新世紀のビッグブラザーへ blog-日本の田植え祭

http://www25.atwiki.jp/tauesai/pages/1.html

三橋貴明診断士事務所  を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから 
Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」連載中

Voice+で中国経済に関して連載中
「完全にヤバイ!韓国経済」の発売中!

「新世紀のビッグブラザーへ」をお買い上げ頂いた皆様へのお願い
 「新世紀のビッグブラザーへ」は、内容に政治色が極めて強いため、これまで以上にアンチな方々が沸いてくることが予想されます。
 つきましては、今回はあえて掲示板を設けず、感想は以下のamazonのカスタマーレビューにお書き頂きたくお願い申し上げます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569771416/  
 ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。(三橋)


 おかげさまで最も重かった「インターネット・メディア(仮)」の執筆が終わりました。残りはVoice+の連載分(とKlug)です。
 ラストスパート頑張ります!

内閣不信任案、週明けにも提出へ…民主・鳩山代表
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090710-OYT1T00858.htm
 民主党の鳩山代表は10日、日本記者クラブで記者会見し、内閣不信任決議案について、「13日に党3役が集まり、他の野党とも相談して結論を出したい」と述べ、週明けにも提出する意向を示した。
 自らの資金管理団体による政治資金収支報告書の虚偽記載問題については、「事実と異なる記載があったことを国民におわびしたい」と陳謝。
 自らの責任については「秘書を信頼してしまったことがうかつだったという批判は甘んじて受けたい。私の不徳の致すところで、今後ともおわびして説明しながら、政権交代という使命にまい進したい」と述べるにとどめた。』

 内閣不信任案は、まあどうせ通らないからどうでもいいとして・・・、マジか鳩山?
「秘書を信頼してしまったことがうかつだったという批判は甘んじて受けたい」
 ここまで日本国民に嫌悪感を抱かせる発言をするとは、神がかっています。わたしが民主党首脳部なら、鳩山は隔離して表に出させないようにしますけどね。発言をするたびに墓穴を掘っている。というか、墓穴を掘らない発言が一つもないとは、ある意味天才的です。
 この台詞と↓↓これを見た上で、鳩山を支持する人って、いるんですかね

日本列島は日本人だけの所有物じゃないんですから(by 鳩山 由紀夫 民主党こと社会党代表)』 
http://www.youtube.com/watch?v=hWWmG77iBsE&NR=1
 オペラ座の怪人のテーマと共に、どうぞ。

-----本日は本ブログで「情報提供者」として頻繁にご登場されるNO様のご投稿をお届け致します---
 NOと申します。自動車部品メーカー勤務で、「調査」を担当しています。
 ブログ主さまには、自動車業界関連中心の「部品(=ネタ)」を提供しておりますが、本日は「完成車」を何とか自力で組み立ててみたいと思います。業界用語を多用してしまっておりますが、その一部しか解説できていません。ご容赦願います(適宜ぐぐってくださいね)。

昨今、自動車の話題と言えば、”エコカー”ですね。ハイブリッド車を中心に”環境・燃費”に注目が集まっています。
一方、注目度は高くないものの、たいへん重要なのがクルマの安全性。いくら価格が安くても”走る棺おけ”ではたまりません。本日はその”安全”にまつわる話題を〔事故を防ぐ〕〔衝突時安全性〕〔事故の記録〕の順でご紹介します。

事故を防ぐ
「自動車事故を未然に防ぐ」にこしたことはありません。実はこの分野でも日本が世界で最先端。日本では、官民を挙げて自動車事故を減らす取り組みを続けています。
 まずは、地道な改善の例。たとえば、街路樹が繁っているために見通しが悪い交差点の剪定を行うことで、急ブレーキをかける回数が減少するという成果が出ています。
ホンダが「インターナビ」を活用し、地点情報を埼玉県に提供。県が情報に基づく道路整備をしたところ、1ヶ月間で急ブレーキ数が7割減ったということです。

『インターナビ情報を活用した地域安全について~埼玉県での急ブレーキ多発個所地点対策結果~』
http://www.honda.co.jp/news/2009/c090331a.html
 
 次は、交通管制とクルマの設備の連携型です。安全運転支援システム(DSSS)と呼ばれる設備が来年夏をめどに稼働します。
 これは、車にも設備が必要でして、ナビ内蔵型やオプションで別途取り付けられるものなど数万円ほどユーザーにも費用負担となります。この設備があると、交差点に赤信号を突っ込んでくる車を事前に把握できたり、オカマを掘られる恐れがあるときには、音声で知らせてくれたりします。

『交差点の危険を車に通知 警察庁、500カ所整備へ』
http://www.asahi.com/national/update/0627/TKY200906270100.html
 
最後に自動車単体での安全機能です。
高級車を中心に既に実用化されている安全機能を、どうやら米国のNHTSA(米国高速道路交通安全局)が義務化しようと考えているようです。「2011年以降発売の新型車から」ということですが、各社とも2011年モデルの開発は始まっちゃってるんですけどねぇ。今のところ、排気量などで適否を分けるようなこともなく“全適”かも知れません。

