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Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」連載中

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「ジパング再来 大恐慌に一人勝ちする日本」( 講談社)発売中!
「中国経済・隠された危機」( PHP研究所)間もなく発売!

三橋貴明脚本「景気回復断固阻止!民主党」の↓動画はこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=cduQh6vpF0U&hd=1
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7909565

「高校生でもわかる日本経済のすごさ」 (彩図社)
先行販売店一覧は↓こちらのエントリーの下のほうになります。
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/30415065.html
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10326010308.html

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上記連載Klugに関連した
「対談セミナー第二弾!経済評論家「三橋貴明」×FXCMジャパン・チーフエコノミスト「村田雅志」 日本人はどこまでだまされるのか」 
 三橋貴明の始めての「対談形式」の講演会になります。単独の講演はすでに結構数を重ねているのですが、対談形式は初めてです。

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 「ひろゆき」「三橋貴明」の間に座るのは、さすがにきっついよねぇ、円香(まどか)ちゃん。(挨拶)

 ひろゆきさん、サイン本ありがとうございました m(_ _)m

 まずは業務連絡ですが、昨日、「無料メルマガ 三橋貴明の週刊ニュースレビュー」創刊号が配信されました。メルマガなどの一斉配信メールは、迷惑フォルダに入ってしまう可能性がありますので、読者登録したにも関わらず、メルマガが届かない場合は、迷惑フォルダを見てみてください。(Gmailなどウェブメールでご登録いただいた方は、プロバイダーのメールで登録し直すか、迷惑メールの解除設定をして頂きますようお願い致します。)

 昨日のSPA!生「生放送」で印象に残ったのは、後半(有料放送の方)の冒頭で、わたくしが円香ちゃんに、
「『日本は借金国家!』とか言われているけど、その借金は『誰が貸しているか』わかります?
 と、質問したところ、彼女がボソッと。
・・・・外国?
 と答えたところです。
 
 日本のマスメディア(含む似非評論家)が、いかに滅茶苦茶か、「正しい情報」を国民に「伝えない」ことに尽力しているかが、如実に理解できるエピソードでございます。
 このネタが楽しいところは、
「実は、日本政府は日本国内の銀行や、生命保険会社や損害保険会社などからお金を借りているのね。でも、別に日本の銀行にしても、自前のお金を政府に貸し付けているわけでも何でもなく、日本の一般の人たちの預金の『運用』として国債を買い、政府にお金を貸しているわけ。つまり、『日本は借金国家!』とかテレビや新聞は言っているけど、そのお金を貸し付けているのは、実は円香ちゃん自身なんだよ
 なんて話の持っていきかたをすると、単に「本当のこと」を言っているにも関わらず、
おお~・・・・
 と思わせることができるところです。皆さんも、是非お試しあれ。

中国、米国債の保有を大幅減 6月末、外貨準備の運用多様化も
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090819AT2M1803518082009.html
 米財務省によると、6月末の中国の米国債保有残高は前月末比251億ドル減り、7764億ドルとなった。中国メディアは「2000年以来、単月では最大の減少額」(第一財経日報)と報じた。中国政府が2兆ドルを突破した外貨準備の運用先を本格的に多様化し始めたとの観測も浮上している。(財務省)』

【米国債保有残高(日中)推移 2004年1月-2009年6月】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_22.html#Beikokusai

 予め書いておきますが、
中央政府が為替介入により手に入れたドルで、米国債を購入している
 中国と、
中央政府は為替介入を一切行っておらず、民間金融機関が資金の運用の一環として米国債を購入している
 日本では、同じ「米国債保有残高が増える」あるいは「減る」であっても、意味するところが全く違いますので、ご注意ください。
 日本政府は、現時点では米国債保有増減に関与していません。そのため米国債が増えようが減ろうが、それは単純に日本国内の
各金融機関の経営判断に因るものになるわけです。
 ところが中国の場合は、米国債の売買を行っているのが中央政府であるため、完全に政治的問題になります。
 どうでもいいですが、日経新聞は日本の米国債保有残高が減ると、
日本のアメリカへの影響力が低下する!日本経済はオシマイだ!
 とか書くくせに、中国が同じ事をすると、
「中国政府が外貨準備の運用多様化も」
 と書くわけですな。なぜ、
中国のアメリカへの影響力が低下する!
 にならないのでしょう。ふしぎだなああ(棒

 中国政府が米国債保有残高を本当に減らし始めたのかどうかは、7月分の数字を見ないことには分かりません。が、バランスシート不況下で、米国債の大のお得意さんが買い控えの動きを見せたのは、米国政府にとってあまりうれしい話ではないでしょう。

米財政赤字、今後10年で9.5兆ドル 米政府見通し
http://www.afpbb.com/article/politics/2634344/4494711
 米ホワイトハウス(White House)は25日、2010-19年までの財政赤字見通しを9兆500億ドル(約850兆円)と発表した。米国の生活再建に向けたバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の取り組みは、再び、米国の財政赤字拡大と大規模な失業という、深刻な脅威にさらされている。(中略)
 OBMは、米国の財政赤字予想が「ひるむようなもの」であり、支持することはできないとしており、オバマ大統領の進める医療保険改革や温暖化防止に向けた野心的な取り組みに対して、ますます疑問が投げかけられることになった。
 また、議会予算局(Congressional Budget Office)は、09年の米財政赤字として1兆6000億ドル(約150兆円)の見通しを発表し、「第2次世界大戦以来、最高の赤字額になるだろう」と警告した。
 さらにCBOは、失業率についても拡大する見通しを示し、09年の9.3%から2010年通年で10.2%に上昇し、10年中頃に最高値の10.4%を記録した後に、11年に9.1%には縮小すると発表した。 』

 25日、米政府は2010年以降の十年間の財政赤字予想を、ブルームバーグなどに掲載された事前予想(9兆ドル)をすら上回る9兆5000億ドルと発表しました。
 バランスシートの不況下における財政赤字拡大は、当然といえば当然ですが、アメリカの場合は、
本当にこれだけ莫大な米国債を、消化できるのだろうか・・・
 という疑問が沸き起こってこざるを得ません。
 最大の買い手である中国の動向も気になりますが、そもそも米国債の発行は10月か11月頃に法律上の上限に達してしまうわけです。果たして、議会が法改正に応じるのか、わたくしはアメリカの政治に詳しくはないので、何とも言えないところです。

 世界的な経済危機は、いまだ現在進行形で続いているのです。


うん。確かに「ひろゆき」と「三橋貴明」の間に座るのはきつい、と思った方は、
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