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Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」連載中

Voice+で中国経済に関して連載中
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 ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。(三橋)

総選挙関連の書き込みは【集合知プロジェクト】日本が大好き!Vol.8 の方にお願いいたします。
Yahoo!版 http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/30217797.html
Ameba版 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10316522808.html

 上海総合株価指数が、先進国の株価と乖離した動きを始めています。

日米英中 株式指数推移(五日間)
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_22.html#Stock

 日米英三国の株価指数が横這いもしくはジリ上げになっている中、上海総合株価指数が三日続落になりました。
 先日の「中国経済・隠された危機 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10317200109.html  」にも書いた通り、同国でついに金融引締めが始ったのかも知れません。あるいは、張建国(中国建設銀行頭取)「リスクは明白」発言を受け、株式市場が将来的な金融引締めを折り込み始めたのかも知れません。
 前回の中国株式バブルは、上海総合株価指数が6000ポイント超から、半年程度で2000を切るという、とんでもない暴落になりました。まさに山高ければ、谷深しというわけで、もしも今回、人民銀行が上海総合株価指数3000強の時点で引締めを決断としたとしたら、前回よりはまともな判断と言わざるを得ないでしょう。
 
 中国経済に関するWeb連載が完結いたしました。(先日のVoice+の寄稿は、ここから抜粋したものです。)

最終章 内憂外患―「資本主義の皮を被った共産独裁国」のジレンマ
http://voiceplus-php.jp/web_serialization/china_economy/index.html

 月刊連載とはいっても、毎回のボリュームが原稿用紙換算で50枚を超えるものでしたので、結構きつかったです。
 また、5月に書き始めたときは、
毎月、きちんと新しいネタで面白く書けるかなあ・・・
 と不安だったのですが、わたくしの予想以上に中国は毎月毎月、様々な面白経済ネタを提供してくれました。メインはもちろん「中国の最悪の輸出品(虚偽統計)」関連ですが、株式・不動産バブルの方も相当なものでした。
 普通の国であれば、景気低迷期に政府支出を拡大し、景気対策を行います。中国ももちろんやっているのですが、この国の場合は同時に銀行に無理やり融資を拡大させ、ドーピング方式で景気を回復させようとしているところが、非常に独特です。
 そもそも、景気低迷とは需要の停滞なわけです。
 不景気な中では民間需要が停滞し、民間の資金需要もなくなります。そこで、政府が国債を発行し、調達した資金で政府支出を拡大、すなわち公的需要を拡大しようとするわけです。巧い具合に、民間の資金需要がないために長期金利は低迷し、政府の資金調達は容易化します。
 ところが、中国の場合は自国で抱える人口(=失業者予備軍)が多すぎるため、日米のような政府支出中心の景気回復などでは、国内の安定を維持できないわけです。そのため、無理やりに銀行に融資をさせた結果、株式・不動産バブルを再開させ、インフレ懸念から国債の未達を連発する羽目に陥ってしまいました。
 結局のところ、需要の問題である以上、いくら金回りを良くしても景気は回復しないわけです。何しろ、民間企業の方は銀行からお金を借りても、特に使い道はありません。とは言え、とりあえず借りた以上、何らかの運用が必要なわけで、株式と不動産がその受け口になったわけですね。
 
 虚偽統計やドーピング以外にも、リオ・ティントや「バイ・チャイナ」などなど、中国は他の国では考えられない、オリジナリティに溢れるネタを提供してくれました。中国といい、韓国といい、どうして特定のアジア諸国の経済運営は、こうも独特なのでしょう。
 韓国は自国にオリジナルな文化がないことを悩んでいるようですが、経済面を見れば結構、独特な「文化」がありますよ。安心してください。
 その「独自性」のほとんどが、性格の悪い日本人たちから「嘲笑の対象」にされてしまうのが玉に瑕ですが。

 選挙関連はプロジェクトの方でやろうと思っているのですが、これはすぐにやらなければ時期を逸してしまいそうなので。

比例投票、民主34%自民13% 衆院トレンド調査、リード広がる (08/10 17:33)
http://www.minyu-net.com/newspack/2009081001000594.html
 共同通信社が8、9両日に実施した衆院選に関する全国電話世論調査(第4回トレンド調査)によると、比例代表の投票先で民主党を挙げた人が前回調査(1、2日)と比べ0・3ポイント減の34・1%、自民党と回答した人が3・4ポイント減の13・3%と、先行する民主がリードを広げた。「まだ決めていない」は38・0%(前回37・6%)。小選挙区の投票先も民主候補35・2%(同33・9%)、自民候補14・8%(同16・9%)と同じ傾向だった。(中略)
 内閣支持率は17・7%(同19・9%)に下落、不支持率は72・9%(同67・6%)に増えた。自民の麻生太郎首相と民主の鳩山由紀夫代表の「どちらが首相にふさわしいか」では、鳩山氏が49・5%(同46・6%)と、首相の19・8%(同19・7%)を依然として大きく上回っている。 』

NHK内閣支持率
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/seijiishiki/list_seijiishiki1.html
2009年8月 調査時期:8月7日(金)~9日(日) 調査相手:全国の20歳以上の男女 2,816人 調査方法:電話法(RDD) 回答数(率):1,826人(64.8%)
 支持する:23%(前回21% 2%上昇)
 支持しない:64%(前回70% 6%下落)

 どうして全く同じ時期に行った世論調査で、ここまで差が生じてしまうのでしょうか。
 もう一つ、気になるニュース。(情報提供 june200423july様)

『【09衆院選】10ブロックで民主優勢 無党派層は自民?
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090810/elc0908102035017-n1.htm
(前略)ただ、自民党内には「上向きになってきた」(閣僚経験者)と選挙戦での手応えを感じ始めてきた候補者も少なくない。このことを裏付けるように、「支持する政党はない」と答えたのは、前回比7・9ポイント減の31・4%だが、このうち、自民党に投票すると答えたのは、30・4%に上った。
 逆に、民主党に投票すると答えたのは前回27・3%だったのが、今回21・7%にダウンし、無党派層の民主党離れが読み取れる。ただ、無党派層の43・5%が比例代表の投票先を決めていない。(中略)
 一方、麻生内閣の支持率は20・5%と前回比で3ポイント上昇。不支持率は6・1ポイント減少し、66・6%だった。』

 なぜ無党派層の民主党離れが生じているのでしょうか。
 前回の都議選で、自民党は得票数を伸ばしたにも関わらず、無党派層が一気に民主に流れた結果、敗北しました。今回も、無党派層の動向が勝敗を決する可能性が濃厚ですので、ここ(なぜ無党派層が民主党離れを起こしているか)はかなりポイントだと思います。

共同通信の世論調査は、なぜNHKや産経とここまで違うのかなあ(棒 と思った方は、↓
このリンクをクリックを。

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