三橋貴明診断士事務所
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上記連載Klugに関連した「対談セミナー第二弾!経済評論家「三橋貴明」×FXCMジャパン・チーフエコノミスト「村田雅志」 日本人はどこまでだまされるのか」
三橋貴明の始めての「対談形式」の講演会になります。単独の講演はすでに結構数を重ねているのですが、対談形式は初めてです。
マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~ 予約開始!
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今朝の日経朝刊見たら、一面の下段真ん中に、どこかで見覚えのある本の広告が載っていました。と、よくよく見たら、「高校生でもわかる日本経済のすごさ!」でした (^ ^; ああ、吃驚した・・・。
話は飛びますが、先日のエントリー「"超"格差社会・韓国 」において、わたくしに同書をお送り頂いた方は、扶桑社のOさんであることが判明しました。わたくしとOさんはまだ面識はないのですが、この本をわたくしにお送りくださることは、かなり効果的なマーケティングだったと思います。
ところで、Oさんはなぜ、この本をわたくしにお送り下さることを思いつかれたのでしょうか。知りたいような、そっとしておく方がいいような・・・。
一応、本日は以下の続きです。
「インターネットとメディア その4 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10269456309.html
」
インターネットの「メディア」としての特性は、まあ色々とあるのですが、代表的なところは「双方向性」「専門性」「集合知性」「更新性」「費用対効果が明確」などになるでしょうか。
文章で書くと、
「ユーザーからのフィードバックが公開され、基本的に専門的で情報深度が深く、集合知が形成されることで情報の正確性が高まり、かつ公開された情報の正確性を高めるために更新されていき、間違った情報が即座に修正され、広告などの費用対効果が明確になる」
と、なります。逆に、現在のレガシー・メディア(新聞、放送)の方はどうかといえば、
「ユーザーからのフィードバックを拒否し、汎用的な情報で情報深度は浅く、記者や番組制作者の『一個人の脳』に依存するため、独善的になる可能性をはらみ、一度垂れ流した情報はそれっきりで、虚偽情報でさえほとんど訂正されず、広告の費用対効果は不明確」
というわけですね。
しかも、高い料金を取っているのは前者ではなく後者なわけですから、マス媒体の衰退を食い止めようと考える方が無理があると思います。
さて、元毎日新聞取締役でいらっしゃる河内孝氏(凄くまともな人)が、2007年3月に以下のマスメディア批判本(と言うか、「新聞の闇」暴露本)を出していらっしゃいます。
『新聞社 破綻したビジネスモデル http://www.amazon.co.jp/dp/4106102056/
』(河内孝:著 新潮新書)
この中で、河内氏は今後の新聞業界の生き残りの策として、以下を提唱しています。
「受け手発想、多品種、少量、安価」
要するに、現在の新聞の「送り手発想、少品種、大量、高価」なビジネスモデルは、もはや成り立たないということでしょう。
受け手発想で、多品種少量である以上、市場が何を求めているか、正しいマーケティングが必要になります。マーケティング用語で言うところの、
「プロダクトアウトから、マーケットインへの発想の転換」
こそが、現在のメディア(マスだけじゃなく)に求められているわけです。と言うか、未だにプロダクトアウトのマーケティングを展開しているなど、国内ではレガシー・メディアだけです。この辺の話は、「マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~」(扶桑社 今月16日発売予定)に散々書いたので、この辺でやめておきますが。
ところで、総選挙の半月ほど前に、あるご年配の方と以下のような会話をしました。
元々、その方は自民党支持者で、他の方々を交えて散々に「マスコミは嘘ばかり書く。全く信じられない」と、派手にマスメディアの批判を展開していらっしゃいました。しかし、
「マスコミも悪いが、麻生政権も良くない」
と仰ったので、わたくしが、
「麻生政権の失政って、何ですか? ちなみに、漢字が読めない云々は政策と無関係なので、どうでもいいです」
と申し上げたところ、少し考え込んでいらっしゃいましたが、
「例えばアレだ。国立メディアセンター。日本のアニメはもはや衰退しているのに、それをカネを出して支援するなど無駄だ」
と仰るので、わたくしは吃驚して、
「へえ! その御年で(失礼)『ハルヒ』や『エヴァ』や『けいおん』を、ご覧になっているのですか! 凄いですね。ああ、もしかして、お孫さん(そのくらいの年齢)とご一緒に見ているのですか?」
とお尋ねしたところ、
「いや。アニメなど一度も見たことがない」
と返されてしまいました。わたくしは呆然として、
「一度も見たことがないのに、なぜ衰退した云々が分かるのですか?」
と聞いたところ、
「毎日新聞に書いてあった」
と応えたのです。唖然としたわたくしが、
「そりゃ、マスコミじゃないですかwww」
と爆笑したところ、「あっ!!!」という顔をされ、黙り込んでしまわれました。
恐らく、現在でも↑この手の方々(マスメディアを批判する割に、情報源がマスメディアのみ)は、日本人の多数派を占めるのでしょう。この手の方々を「情報弱者」などと切り捨てるのは簡単ですが、それでは結局、マスメディアが大好きな「魔女狩り」と同じになってしまいます。そうではなく、この手の人々が多数存在する現実を「ニーズがある」と捉えてこそ、物事は前向きに進むと思うのです。
現在、インターネットでは様々な新しいメディアが誕生し、各社共に試行錯誤している段階です。
その代表的なものの一つ「ニコニコ動画」が面白いと思うのは、「双方向性」に思いっきり重点を置いているところです。双方向なメディアは多々あれども、ユーザーからのフィードバックがリアルに画面上を流れるというのは、結構凄い発想です。
率直に言って、これは出演者側にとっては、かなり厳しい環境です。わたくしが出演した「SPA!生」などをご覧になられた方は、毎回、司会の円香ちゃんが容赦なきフィードバック(コメント)を受けつつ、四苦八苦している様子をご記憶でしょう。
しかし、フィードバックのない安穏とした環境下でちやほやされている人々と、その成長速度を比べたとき、十年後とは言わず、二、三年後であっても、かなり極端な差がついてしまうのは間違いないと思います。
そして、「人材」というリソースが(半強制的に)成長を求められる企業群と、市場競争を拒否する企業群とが同じ市場で争ったとき、二年後にどちらが繁栄し、どちらが衰退しているのか。
まさしく、言わずもがなでございます。
そりゃあ確かに「言わずもがな」だろ、と思われた方は、
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