*NHTSAは道路・自動車行政の安全全般についての監督組織で日本の運輸省技術安全部審査課にあたります。
『NHTSA may impose more safety features』
http://www.detnews.com/article/20090702/AUTO01/907020346/1148/rss25

米国でクルマへの搭載が義務付けられようとしている安全機能とは「プリクラッシュセーフティーシステム」「レーンキープアシスト」の2つです。トヨタとホンダの例でご紹介しましょう。

プリクラッシュセーフティーシステム 
 “危ない!”という状況を検知すると、ブレーキが自動で作動するものです。

 トヨタは今年4月発売のクラウン・マジェスタに最先端の「プリクラッシュセーフティーシステム」を搭載(オプション)。従来の「前方」「後方」に加え、「前側方」を検知するミリ波レーダーにより“出会い頭”の衝突も防げるようになりました。この車の場合、なんと「後方」からオカマを掘られるのが不可避と判断すると、シートや“インテリジェント!ヘッドレスト”が後ろからの衝撃に対して、最適ポジションで待ち構えます。
 
http://www.toyota.co.jp/jp/news/09/Feb/nt09_013.html

レーンキープアシスト
 車線逸脱を検知し、“警告”を発します。

 ホンダは従来の「カメラ(BMW 7シリーズなど)」や「ステアリングの振動を検知(メルセデス E、Sクラス)する」ものではなく、ホイールに装着された空気圧センサユニットのからの電波を受信するものを開発し2004年に特許出願しました。特願NO.2004-230870(P2004-230870)。
http://www.j-tokkyo.com/2006/B62D/JP2006-044563.shtml

こうした安全技術をADAS(先進運転支援システム)といい、日米欧の自動車メーカーおよび部品メーカーがその技術を独占しています。近年では、さらに日(デンソー、オムロン、富士通テンなど)、独(Bosch, Hella, Continental)の部品メーカーが主導する形になりつつあります。

衝突時安全性

 自動車の安全性については自動車社会の成熟度合いがベースとなり、国や地域によって求めるものやレベルが異なります。
 低価格車旋風を巻き起こしたインド・タタ自動車の「NANO」は、インドの安全基準では20万円前後での販売が可能ですが、欧州への輸出モデルは60~70万円前後になりそうだといわれています。
 「NANO」の場合、発想が“二輪車に幌をつけたもの”であり、安全性も比較対象はあくまで二輪車。
 インド仕様はエアコン、エアバック、パワステすらオプション。ワイパーとバックミラーは1本だけなのです。ブログ主さまもコメントされていましたが、こんなものと日本の自動車メーカーは正面から競合すべきではありません。

「二輪車との比較もあるんだ~」という究極の視点で考えますと、中国車を“走る棺おけ”と揶揄するのは少しかわいそうかも知れません。が、それは中国国内でのハナシです。輸出するとなれば、その国の基準をクリアしなければなりません。こちらのブログのコメ欄でも話題になりましたが、中国車のドイツ基準での試験はさんざんなものでした。

中国ブリリアンス、ドイツ衝突安全テストに「失格」
http://response.jp/issue/2009/0331/article122557_1.html
「ドイツ自動車連盟(ADAC)は、中国の自動車メーカー、ブリリアンスの『BS4』の衝突安全テストの結果を公表した。最高評価5つ星のところ、結果は星ゼロ。その衝突安全性能に疑問符が付けられた。(後略)」

もちろん、われらがヒーロー、半島製自動車は中国製よりかなりまし。わずかながら日本国内でも出回っていますので、保険を増額のうえ“安心して”運転してくださいね。

そういえば日本車に対する難癖もありました。こちらもコメ欄で話題になりましたね。まぁ、言いがかりなんですが。

小型車批判にホンダ反論「米安全基準満たしている」
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090415/biz0904151324008-n1.htm
「ホンダは15日、小型車の安全性がより大型の車に比べて劣る、との米高速道路安全保険協会の報告書について、「(米側の)今回のテストは日常の衝突よりも厳しい条件で行われたと認識している。当社は安全性を最優先に考え、車対車を含めた衝突テストを自社施設で行い、米当局の安全基準も満たしている」(広報部)とコメントした。」

 一方、巷間言われるとおり、軽自動車の安全性は登録車に対して劣ります。

平成20年度自動車アセスメントの概要について』独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)
http://www.nasva.go.jp/gaiyou/pdf/2009/090423_01_02.pdf
(抜粋)
「平成20年度の評価結果を平成19年度と比較すると、六つ星(★★★★★★)を得た車種の割合が減少しています。このことの主な要因は、試験対象に軽自動車が無かった平成19年度と比較して、軽自動車が多く含まれていたためだと考えられます。」

