新世紀のビッグブラザーへ blog-日本の田植え祭

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放送倫理・番組向上機構に意見を送るス


 「NHKスペシャル シリーズ『JAPANデビュー』 第1回『アジアの“一等国”』」集団訴訟(6月25日)の訴訟委任状すでに五千枚を突破したそうですね。本日が締め切りなので、最終的に何枚集まったかは間もなく公表されると思います。
 いずれにせよ、NHKは組織的つながりが全くない、五千名を超える名もなき日本国民から一斉に訴えられることになったわけです。まさに前代未聞の集団訴訟です。
 今回の場合、かなりの数の政治家が動いていますので、NHKは「日本国民の怒りを、間違いなく背負った政治家たち」を相手にしなければならないわけです。朝日新聞が、麻生首相に、
国民は怒っています!
 とか言っても、
国民じゃなく、お前(朝日新聞)が怒っているんだろ、m9(^Д^)プギャー
 と嘲笑されるだけですが、五千名を超える日本国民が、現実に訴訟委任状を提出した状況であれば、政治家が、
NHK! 国民は怒っているぞ!
 とNHKに言ったとき、それを否定するのはかなり難しくなります。間違いなく、日本国民は怒り心頭なわけで、それは「数」が証明してくれているわけです。
 個人的には、今回のNHKのダメコンのミスが行き着くところまで行き着き、濱崎らの処分と会長の引責辞任(←何しろ、思いっきり庇っちゃいましたからw)、訂正番組の放映までいければ、大戦果だと思います。(「NHKは解体しろ!」という声をよく聞きますが、現実はそんなに簡単にいきません。) 
 一度、NHKが責任を取らされれば、日本国民は大いに味をしめることになります。ええ、思いっきり味をしめますとも
 その後は、一般の名もなき日本国民が、大手新聞社やテレビ局の報道を監視し、ちょっとした反日であっても大騒ぎになる「文化」が、次第に産まれてくるでしょう。本来の意味での「国民運動」が、産まれることになります。
 そもそも国民運動とは、長年お世話になった党を単身飛び出した一政治家が、
「国民運動を巻き起こす!」
 などと叫べば巻き起こるものではないのです。社会で自然と「集合知」が広まった結果、誕生するものなのです。
 現代は、インターネットの発達のおかげで、人々の意思が共有されるスピードが極端に早くなっています。一部の政治家やメディアはそれに気がつき、連携を模索しようとしていますが、レガシー・メディアの方はさっぱりですな。
 
 「それ」に気がつき、連携しようとしている政治家の代表として、この方をご紹介いたしましょう。

平沼赳夫「警鐘塾」 65鐘 報道は公正中立であるべき
http://www.choujintairiku.com/keisho/nhk.html

 なぜ、政治家がインターネットと連携を模索しているのか。理由は簡単です。
 本ブログに時々書き込みをされる「町工場の親方」様が、自著「インターネットの時代に」に書かれていましたが、政治家の方が地元で講演会などを企画しても、参加者を集めるのは本当に大変です。何もしなければ数名、色々な団体やら企業にお願いしても、数十名集めるのが精々でしょう。
 マスメディアに頼んで宣伝してもらえば、少しは楽に人を集められるでしょうが、メディア側が協力してくれなければそれまでです。しかも、政治家の講演会など所詮は一度きりの単発で、翌日になれば参加者は内容の大半を忘れてしまっていることでしょう。
 しかし、わたしは現在、自分のブログで毎日25,000名を超える人々と「コミュニケーション」しています。これは実は、大変な数なのです。
 一個人の2chねら~でさえ、万を超える人々に、日々メッセージを、それも一つのコンセプトに基づくメッセージを送れるのですから、これに政治家が目をつけないはずがありません。
 インターネットは、冗談抜きに日本を、いや世界を変える可能性のあるツールなのです。

 新著「新世紀のビッグブラザーへ」では、このインターネットさえをも管理されてしまった、究極の情報統制社会を描きました。
 具体的には、中国がヴァーティカル・フィルタリングというフィルタリング技術を活用し、自分の勢力圏内のインターネットを世界と切り離し、「イントラネット大アジア」を構築することで、インターネット上でパーフェクトな情報検閲を実現したという設定になっています。
 新ブラを一度完結させたのは、08年の5月なのですが、その後の中国が「セキュリティソフトのソースコード開示要求」やら「PCにフィルタリングソフトのプリインストール義務付け」などをやらかし、まさしく「イントラネット大アジア」を目指した動きを活発化させたので、大いにウケました。(いや、笑っている場合ではないのですが)
 折角なので、PHP研究所から書籍として出版するに当たり、「セキュリティソフトのソースコード開示要求」の方はエッセンスとして採用させて頂きました。(フィルタリングソフトの方は間に合いませんでした)
 中国の「イントラネット大アジア」化は、別にこれから始まるわけではなく、すでに始まっています。とは言え、石平氏との共著「中国経済がダメになる理由」をお読み頂いた方はご存知だと思いますが、インターネット・ユーザの数があまりにも膨大で、中共もなかなか苦労しているようです。(だからこそ、ソースコード開示要求やらフィルタリングソフト義務付けやら、無茶な事をやり始めたのでしょうけれども)
 また、元業界人として書くと、フィルタリング(検閲)ソフトにせよファイアーウォールにせよ、防御技術と突破技術の発展は「いたちごっこ」です。既存の突破技術を防ぐフィルタリングなり、ファイアーウォールを用意しても、翌日には別の突破技術が産まれるかもしれません。と言うか、実際に産まれています。
 中国の「イントラネット大アジア」化についても、防御網を突破する技術は幾度と無く産まれ、それが「別のビッグブラザー」に支配される海外に「輸出」され、役立ったりしているのです。

混乱のイラン、民衆が伝える弾圧の実態=活躍するネット封鎖突破ソフト
http://jp.epochtimes.com/jp/2009/06/html/d86092.html
 大統領選の結果を巡り混乱が続くイラン。選挙の不正を訴える改革派の民衆への武力弾圧の映像は世界中に送られ、オバマ米大統領は20日、イラン政府にデモ弾圧などの暴力行為の停止を求めた。民衆の怒りは、イラン当局の情報封鎖をも突破。弾圧を受けた民衆の写真やビデオが、ネット封鎖突破ソフトウエアでイラン国外に送られたのである。これらのソフトウエアは元来、中国大陸の情報封鎖を突破する目的で作られたもので、インストール不要などの簡便さから、独裁政権下で外部に真相を伝える人々に多用されている。(後略)』

 日々「突破技術」が進化していくにも関わらず、絶対的な「イントラネット大アジア」を構築するには、果たしてどうすればいいのか。そして、それを一気に打ち破る、ドラマチックな「技術的な仕掛け」は何なのだろうか。
 「新世紀のビッグブラザーへ」では、その辺りも知恵を絞って書き上げました。その種の「オタク的IT技術」の部分も、合わせてお楽しみ頂ければ幸いです。

「新世紀のビッグブラザーへ」は、いよいよ明日(6月23日)発売開始です。
 (すでにamazonでは予約開始しています。⇒http://www.amazon.co.jp/dp/4569771416/  )

 明日は、「新世紀のビッグブラザーへ」の世界 最終回です。

NHK集団訴訟 訴訟委任状五千枚突破!にワクワクテカテカな人は、
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