新世紀のビッグブラザーへ blog-日本の田植え祭

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三橋貴明診断士事務所  を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから 
Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」連載中

Voice+で中国経済に関して連載中


「新世紀のビッグブラザーへ」をお買い上げ頂いた皆様へのお願い
 「新世紀のビッグブラザーへ」は、内容に政治色が極めて強いため、これまで以上にアンチな方々が沸いてくることが予想されます。
 つきましては、今回はあえて掲示板を設けず、感想は以下のamazonのカスタマーレビューにお書き頂きたくお願い申し上げます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569771416/  
 ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。(三橋)


 インターネット・メディア(仮)の執筆が佳境に入っており、日々のブログ更新が厳しくなりつつあります。
 というわけで、↓前回の佳境期と同様に一日だけでもブログ更新を代行していただける方を募集します。
続 日本の貧困の話 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10268801590.html  』
 (ちなみに、別にピンチの時に限らず、いつも募集しています。)
 
『正論8月号 http://www.amazon.co.jp/dp/B002DGGFM6/  』に、皇學館大学の松浦光修教授が、「新世紀のビッグブラザーへ」の書評(結構ボリュームがある)を書いて下さいました。

『(正論8月号 P288「読書の時間」 新世紀のビッグブラザーへ 三橋貴明著 PHP研究所 より)
 ある日突然、あなたの自宅や職場に、捜査令状もなく「人権擁護委員」が乗り込んでくる。そしてあなたは、身に覚えのない事件で「差別者」の烙印を押され、残酷な糾弾で人生と人格を蹂躙されるが、あなたには、その冤罪を晴らす手段がない・・・。そんな恐ろしい法案が、平成20年6月に成立しかけたが、「政権交代」ともなれば、こんな法律だけではすむまい。重国籍、女系天皇、外国人参政権などを認める法律が次々と成立するであろうし、靖国神社に代わる国立慰霊施設も建設され、さらには公務員の「外国人枠」も設立されよう。むろん、わが国の教育行政は、日教組により支配される。
 それは"遠い未来の悪夢"ではない。"来月にも現実化しそうな悪夢"なのである。では・・・、そのあと、わが国はどうなってしまうのか? 本書は、その姿を、リアルに描いた「シミュラフィクション」である。(中略)
 書中、本書について、MIKIが説明するシーンがある。そこでも語られているように「ビッグブラザー」とは、ジョージ・オーウェルの傑作『1984年』にあらわれる独裁者の名で、本書はその書の志を継承したものである。
 本書には、この種の本にありがちな荒唐無稽な空想など、一切はいっていない。著者は、ただ「現在、現実化しつつある諸要素を繋ぎあわせると、こういう未来になる」と言っているだけである。それでは誰が、その危機から日本を救うのか? 著者は言う。「鏡を見ればいい」と。「それは、あなたです」ということであろう。

 先日ご紹介した井上リサ様といい、松浦教授といい、「新世紀のビッグブラザーへ」の本質をご理解頂いて、本当に感謝しております。
 「新世紀のビッグブラザーへ」には複数のメッセージが込められていますが、筆者が最も言いたいことは、最終章のMIKIからの手紙に集約されています。(そうなるように書きました。)結局のところ、良きにせよ悪しきにせよ、社会を変えることができる人がいるとしたら、それは皆さん自身しかいないということです(無論、わたくし自身も含みます。)。

 NOさまからアメリカ自動車市場における6月の販売実績を頂戴いたしました。

2008年6月および09年6月のアメリカ市場における各自動車メーカ販売実績
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_20.html#USCar

 フォード強! これはもしかしたら、今月の販売実績でGMをぶち抜き、首位に躍り出るのではないでしょうか。
 しかし考えてみると、国内に三つの自動車メーカがあったとして、その内、二つがチャプター11になってしまったわけです。アメリカ国民が「何となく危機感」を抱き、残った国内メーカの自動車を購入しがちになっても、別に不思議ではないですね。と言うか、むしろ当たり前のような気が致します。
 しかし、アメリカの09年上半期の販売台数が、わずかに481万台とは・・・・。もしかしたら、09年の販売台数は本当に1000万台を切ってしまうかも知れません。
 6月までのアメリカ自動車市場の落ち込みは、金融機関が与信を絞り込んでいる影響が最も大きいと考えられています。(要は貸し渋り)すなわち、きちんと正職に就いている人であっても、ローンの審査が降りず、販売台数が激減したわけです。
 しかし、今後は失業率の悪化の影響が徐々に表面化していくことになります。ドイツや日本など、スクラップ・インセンティブの効果で、一部の国の自動車市場は底を打ちつつありますが、アメリカがこの調子だと、世界的な自動車の供給過剰問題は解消しそうにないですね・・・。
 
 ちなみに、これもNOさま情報になりますが、ロシアの自動車市場の状況悪化はアメリカをも上回っており、何と新車販売台数が前年同期比で47%減になっているとのことです。

『GM, Ford idle Russian plants. World economic crisis sends auto sales down by 47%
http://www.detnews.com/article/20090702/AUTO01/907020351/1148/auto01/GM++Ford+idle+Russian+plants

 ロシアの状況はアメリカの先をいっており、与信の縮小、すなわちファイナンスの問題に加え、失業者増が販売減に拍車をかけているようです。そして近い将来、アメリカがロシアと同じ状況になる確率は、決して低くないと思います。
 最近、何となくWTI原油先物価格の方も落ち着き始め(一時は、80ドル抜けるかと思いましたが、今は65ドル)、一般庶民は助かりました。しかし、これはロシアにとってはかなりきつい状況でしょうね。ロシアの石油設備は旧式すぎ、原油価格が70ドルを切ると、利益が出ないと言われています。
 いかにもロシアらしいですが、「石油こそ、我らが全て」とか言っておきながら、肝心の石油プラントへの投資はやってこなかったわけです。ロシアのいう「石油こそ、我らが全て」は、
「石油こそが我らの命綱だからこそ、どういう状況になっても利益が出るように投資を怠らないようにしよう
 ではなく、
「我が国の経済は、原油価格に依存している。低くなってしまうと、もはやどうにもならない
 という意味なのでしょうか。
 何というか、非常に運命論的だと思います。これはロシアが一神教の国で、かつ全体主義の恐怖に70年以上も苦しんだためなのでしょうか。
 皮肉でも何でもなく、経済というのは本当に「国民性」が露になります。最近のアメリカやロシアの状況を見ていると、尚のことそう思うわけです。

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