あちゃー、「軽自動車はいまいちよん」て、言っちゃってますね。
個人的には、高速道路に乗らない人は軽。乗る人は登録車という区分けがいいのではないかと思っています。軽で事故ってもスピードを出していなければ大破しませんからねぇ。

事故の記録

自動車事故で家族を亡くされた方にとっては、事故の真相究明につながる情報はたとえわずかでも欲しいものです。ドライブレコーダーを装備すれば、事故までの経緯がかなり明らかになります。

事故記録装置「全トヨタ車に」 遺族、株主になり直訴へ
http://www.asahi.com/car/news/TKY200906180437.html
「全国交通事故遺族の会(東京都中央区)のメンバーが、トヨタ自動車の株主になって23日の株主総会に出席し、全車に「ドライブレコーダー」を標準搭載するよう経営陣に訴えることを決めた。レコーダーは交通事故の前後の様子を映像で記録し、原因究明に役立てられる。 (後略)。」

「ドライブレコーダー」は「映像の記録」を残すものですが、米国では車の内部情報を履歴として残す「EDR」がほぼ標準搭載されるようになっています(米国トヨタでは2001年以降の新車全てに搭載)。
『EVENT DATA RECORDERS』トヨタUSAサイト
http://origin.www.toyota.com/about/our_business/operations/sales/EventDataRecorder.html

「EDR」は例えると、航空機における「フライトレコーダー(ブラックボックス)」に近いものです。EDRもまた、事故の原因究明に役立つのです。

○ドライブレコーダーとEDRの違い
<記録するもの>
ドライブレコーダー:映像情報
EDR(Event Data Recorder) :運転情報(アクセルやブレーキの踏み込み具合、速度 etc.)
<情報源>
ドライブレコーダー :カメラ
EDR(Event Data Recorder) :既に車に搭載されているセンサーなど

ドライブレコーダーやEDRは、いずれ全てのクルマに搭載されていくものと思います。
しかし、自動車メーカーにとって、新しい機器をクルマに設置することはたいへんハードルが高いのです。「燃費向上」が至上命題である新車開発。“少しでも軽量化できないか”とグラム単位で部品の1点1点を見直しているところに、ドカンと数百グラムのモノが来た日には主査(クルマの開発の総責任者)の頭から湯気が出ることでしょう。クルマのグレードによってもそのインパクトは異なりますが・・・

◇さいごに

日本では交通事故で亡くなった方が2008年は5155人と8年連続の減少で、2007年比-10.3%。また、交通事故発生件数も2008年は76万6147件と2007年比-8%。
いずれも飲酒運転の厳罰化が影響しているものと思いますが、今後も1件でも自動車事故や死傷者が減ることを業界関係者と微力ながら努力していきたいと思います。ぜひ、皆さんも安全運転を。

さいごになりますが、こうした機会を与えてくださったブログ主の三橋様に感謝!また、拙文を読んで下さる読者の皆さんにも感謝申し上げます。文章をまとめるのはたいへんですね。こんなものでも“ひーこら”言いながら書いたんですよ。毎日、毎日ブログを更新し、多くの著作を世に出すブログ主は超人ですね。

ありがとうございました。

---NO様 ありがとうございました m(_ _)m---

 本エントリーが非常にタイミングが良いと思ったのは、7月末に講談社から出版される「ジパング再来!」に、日本経済の今後の方向性について書いている部分があるからです。もちろん「内需拡大」なのですが、具体的な内需拡大策としてITS(高度道路交通システム)について書いています。
 理由の一つは、今回の景気対策に↓これが入っているからです。
ITS(Intelligent Transport Systems:高度交通システム)を三年間で高速道路等で実証し、実用化に目処
 二つ目は、NO様のエントリーをお読み頂くとご理解頂けると思いますが、今後の「自動車」の進化により、通信や半導体産業への波及効果がかなり高くなりそうだからです。
 特に、半導体は現在、アプリケーション(携帯やPC)のコモディティ(日用品)化で価格競争が激化し、青息吐息の状況にあります。高度に「安全」を求めて進化する自動車こそが、半導体に関する次なる主要アプリケーションになると言われているのです。
 ITSや上記の自動車の各種安全システムの普及は、半導体産業にとっても大きなビジネス機会になるわけです。

 日本の高度成長期は、公共投資(新幹線など)や国民の消費拡大(三種の神器など)により内需が拡大し、需要を満たすために企業が設備投資を拡大した結果、実現したのです。(ちなみに、高度成長期の輸出対GDP比率(及び輸入対GDP比率)の平均は、↓こんなもんです。

【日本の輸出対GDP比率、輸入対GDP比率推移 1955年-1991年】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_20.html#Kodoseicho

 現政権の景気対策は、まさに高度成長期の再来を目指しているように思えるのは、わたしの贔屓目でしょうか。

マスコミはNO様が書いたような件も、いい加減に報道しろ!と思った方は

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