三橋貴明診断士事務所  を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから 
Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」連載中


「ジパング再来 大恐慌に一人勝ちする日本」( 講談社)発売中!
「中国経済・隠された危機」( PHP研究所)発売中!
「高校生でもわかる日本経済のすごさ」 (彩図社)発売中!



「三橋貴明の<ウラ読み>経済レポート  
ご登録者数が早くも(出版社様の)目標数値を突破! ありがとうございます。
なお、本メルマガではセミナー、勉強会のご案内など、メルマガならではの情報発信をしていきます!


「マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~」  絶賛発売中!


----------------


 久しぶりに中国ネタから。

米ムーディーズ:中国の銀行融資の伸びは持続不可能-下期に減速へ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=abUBF6A6q0wc
 米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは14日、中国の銀行融資の伸びは「持続不可能」であり、今年7-12月(下期)は1-6月(上期)から「大幅」に減速するとの予想を示した。(後略) 』

 なぜムーディーズが中国の銀行融資の伸びについてコメント出したのか、今ひとつ理由が分かりませんが、それはともかく最近、中国の「銀行融資」に注目するメディアや金融機関が増えています。(特に、欧米の金融機関)
 中国の銀行融資については、「中国経済・隠された危機」で散々書いたので、今さら説明しませんが、中国経済の現状が「政府目標」に基づく銀行融資に依存しているという認識は、誰もが共有しているのです(厳密に書くと、銀行融資と政府支出)。
 政府支出(例の54兆円何ちゃら)の予算の方もそろそろ尽き、追加予算が必要な時期ですが、同じタイミングで銀行融資の方も限界が見えてきています。元々、融資を受けた企業側も、設備投資を大々的に打つわけではなく(何しろ、政府支出以外の最終需要が伸びているわけではないので)、過半を不動産と株式に突っ込み、バブルを拡大させてきました。
 さて、「銀行融資」と簡単に書きますが、ご存知の通り、その原資は中国人民の預金なわけです。その点は、国債を購入(銀行から政府への融資)に使われているお金が、日本国民の預金であるのと同様です。
 【中国人民】⇒(預金)⇒【銀行】⇒(融資)⇒【大企業】⇒(投資)⇒【株式市場・不動産市場】と、お金が流れていることになります。中国の銀行融資の過半が投機市場に流れていることは、もはや周知の事実であるにも関わらず、この状況で外資系金融機関が、
銀行融資が減ってきている! このままでは中国経済は危険だぞ!
 などと警鐘を鳴らすのは、端から見ていて大変面白く思えます。まあ「それがビジネスです」と言われれば、それまでなのですが。

 十月に入り、鳩山故人献金問題が急速に動き出しました。(参考:故人献金関連情報まとめ http://l20.chip.jp/kojinkenkin/  )
 ちなみに、本日のタイトル「日本ではじめての首相」というのは、「現役の首相でありながら捜査当局の調査を受けている」首相としては、日本ではじめてという意味です。(田中角栄が捜査を受けていた時期は、すでに首相ではありませんでした。)。

首相「故人献金」:「寄付者」から参考人聴取 東京地検 10月3日 毎日新聞
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091003k0000m040147000c.html

鳩山首相、「真実が明らかになればいい」=個人献金問題、自民総裁は追及姿勢 10月3日 時事通信
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009100300194

 現在までの報道を見る限り、「真実」とは生前贈与&脱税か、外国人献金のいずれかしかないように思えますが。。。

調査の弁護士参考人聴取 首相献金問題 東京地検、会計帳簿も入手 10月5日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009100502000074.html  』

鳩山首相、“故人献金”で「捜査に影響のある発言は避ける」 10月5日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091005/plc0910051921014-n1.htm

 説明責任とやらは、いずこに・・・?

鳩山首相の献金問題 説明に食い違いが判明 10月6日 NHK(リンク切れ)
 鳩山総理大臣の資金管理団体が実際には献金していない人の名前を政治資金収支報告書に記載していた問題で、鳩山氏側が名前を無断で使った人のうちの1人に手紙を出し、「同じ名字の人と勘違いして記載した」と説明していたことが関係者への取材でわかりました。
 しかし、訂正されたあとの収支報告書にも同じ名字の人の記載はなく、東京地検特捜部は、この手紙の提出を受けるとともに、関係者から事情を聴いたり会計帳簿の提出を受けたりして献金の実態解明を進めています。(後略)』

首相「故人献金」 未訂正分も虚偽記載 16年分、公表額より増加へ 10月7日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091007/plc0910070141003-n1.htm

鳩山首相の資金団体、小口献金も虚偽記載  読売新聞 10月8日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091008-OYT1T00055.htm
(前略)同会の収支報告書によると、総額のみを記載すればいい年間5万円以下の小口献金の金額を示す「その他の寄付」欄には、2004~08年の5年間に計約1億8000万円が計上されている。これは同会への個人献金全体の6割を占める。(後略)』

 友愛政経懇話会の会計担当兼鳩山の公設第一秘書(すでに解任)が、寄付者名の記載不要な小口政治献金(五万円以下)についても、虚偽記載(「鳩山の個人資産を充てた」)を認めているというニュースです。2億円近い自分の金が勝手に小口に分けられ、献金されていたにも関わらず、鳩山は全く気がつかなかった、というわけですね。It's kidding!
 普通に考えて、鳩山がグルか、鳩山が2億円取られても気がつかないアホか、または全く別の理由(外国人献金など)から小口分散したかのいずれかでしょう。 

 いつの間にか、「Daily 故人献金」状態になっています。
 元公設第一秘書が「ほんとうに(棒」鳩山の個人資産を小口に分け、小口献金に偽ったとしても、そんなものは銀行口座を洗えば一発で分かりそうなものです。鳩山の言い分が、自分の説明について真実だと主張するならば、
「どうぞ、過去の銀行口座を全て見てください。あのアホ(元公設第一秘書)が『私の資産』を勝手に献金にしてしまったことが証明できます」
 とでも言えばいいのです。

 鳩山は「日本ではじめて現役で捜査を受けた総理大臣」という不名誉な称号を負ってしまったわけですが、今後も「日本ではじめての~」なる称号がどんどん増えていきそうですね。秘書が逮捕された結果「所信表明演説前に辞任した、日本ではじめての首相」とか、あるいは・・・。

鳩山の「真っ黒さ」に改めて慄然としてしまった人は、
↓このリンクをクリックを。

新世紀のビッグブラザーへ blog

人気ブログランキングへ


 新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
 
新世紀のビッグブラザーへ blog一覧 はこちらです。
 
関連blogへのリンク一覧 はこちらです。

 兄弟ブログYahoo!版へ