頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
日本の将来の産業を担う技術への国の支援一つで、なぜこれほど思い煩わなければならないのかと思われる方も多いでしょうが、恐らく、本来これが「普通」なのでしょう。逆に、民主党政権成立以前の、国民一人一人が何も考えずとも、何となく巧くいっていた日本の方が、歴史的に見れば異様だったのだと思います。
「太平の眠りを覚ます上喜撰」てなもんでございます。民主党政権とは、日本国民にとって「黒船」というわけです。
「桜プロジェクト」で話しましたが、例えば民主党に何らかの成長戦略、国家ビジョンがあり、そこからブレイクダウンした結果、「スーパーコンピューターの技術は日本に不要」と考えたのであれば、少なくとも「議論」はできます。(無論、反対しますが) しかし、今回の民主党のやり方は、戦略もビジョンもなく、ただひたすら「予算」に注目し、現在のGDP(の政府支出)及び将来の成長の芽を削り取るという、最低なものでした。ついでに、やり方も人民裁判さながらの、酷い手法でした。
とはいえ、民主党政権という「黒船」の来航が、日本の将来ビジョンや成長戦略を皆が考える切っ掛けになれば、それなりに歴史的意味を持つのかなあ、などと考えたりしています(かなり無理があるようにも思えますが)。
昨日ご紹介した「世界同時バランスシート不況―金融資本主義に未来はあるか http://www.amazon.co.jp/dp/419862822X/
」ですが、クー氏の著作部分のみならず、村山氏の担当部分や、両者の対談も大変面白いので、お奨めです。
対談の部分で、村山氏が日本(というか先進国)の将来ビジョンについて語っている箇所があります。
『だからわれわれの経済に投資や資本は必要だが、ある限度に達したらもういらないのではないかと私は思うのです。つまり、貯金するより使ってしまったほうがいいということです。もっと言えば、実は私たちはそこまで働く必要はないのではないかとすら思うのです。(中略)
では仕事をしないで私たちは何をするのかということになりますが、大きく言えば文化活動などになると思いますが、生産活動以外のことにもっと時間を費やすべきです。(P244)』
現在の日本の問題の一つに「過剰貯蓄(=銀行などの預金超過額)」があります。それを「運用しなければならない」からこそ、様々な歪みが生じているというのが村山氏の見解なのです(わたくしも賛成です)。
日本国債が低金利なのも、これが理由です。民間の資金需要がないにも関わらず、銀行などの手元に過剰貯蓄が貯まっていく。「仕方なく」政府が国債発行という形で借り入れ、支出(GDP)に回しているという考え方もできるわけです。
国が借り入れるのはまだいい方で、サブプライムローンを含んだ証券化商品などが開発され、大々的に世界で販売されたのも、この「お金は運用されなければならない」原則があったためというわけです。
そして(ここが重要ですが)、お金が運用され、きちんと金利が支払われるためには、「成長」が必要なのです。日本の長期金利が世界最低なのは、単に日本経済の成長率が(特に名目値で)低迷しているからになります。
しかし、ここまで生活水準が高まったのであれば、もはやGDPの成長よりも「文化的な質」の成長を求めた方がいいのではないか、というのが村山氏の考え方なのだと思います。
GDPの成長を追い求めると、金融資本が暴走し(と言いますか、高利回りの投資先を追い求め)、結局、経済のバブル化とバブル崩壊を繰り返すだけではないのか、というわけです。
この考え方、ワック社から対談本が出る予定(2月か3月)の、日下公人氏の意見とほぼ同じです。
ご存知、日下氏は日本の「江戸時代」を理想モデルとし、「文化的な質の成長」を目指す国家へと、日本をモデルチェンジするべきという考え方の持ち主です。(「超」大雑把です、スミマセン m(_ _)m ) 日下氏は「ベーシックインカム(冒頭に説明があります)」の考え方にも、はっきりと「賛成」と仰いました。
実は、わたくしと日下氏は経済認識、外交や世界情勢、マスメディア問題などなど、ほとんどの項目について意見が一致したのですが、唯一、↑この「日本の将来ビジョンや成長戦略」の部分だけが、決定的に意見が異なったのです。面白いくらいに、見事に意見が分かれましたので、ワック社様が書きお越し時に、この辺りの差異を巧く盛り込んで頂けるといいのですが。
さて、わたくしと日下氏(及び、恐らく村山氏も)の考え方の違いとは、何でしょうか。
明日に続きます。
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