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 昨日、最近のAmeba側のUU数(PCのみ)のピークが水曜日に来ます。不思議だなあ、などと書きましたが、なぜか今週は昨日(木曜日)がピークになっています。日曜日に底になり、そこから必ず前日を上回っているわけです。う~ん・・・・。
 ところで、昨日何人かがコメントして下さいましたが、早速、首相官邸のホームページが元に(日の丸、天皇陛下御在位二十年バナー有り)に戻っていました。 (^ ^;
 ああ、証拠のスナップショット撮っておいてよかったw
 結局、何をやりたいんですかね、民主党事務局(←社会主義協会の縄張り)は。ホームページの修正を任された社会主義協会の事務員が、ノリで日の丸と天皇陛下のバナーを外し、そのままアップし、苦情殺到で慌てて再修正したとか・・・・。まさかね。
 昨日も貼りましたが、証拠として、日の丸と天皇陛下のバナーが外されたホームページのスナップショットを、もう一度貼っておきますね。Amebaが↓これで、Yahoo!は上↑です。


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 日本銀行が日銀資金循環統計の最新版を掲載してくれたので、「国家のバランスシート」をアップデートしました。

【日本国家のバランスシート 2009年6月末日版】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_23.html#BS0906

 何か色々と勘違いしている人がいるようなので書きますが、このバランスシートの「政府の負債」は中央政府分だけではなく、「地方公共団体」や「社会保障基金」分を含んだ合計で979兆円ですからね。正直、別にこの数字が1000兆を超えていても全然構わないのですが、最近、あちこちで出鱈目な数字を見かけるので、強調しておきます。
 ちなみに、政府の負債の大まかな内訳を書いておきますと、

国債(国債・財融債・国庫短期証券):681兆円 ↓債権の保有者はこの方々
【国債の保有者別内訳】 http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_22.html#kokusai
国債・株式以外の証券(地方債とか?):88.5兆円
借受(民間金融機関及び公的金融機関から):177.6兆円
■その他:34.6兆円

 09年3月末から三ヶ月間の負債の増え方を見ると、政府の負債増は20兆円「程度」ですが、非金融法人企業の負債が何と60兆円!も増えています!!
 わずか三ヶ月で、非金融法人企業は60兆円も負債を増やしたのです。そのペース、政府の三倍です。さあ、大変です。
日本は企業の借金が増えすぎてぇぇっ、破綻するるぅぅぅぅぅぅっっっっ!!!ウリリリリリィィィィィッッッ!!!
 とか何とか絶叫してください。マスメディアや似非経済評論家の皆さん。

 ついでに書くと、金融機関の「負債 2,738.2兆円」のうち、1250兆円が「現金・預金」です。
 わたくしたち(や企業)の現金・預金は、金融機関にとって「負債」、もう少し分かりやすく書くと「借金」に該当するわけです。
 と言うか、それ以前に09年6月末時点における金融機関の負債が、何と「2738兆円!!!」にも達しています。
 さあ、大変です。
日本は金融機関の借金が増え(ry
 
 ところで、詳細を見ると、日本の家計の金融資産1441兆円のうち、現金・預金が796.3兆円にも達しています。何と、800兆円目前です。09年3月末の確定値と比べると、ちょうど十兆円増えてしまっています。
 この莫大な現金・預金が金融機関の「負債(借金)」として、で~んっ、とバランスシートに乗っかってきているわけです。当然ながら、金融機関はこの現預金に対し、金利を支払わねばなりません。三ヶ月で十兆円現預金が増えているので、金利0.1%でも、新たに百億円の金利負担が発生するわけですね。
 
 さて、この十兆円を、もしも「誰も借りず、誰も使わない」場合は、果たしてどうなるでしょうか。
 現預金が十兆円増えたということは、要するに家計がその分「支出をしなかった」ということですから、黙っていればその金額分、国家経済のフロー(GDP)は減少します。GDPが減ると、どうなるかといえば、わたくしたちの「所得」がその分減るわけです(総計で)。
 所得が減ったことにより、不安を感じた家計が、またまた現預金を増やしてしまった場合、その分だけ家計が「支出をしなった」ということになり、 それを放っておくとその金額分、国家経済のフローは減少し、わたくしたちの所得が減り・・・・・・。
 という悪循環に突っ込んでいくよ、というのが、先日来、話題に出ている堂免信義氏の「日本を滅ぼす経済学の錯覚」のテーマになるわけです。

 この悪夢の悪循環を回避するには、企業もしくは政府に増加した現預金を借り受け、支出(投資または消費)に回してもらわなければなりません。
 現預金などの貯蓄が一方的に増えることは、二重の意味で不味いのです。
 一つはここまで説明してきたとおり、現預金という「フローから切り離されたマネー」が増えることで、フローが減少していく悪循環に突入する可能性があること。もう一つは、手元に運用難なマネーが積み上がって行った結果、銀行などがハイリスクな投資に走らざるを得なくなることになります。
 
 一つの解決法は、もちろん企業が融資を増やし、投資を拡大してくれることです。要するに、金融機関の手元で滞留しているマネー(要は我々の現預金)を、企業が家計の代わりに支出(=GDP)に回してくれればいいわけです。
 とはいえ、バブル崩壊以降の日本は、その企業までもが貯蓄を増やす(≒借金返済)状況でしたので、結局のところ、政府が負債と支出を拡大する以外に対処法は無かったわけです。

 実は、この「過剰貯蓄」に関する最も適切な解決方法は、企業が投資を増やすことでも、政府が支出を増やすことでもありません。
 ずばり、お金を滞留させている家計自身が、支出(消費もしくは投資)を増やすことなのです。これが実現すれば、需要増に対応するために企業の融資・投資は自然に増え、税収がアップし、景気対策が不要になるため、政府の負債は最終的には減少方向に向かいます。

 とは言え、この解決方法を実現するには、きちんとした「国家のグランドデザイン」が必要になります。
 少なくとも、「子ども手当て」などの安直なバラマキで実現することは不可能でしょう。ちなみに、わたしは「子ども手当て」が「所得移転」に過ぎず、効果が測れない上に、財源が不透明なので批判しています。別に、バラマキ(=景気対策)自体を否定しているわけではありません。

 いずれにせよ、ここまで読み進めて頂いた皆さまには、以下の台詞がどれほど「低レベル」なものか、ご理解頂けるでしょう。

「日本は借金大国!だから破綻する!するったら、するのぉっ!」

最後の一文の低レベルさに、改めて感じ入ってしまった方は、

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