三橋貴明診断士事務所
を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから
Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」連載中
Voice+で中国経済に関して連載中
「完全にヤバイ!韓国経済」発売中!
「新世紀のビッグブラザーへ」発売中!
【「ジパング再来 大恐慌に一人勝ちする日本」をお買い上げ頂いた皆様へのお願い】 「ジパング再来 大恐慌に一人勝ちする日本」のご感想は、以下のamazonのカスタマーレビューにお書き頂きたくお願い申し上げます。http://www.amazon.co.jp/dp/4062156156/
ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。(三橋)
http://www.youtube.com/watch?v=cduQh6vpF0U&hd=1
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7909565
おかげさまで上記動画「景気回復断固阻止!民主党」が再生回数55,000(つべとニコ動合計値)を達成致しました。ありがとうございました。
----------------
五日連続でAmeba UU(PCのみ)数17,000突破・・・・。プ、プレッシャーが・・・・。
先週月曜日から金曜日にかけ、延べ150,000人超の方がわたくしのブログを訪れたことになります。皆様をご満足させるエントリーを続けられればいいのですが・・・。
まずは御礼から。
昨日、告知させて頂いた「無料メルマガ 三橋貴明の週刊ニュースレビュー」 http://www.mag2.com/m/0001007984.html
ですが、おかげさまで、企画された出版社様から「すごいペースでメルマガの読者が増えています!」というご連絡を頂きました。ありがとうございます!
引き続きご登録のほど、何卒よろしくお願い致します。
さて、「ジパング再来 大恐慌に一人勝ちする日本」の内容について一言で言い表しますと、「デフレ・ビジネス」となります。
すなわち、今後、世界的なバランスシート不況の到来により、各国でデフレが続く。よって、デフレ下で資金調達が容易であり、かつデフレ・ビジネスのノウハウを先行して所有している「ある国」が繁栄していく。そのある国は、デフレ下で培ったインフラ産業などを「海外に輸出」していくべきである。なぜならば、高速旅客鉄道一つとっても、海外の多くの国は、技術も鉄道運用ノウハウも保有していないからである。
物凄く大雑把に書くと、このような内容になっています。
なぜ世界的にデフレが進行するかといえば、単純にバブル崩壊後の日本と同じことが各国で起きているからです。すなわち、不動産価格の下落、銀行の不良債権の拡大、超低金利(ゼロ金利)、民間の資金需要不足、雇用悪化、資金需要がある中小企業へは貸し渋り・貸し剥し、などになります。
実際、各主要国の直近のCPI(消費者物価指数)を見ると、物の見事にデフレが進行していることが分かります。
■ユーロ圏(7月) 前年同月比0.7%低下
※同月のドイツのCPIは22年ぶりに前年同月比マイナス。また、PPI(卸売物価指数)の方は前年同月比11%下落
■アメリカ(7月) 前年同月比2.1%低下
※1950年1月以来の大幅なマイナス
■中国(7月) 前年同月比1.8%低下
※六ヶ月連続の低下。PPIの方は同8.2%低下で、1996年以来の最低値を更新
■英国(7月) 前年同月比1.8%上昇も、対前月比では±0。
このデフレというのは(日本人の多くはご存知の通り)中々厄介です。大本の問題(不良債権など)解決に時間が掛かる上に、解決の目処がついた頃には消費者の購買意欲が萎縮し(特に物余りの先進国では)、物価上昇に転じにくい環境になっている可能性があるからです。
元々世界の要人はデフレを警告してきましたが、最近、「デフレを世界経済の織り込む」動きが始まりつつあるなあ、なんて感じています。
『「デフレ、必ずしも脅威ではない」ブルームバーグコラムニスト
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090821/amr0908211010007-n1.htm
ここ1年の間、中央銀行当局者や財界首脳、政治家がわれわれにデフレを警告してきた。物価の低下が、1930年代に米国を襲ったような恐慌を引き起こすというのだ。唯一可能な対策は、紙幣を猛烈に増刷することだという。
しかし今や、この理論は誤りであると分かった。デフレは決して脅威ではない。デフレによって経済の働きはもとより、景気回復が阻害されることはない。データはむしろ、デフレが一定期間続くことが、債務を抱えた経済が立ち直るのに必要だと示唆している。
ダーリング英財務相は今年3月、イングランド銀行(英中央銀行)がデフレ防止のため「行動する準備を整える」必要があると述べた。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は今月のインタビューで、「われわれはデフレリスクの回避に非常に熱心だ」と語った。世界の要人が、同様の発言をしてきた。
彼らは発言だけでなく、迅速に紙幣増刷へと踏み切った。イングランド銀は、デフレ回避を図り、紙幣を増刷する「量的緩和」に乗り出した。問題なのは、この理論が成り立たないことだ。デフレはすでに到来しているのだ。(後略)』
ジパング再来で「嫌というほど」書きましたが、デフレで最も困るのは、「インフレ・ビジネス」の中心たる金融企業です。(もちろん金融企業だけじゃないですが)
「インフレに頼って高レバレッジ(てこの原理)のローンを維持してきた銀行業界もデフレを望まない。(上記記事の後略部から)」
とは言え、デフレならデフレで稼げる産業というものは存在するわけで、そこに焦点を当てたのが、まさに「ジパング再来」なわけですね。
『ベトナムに日本の新幹線 国営鉄道、導入の意向
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009081301000639.html
ベトナムの国営ベトナム鉄道は13日、北部の首都ハノイと南部ホーチミンを結ぶ「南北高速鉄道」(約1700キロ)に日本の新幹線方式を導入する意向を明らかにした。予備的な事業化調査を終え、新幹線方式が適当とする案をベトナム政府に提出した。政府側も前向きで来年の国会で検討する方針。』
新幹線の「輸入」を検討している国は、別にベトナムだけではなく、アメリカやインドも具体的な検討に入っています。(特に、インドは日本の円借款(ODA)で建設するのですから・・・ねえ?)
