新世紀のビッグブラザーへ blog-日本の田植え祭

http://www25.atwiki.jp/tauesai/pages/1.html

三橋貴明診断士事務所  を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから 
Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」連載中

Voice+で中国経済に関して連載中

「完全にヤバイ!韓国経済」の発売中!

「新世紀のビッグブラザーへ」をお買い上げ頂いた皆様へのお願い
 「新世紀のビッグブラザーへ」は、内容に政治色が極めて強いため、これまで以上にアンチな方々が沸いてくることが予想されます。
 つきましては、今回はあえて掲示板を設けず、感想は以下のamazonのカスタマーレビューにお書き頂きたくお願い申し上げます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569771416/  
 ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。(三橋)

 一月や五月末並の仕事量にアップアップしている中、なぜか立て続けに重大ニュースやイベントが発生致しましたので、本日はダイジェストでお送りいたします。しかし、これほど集中的に重要な報道が流れるのは、ちょっと珍しいと思います。

【経済】
日本経済、10年に1.7%成長=G7で最高の伸び-IMFが大幅修正
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&rel=j7&k=2009070900009
 国際通貨基金(IMF)は8日、4月に発表した世界経済見通しを改定した。日本経済については2010年に前年比で1.7%のプラス成長を予測。4月時点の見通しを1.2ポイント大幅に上方修正し、先進7カ国(G7)で最高の伸びとなるとの見方を示した。09年についても0.2ポイント引き上げ、マイナス6.0%成長を見込んだ。(後略)』

 ・・・どうした時事通信。いつもの時事通信なら、「IMFは09年の日本がマイナス6%と予測!」だけかいて、残りは無視するはずですが・・・。
 あ、後で「G7最高の伸び」の部分を削除する気だなw 皆さん、魚拓!魚拓!
 いずれにせよ、IMFの予測など当たったためしがほとんどないので、全く信じていませんが。

NY円急伸、一時1ドル=91円台
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090709-00000089-yom-bus_all
 8日のニューヨーク外国為替市場は、4~6月期の米企業業績で減益が続くとの見方から、円買い・ドル売りの動きが強まり、円相場は一時、前日比2円以上円高・ドル安の1ドル=91円台まで上昇した。
 前週に発表された6月の米雇用統計で、市場の予想を上回る雇用悪化が示されたことなども、「米実体経済の先行き不透明感が強まり、ドルが売られている」(銀行ディーラー)との見方につながっている。
 一方、ニューヨーク原油市場は、国際指標となるテキサス産軽質油(WTI)の先物価格が一時、1バレル=60ドル台まで下落した』

 売られているのはドルだけではなく、ユーロ・ポンド・&その他通貨もですけどね。しかし、中川前財務・金融相が「朦朧会見」で大バッシングを受け辞任し、その後、円安が続いていた(と言っても、90円台での推移ですが)時期、マスメディアは、散々、
日本売りだ~!!!外資に見捨てられた日本経済は、もう終わりだ~っっ!!!
 なんて論調の記事を書いていたんですから、今度はもちろん「日本買いだ~っ!!!」の記事を書いてくれるんでしょうね。
 もちろん、書かないと分かっていて言っているんですが。どうせまた「円高で外需依存の日本経済は破滅だ~っ!!」なんて記事を書くに決まっています。

 ところで、中国の1年物国債が札割れしちゃいましたね。(情報提供 まいっちんぐ江頭先生様 多謝 m(_ _)m)

中国の1年物国債入札で札割れ、インフレ懸念で-トレーダー
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=aAHKdVualDOY
 中国財政省が8日実施した1年物の国債入札は、応札額が発行予定額280億元(約3860億円)を下回る札割れとなった。複数のトレーダーが明らかにした。インフレ懸念が入札不調につながったという。 (後略)』
 
 一年もの「さえ」札割れ・・・、という考え方もできますし、銀行融資拡大により株式バブルが再燃しているので、短期資金がそちらに流れた、という考え方もできます。(機関投資家側は、短期ではなく長期の国債を求めている、という可能性もあります。)
 いずれにせよ、
中国は国内貯蓄が充分だから、政府支出の財源に困ることはない!
 なんて主張していた日本の経済評論家、m9(^Д^)プギャー という感じです。今後この手の主張を見かけたら、その度に、
「散々、財政破綻するとか言っていた日本よりも早く、中国が国債札割れしてやんのwww 韓国かよwww、プw」
 と嘲笑して差し上げるつもりですので、ご留意ください。
 そして、彼ら日本国内の似非経済評論家が懸命に、
「財政破綻するの! 財政破綻するったら、するの!」
 と貶め続けていた日本政府が発行する国債の状況は、以下の通り。

長期金利、一時1.2%台に低下=景気先行きに慎重-債券市場
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&rel=j7&k=2009070700778
 7日の東京債券市場では、長期金利の指標となる10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)、一時1.295%となった。6月前半に1.560%まで上昇していた長期金利は、1カ月弱で0.2ポイントを超える大幅な低下。景気の先行きに対する慎重な見方が広がる中、安全な投資先として国債が見直されたのが主因とみられる。(後略)』

