新世紀のビッグブラザーへ blog-日本の田植え祭

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Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」連載中

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「新世紀のビッグブラザーへ」をお買い上げ頂いた皆様へのお願い
 「新世紀のビッグブラザーへ」は、内容に政治色が極めて強いため、これまで以上にアンチな方々が沸いてくることが予想されます。
 つきましては、今回はあえて掲示板を設けず、感想は以下のamazonのカスタマーレビューにお書き頂きたくお願い申し上げます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569771416/  
 ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。(三橋)


 まずはお笑いネタから。(情報提供、通りすがりの名無し様 多謝!)
スクリプトの設定、間違えちゃったw (09/7/6,7 鳩山支持派工作ログ)
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_20.html#Sctipt
 先日(7月3日)に引き続き、鳩山由紀夫支持派の面白2ch工作をお届けします。とりあえず、スクリプト設定12秒はよしとけ、な。

---以下、本日は助っ人のcer**jo696*様のエントリーをお楽しみください。Ameba側の方には馴染みがないかも知れませんが、cer**jo696*様はYahoo!側のコメントでご活躍頂いている、「元、中の人」です。

 三橋さんがお忙しいので代打に起用されたcer**jo696*です。今日はコメント欄からこちらに引っ越しました。

 まず、この話題は少し古いことをお断りします。私としてはできるだけ自分が体験した事、および体験から推測できることのみを伝えたいと思っているからです。ただ現在も基本的な部分は変わってないと推測します。あくまで推測ですが。

 新聞社には様々な業界用語がありますが、今日は持ち禁について書いて見ます。
 持ち禁(もちきん)とは何かというと、新聞持ち出し禁止(命令)です。夕刊でもありますが、主に朝刊がらみで使われる言葉です。

 まず背景を説明します。朝日、読売、毎日の間では「最初に刷り上がった朝刊を交換する慣習」がありました。中日(東京新聞)や日経、産経が参加していたかどうかは明言できません。地域/発行本社の事情などがあるからです。

 統合版と呼ばれる、遠隔地向けの夕刊と朝刊の記事が混ざったものを除いた、都市部向けの朝刊(これも地域により異なりますが、一般には13版とか14版と呼ばれるもの)の最初の刷り(本当に輪転機を回して刷った新聞)が出るのは、夜の11時半くらいでしょうか。
 これはキッチリ決まっているわけではありません。主として、編集の都合で、降版(印刷開始)が遅れることは時々あります。
 ただそうした降版の遅れは、印刷や発送といった他部署に迷惑をかけるために、できるだけ避けるようにみんな努力します。特に、広告が降版を遅らせたりすると、社内で大変な非難がおきます。始末書を書かされます。

 しかし、一体、何のために朝刊早刷りを交換するのでしょう? これは、特オチを防ぐためと考えます。
 特オチとは何かというと、特ダネの反対で、他社に特ダネを抜かれることです。
 一時期、
新聞なんて、どれを読んでも同じ話題しか記事になってない
 という批判がありましたが、朝刊早刷り交換なんて馬鹿な事をやっていれば、当然の話です。
 しかし、これ談合じゃないの?
 トヨタとホンダが現在、開発中の車の設計図を定期的に交換するでしょうか? 
 しません。何故なら、トヨタとホンダは本気で競争しているからです。
 つまり、新聞社がやってる朝刊早刷り交換という行為は、明らかに正当な競争を阻害する行為なのです。
不当な競争を排除せよ、談合を許すな
 とか、偉そうな社説を書きながら、自分たちは特オチを防ぐ、ただそれだけの目的で、日々、談合をやっているのです。
 まったく呆れた話ですが。
 ただ、そこを言い出すと、記者クラブそのものが談合、および情報独占+情報の恣意的加工の場でしかないので、新聞社の基本構造は談合にあると言えるかも知れません。

 しかし、希に他社に知られたくない記事が出ることもあります。
 その場合、上に書いた持ち出し禁止、略して持ち禁がおきます。
 実は、広告も基本的に朝刊の降版(印刷開始)まで立ち会います。全員ではありませんが。
 広告営業は関係ないようなものですが、実際には自分が担当した広告が、ちゃんと印刷されているかを確認するために、夜の12時過ぎまで残ることは普通にあります。何故かというと、きちんとした広告原稿が持ち込まれ、内容をチェックし印刷に渡しても、印刷が広告主の指定通り印刷するとは限らないからです。
 特に、多色広告において色指定されているにもかかわらず、似ているが違った色が使われることがあり、厳しい広告主の場合、広告料金が取れないこともあるのです。
 私が広告営業をやってた頃は、サカタの何番程度でしたが、今ははるかに複雑になっていることでしょう。「サカタの何番」というのはサカタ・インキの色見本番号のことです。

 では、この持ち禁はきちんと守られていたかというと、広告ではほぼ守られていましたが、会社全体ではそうでもありませんでした。
 持ち禁になると、広告に回ってくる新聞に、持ち出し禁止というスタンプが押されます。20部、広告に回ってきたら、チェックした後に20部返す必要があります。本当に全部数、回収されます。
 しかし、その時間帯はまだ広告会社(メディアでは広告代理店という表現をあまり使いません。代理店という響きを嫌うからでしょう)の連中もおり、彼らも刷り上がった広告をチェックするために、その時間帯まで残っているのです。何らかの特ダネがあっても、大体の内容はすぐに漏れてしまいます。
 ただ、他社がその記事を電話で聞いても、時間帯を考えると、その記事の裏を取るのは難しいので、結果として特ダネになるのです。

 一番の穴は印刷局で、他社から買収され、密かにブツを持ち出すことを任務にしている人がいるという話をよく聞きました。これは噂でしかありませんが。
 それを防ぐためなのか、印刷には縁故採用者が多くいます。広告も部分的にはそうであり、総務や人事もそうだったわけです。
 そうした持ち禁の新聞を読む時、ああ自分は奴隷農場ではなく一応メディアで働いているのだなと感じたわけですが、中には渡された朝刊を隅から隅まで読んでも、一体どこに持ち出しを禁止するレベルの記事があるのか、疑問に思うことも何度かありました。
 我々、広告営業は、
これのどこに持ち禁レベルの記事があるんだ?
 と、ヒソヒソと話した訳ですが、社内の力関係において

編集局>>>>>超えられない壁>>>>>広告局

 だったので、あまり大きな声で話したりすると「友愛される」可能性すらありました。
 実際、編集の連中は広告から特ダネが漏れると本気で信じていたようです。
 というわけで、朝刊持ち出し禁止というモノモノしい表現はカッコ良く聞こえますが、一言で言えば
「今日は談合をしないよ」
 という程度でしかなかったわけです。

 最後に豆知識を。
 夕刊が通常1-4版まであり、朝刊が9版あたりからあるわけです(ここらは新聞社により違うかも知れない)。
 何故5-8版が無いのか私はずっと不思議に思っていたのですが、実は樺太が日本領だった頃、5-8版がその地域に運ばれていたが、戦後、欠版となったという噂を聞いたような、聞かなかったような。空耳かなw
(注:ここで書いた版はあくまで大雑把な目安であり、アナタが読まれる新聞の版とは一致しないかも知れません)

---cer**jo696*様 ありがとうございました m(_ _)m---


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