それにしても、「世界経済の救世主とか何とか」な中国までもが、すでにデフレに突入しているわけです。(以下記事 情報提供:まいっちんぐ江頭先生様)
『中国政府インフレ予想にエコノミスト困惑、年2%上昇「あり得ない」
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=aZrbf8lzP_bk
8月21日(ブルームバーグ):中国の今年のインフレ率は2%に達する可能性があるとする同国政府の見通しに、エコノミストらは困惑している。中国の消費者物価指数は過去7カ月のうち6カ月において低下している。
中国商務省は20日ウェブサイトに掲載した発表文で、今年のインフレ見通しを2%と記述。需要拡大や商品価格の上昇をその理由に挙げた。
JPモルガン・チェースのエコノミスト、王黔氏(香港在勤)は「まず、あり得ない」と指摘。今年のインフレ率が平均で2%水準となるには、年末にかけて6%以上伸びなくてはならないと述べた。同氏は今年のインフレ率はマイナス0.5%を予想している。(後略)』
需要拡大w 商品価格の上昇w
設備投資過剰で各業界に減産命令を出している状況で、需要拡大w
あれですね。銀行に融資拡大を命じるのではなく、中国人民に直接、一人100万円位の「定額給付金」を配るとかすれば、もしかしたら需要拡大と商品価格の上昇が起きるかも知れません。是非ともご検討を!
お待たせ致しました! 「高校生でもわかる日本経済のすごさ 」
http://www.amazon.co.jp/dp/4883927067/
amazon予約開始、及び先行販売店のお知らせです!
【高校生でもわかる日本経済のすごさ 三橋貴明:著 廣宮孝信:監修(彩図社) 先行販売店】
<東京駅エリア>
八重洲ブックセンター本店(東京駅八重洲南口徒歩5分)
丸善丸の内本店(東京駅前丸ノ内オアゾ内1F)
ブックエキスプレス・ディラ東京店(JR東京駅構内ディラメディアコート)
<新宿駅エリア>
山下書店新宿西口第一店(東京メトロ丸ノ内線新宿駅改札そばの階段上)
ブックエキスプレス新宿南口店(JR新宿駅南口改札内)
<池袋駅エリア>
リブロ池袋本店(池袋西武書籍館1F)
東武ブックス池袋北店(池袋駅北口、東上線改札そば)
<上野駅エリア>
ブックエキスプレス・ディラ上野店(JR上野駅改札内3F)
<秋葉原駅エリア>
有隣堂書店秋葉原店(ヨドバシカメラ秋葉原店7F)
<浜松町>
ブックストア談浜松町店(浜松町駅南口改札徒歩1分)
<品川駅エリア>
ブックエキスプレス・ディラ品川店(JR品川駅構内)
<横浜駅エリア>
有隣堂横浜駅西口店(横浜駅西口地下街ダイアモンド内)
<川崎駅エリア>
有隣堂川崎アゼリア店(川崎駅前地下街アゼリア内)
<船橋エリア>
ときわ書房本店(JR船橋駅南口直ぐ)
先行販売開始日:2009年8月25日(火) 15:00以降!
三橋・廣宮コンビ超!期待! と思って頂いた方は、
↓このリンクをクリックを。
新世紀のビッグブラザーへ ホームページ
はこちらです。
新世紀のビッグブラザーへ blog一覧
はこちらです。
関連blogへのリンク一覧
はこちらです。