七月から国債の増発が拡大し、日本の長期金利は上昇していくだろう
 などと、似非評論家たちがもっともらしく言っていたにも関わらず、日本の長期金利は「下がり続けて」います。
 もちろん、日本の長期金利が下落しているのは、景気低迷により機関投資家が保有する資金の運用先に困り、先を争って日本国債を買い求めているからです。そういう意味で、日本はまだ不況を脱し切れていないという主張は、別に間違いではありません。しかし、長期金利が下がり続けている国の政府を指差して、
「財政破綻するの! 財政破綻するったら、するの!」
 というのは無理がありすぎです。
 ちなみに、「不況の時期に、機関投資家が資金の運用先に困り、国債金利が下がる」というのは、日本のように国内に金融資産や「純粋なるマネー」が溢れている国に「のみ」言えることです。
 国内貯蓄が不充分な国(つまり世界のほとんどの国)の場合、不況になると海外に国債を発行するしか手がなくなります。日本(及び世界のマネーを利用できるアメリカなど)は、明らかに別格なのです。そういう意味で、中国も大丈夫かと思っていたのですが、今回、札割れを起こしちゃいました。


【政治】
鳩山氏献金記録、また食い違い 今度は「した」人も削除
http://www.asahi.com/politics/update/0708/TKY200907080401.html
 民主党の鳩山由紀夫代表の虚偽献金問題で、政治資金収支報告書の修正により献金記録を削除された複数の人が、朝日新聞の取材に対し「私は献金している」と話した。鳩山氏の資金管理団体は8割の個人献金者名を削除したが、この修正にも誤りがあった可能性がある。
 鳩山氏は先月30日の会見で、自らの政治資金管理団体「友愛政経懇話会」の05~08年分の収支報告書に虚偽の記載がある事実を認めたうえで、同日中に修正報告を提出。その結果、05~07年の3年間分(08年は未公開)では、氏名記載がある88人の個人献金者のうち、家族や秘書らを除く8割にあたる70人について「献金は事実でない」として削除された。
 ところが、計20万円分の献金記録を削除された北海道の男性は、修正後の朝日新聞の取材に「私は間違いなく献金した」と言い切った。さらに「なぜ(献金が)消されたのか、私に聞かれても分からない。鳩山氏とは初当選以来の付き合い。事務所に確認してみたい」といぶかしがった。
 同様に計20万円分の献金が消された都内の男性も「献金している」。この男性は鳩山氏の父の秘書として働いた経験があるという。「昔からお世話になっていましたから」と献金理由を話す。
 ほかにも関西地方の男性など5人が「献金記録はあるはず」「献金していると思う」などと回答。朝日新聞の調べで、少なくとも7人の献金が宙に浮いた状態だ。
 鳩山氏側は、調査方法について「書類上の確認」とし、献金者一人一人に確認していないことを明かしており、修正にも誤りがあった可能性がある。 (後略)』

 もう滅茶苦茶・・・。結局、鳩山が自分に対する献金について調査を適当にやり、その場のノリで修正してしまったことが、誰の目にも明らかになってしまいました。
 何というか「いい加減」以外の感想が浮かんできません。
 テレビの方は相変わらず鳩山を庇おうと頑張っていますが、当の本人がこれだけ無茶苦茶で、突っ込みどころ満載の調査やら修正やら発言を繰り返している以上、飛ぶのも時間の問題でしょう。

 それにしても、朝日新聞は今回の鳩山献金問題をスクープした以降、かなりいい仕事をしています。
 とは言え、↓こんな記事書いてしまうくらいですから、やっぱり朝日は朝日か・・・、と思ってしまうわけです。

「ウイグル族に殺された」漢族が抗議デモ 新疆の騒乱
http://www.asahi.com/international/update/0707/TKY200907070293.html
 1千人以上が騒乱で死傷した中国新疆ウイグル自治区ウルムチで7日、ウイグル族に反発した漢族住民による数千人規模のデモが起き、一部が暴徒化してウイグル族の住居や車を襲撃した。ウイグル族側の抗議も続いている。漢族とウイグル族の対立感情が高まっており、自治区当局は同日、夜間に車でウルムチ市内に外出することを禁止した。
 漢族のデモは午後1時ごろ始まった。会社員や大学生ら数千人が参加し、「ウイグル族に多くの漢族が殺された」と抗議。市街地南部のウイグル族居住地区入り口付近で数百人の警官隊ともみ合い、一部の漢族が居住地区になだれ込んだ参加者はこん棒や鉄パイプを持ち、「自衛のため」と職場で配られた例もあるという。先のとがった鉄の棒を持つ人もいた。 (後略)』

 こん棒や鉄パイプを「自衛のため」に配る・・・・。率直に言って、頭がおかしいでしょう、この記者は。
 先の尖った鉄の棒を持ち、ウイグル人の居住区に雪崩れ込んだ漢族について、普通の人は「漢族の殺人グループ」と呼ぶのです。
 朝日新聞は韓国の武装スリ団(このネーミングも相当ですが)が武装していることについて「武器で『護身』して」と書いた実績があります。(「新世紀のビッグブラザーへ」に出てくる「護身要請団」の元ネタです、はい。)
 何と言いますか、このレベルの記事を書いておいて「朝日はインテリが読む」などと主張するのは、日本のインテリゲンチャに対する大いなる侮辱に思えてなりません。それとも、日本のいわゆる「知識層」と言われている人々は、本当にこの程度の記事に納得するほど知的水準が低いのでしょうか。
 あ、何だかそっちの方が正解の気がしてきた。

朝日新聞の「自衛のため」という表現に呆然とした人は、
↓このリンクをクリックを。

新世紀のビッグブラザーへ blog

人気ブログランキングへ


 新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
 
新世紀のビッグブラザーへ blog一覧 はこちらです。
 
関連blogへのリンク一覧 はこちらです。

 兄弟ブログYahoo!版へ