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 昨日ご紹介させて頂いたVoice10月号の八木秀次氏との対談が、Webに掲載されました。

日教組の「悪法支配」を許すな(1)/八木秀次(高崎経済大学教授)、三橋貴明(評論家・作家)】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090911-00000003-voice-pol
日教組の「悪法支配」を許すな(2)/八木秀次(高崎経済大学教授)、三橋貴明(評論家・作家)】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090911-00000004-voice-pol
日教組の「悪法支配」を許すな(3)/八木秀次(高崎経済大学教授)、三橋貴明(評論家・作家)】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090911-00000005-voice-pol
日教組の「悪法支配」を許すな(4)/八木秀次(高崎経済大学教授)、三橋貴明(評論家・作家)】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090911-00000006-voice-pol

 niftyにも載っているそうです。是非、ご一読ください。

ドル、「スパイラルなドル売り」-1月安値割れだと「底なし」に
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aUAGuMlvj9x8
 ドル・円相場が心理的な節目である1ドル=90円を割り込んだ場合「スパイラル的なドル売り」に陥る。東海東京証券金融市場部トレーディンググループマネージャー、二瓶洋氏は11日のブルームバーグ・ニュースとのインタビューでドル安が加速する可能性を指摘した。今年1月に付けた1995年7月以来のドル安値87円10銭付近を下抜ければ、ドルの底が見えなくなると言う。
  11日の東京市場では午後2時25分現在までに、ドルが対円で一時1ドル=91円13銭で下落し、2月13日以来の安値を記録した。対ユーロでも1ユーロ=1.4621ドルと年初来の安値を4営業日連続で更新した。(後略)』

対ドル為替レート推移 日本円・ユーロ・英国ポンド・豪州ドル 一ヶ月
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_23.html#USD

 ドル安が止まりません。
 何となく、「ドル全面安」が継続しているようにも思っていたのですが、チャートを見ると少なくともここ一ヶ月間は「ドル安&円高」が進行していたのですね。
 以前、Voiceにドルに関する寄稿をした際に使った「US Dollar Index」を見ると、いつ間にか76台まで落ちていました。このUS Dollar Indexですが、対円とか特定通貨ではなく、複数の通貨に対する加重平均でドルの強さを示した指数です。

US Dollar Index Weekly 2007年-2009年
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_23.html#Index

 US Dollar Indexは2007年(ユーロや英国ポンドが異様に強かった時期)に、71.602という史上最低値を記録しましたが、徐々にその値に近づきつつあります。
 このドル安の理由ですが、無論、色々ありますが、幾つか興味深い説をご紹介いたします。

ドルが調達通貨に!
 今週、ロンドンの銀行間貸出金利、いわゆるLIBOR市場で、ドルが金利が最も安い通貨になりました。結果、高利回りの通貨を購入する際に、ドルで資金調達をする動きが増えたのです。
 ちなみに、9月9日のLIBORは、ドルが0.299%でした。それに対し、スイスフランが0.307%、日本円は0.370%でした。
 英国RBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)の通貨ストラテジスとであるグレッグ・ギブス氏は、
円がキャリー取引の調達通貨としての地位を、ドルに明け渡し、対ドルで上値を伸ばす可能性がある」
 との考えをレポートにて明らかにしました。

海外子会社の利益が非課税に(09年4月の税改正にて)
海外子会社の配当課税
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/20584673.html  』
 懐かしの(と言っても、一年も経っていないのですが)「海外子会社の配当課税 」で書いた税改正が実施され、日本企業は海外から得た利益を国内に還流させても、二重に課税されないことになりました。(これまでは、海外利益について企業は現地で納税し、国内に還流させるとさらに税をとられる二重課税になっていた)
 この税改正により、日本企業が海外に留保されている内部留保を国内に還流させる可能性が高まりました。日本企業が海外資金を引き揚げると、当然ながら円高になりますので、市場がこれを先読みし始めたのではないかと言われています。
 参考までに、経済産業省調査によると、各業種別の海外留保利益額は以下の通りです。

★卸売業 6兆円
★輸送機械 4兆円
★鉱業 2.1兆円
★科学 1.4兆円
★情報通信機会 0.6兆円
★その他 6.2兆円
合計:20.3兆円
(情報ソース:海外子会社からの資金還流 
http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/nwakaru/kotoba/kotoba/kot090827.html

 03年と04年に日銀が実施した為替介入の総額が30兆円と言われています。日本企業が海外に留保した利益の総額20兆円の規模が、いかに大きいか分かるでしょう。(もちろん、一気に国内に還流するわけはないのですが)
 いずれにせよ、現時点ではあらゆる要因が、日本円が対ドルで上昇していくことを示唆しているように思えます。少なくとも、アメリカというかFRBが利上げに転じない限り、この傾向は続くのではないでしょうか。


日本企業、そんなに海外に利益を溜め込んでいたのか!と、改めて衝撃を受けた方は、↓このリンクをクリックを。

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