新世紀のビッグブラザーへ blog-日本の田植え祭

http://www25.atwiki.jp/tauesai/pages/1.html

三橋貴明診断士事務所  を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから 
崩壊する世界 繁栄する日本 「国家モデル論から解き明かす」 発売中!

中国経済がダメになる理由  発売中!

本当はヤバくない日本経済 破綻を望む面妖な人々  重版決定!
共同キャンペーン 日本の田植え祭  
共同提案者 渡邉哲也氏ブログ
放送倫理・番組向上機構に意見を送るス


 昨日、AmebaのUU(ユニークユーザー数)が、ついに16,000人に至りました。元々、当ブログは月曜日が最も御訪問者が多い(少ないのは、やはり土日)ので、少なくとも来週月曜日まではこの記録を抜くことはできないと思います。
 Yahoo!版や携帯を合わせると、一日のUU総計は25,000人を突破したと判断して構わないような気がします。(と言うか、Yahoo!組が突如、大挙してAmeba側も見だしたとか、ないですよねえ・・・。)
 Ameba側のUUを見ていると、GW明け以降、毎週およそ1,000人のペースで(月曜日の)ご訪問者が増えてきています。さすがに、このペースが維持できるとは思いませんが、嬉しい限りです。Amebaのアクセス解析のおかげで、月曜日が最もUUが多いということが分かりましたので、最近は意識して、重要なエントリーを月曜日に持ってくるようにしています。(昨日のとか)

 しか~し! 訪問者は明らかに増えているのに、ブログランキングのポイントが異様に低くなっているのです。これは当ブログだけではなく、博士や植草も同じです。
 う~む。。。謎です。
 ところで、博士の独り言といえば、ついに「博士の独り言」が書籍化されるようですね。(情報提供:いいアイデアだと思う様 多謝!)
『懸案の「ブログ本」刊行
http://specialnotes.blog77.fc2.com/blog-entry-2473.html
 自分のブログを始める前から「博士の独り言」だったわたしとしては、自分の事のように嬉しいです。おめでとうございます。
 ちなみに、「新世紀のビッグブラザーへ blog」は書籍化しないの? という質問が出る前に書いておきますが、当ブログは初めから「作家 三橋貴明」のネタ帳です。ネタ帳ゆえに、当ブログのエントリーは全て書籍化予備軍と言えるのです。(没るネタもあります。当然)

 ブルームバーグの名物コラムニストであるマーク・ギルバート 氏が、またセンセーショナルな見出しでコラムを書いていました。

米国のトリプルA時代は終わりか-M・ギルバート
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=amdpXtw2Adus
 ドルや米国債、そして米政府に対する「AAA」の最高格付け。これらが消えてしまいそうな様相を呈している。
 為替相場の予測など素人にはかなわないゲームだし、債券の利回りはデフレが予想されれば低下し、インフレ期待ならば上昇するとは限らない。しかし格付けを考えるときは、映画「マトリックス」で登場人物のスミスが「必然の音」と名付けたものが常に聞こえる。
 米政府が犯した幾つかの政策ミスが、米政府を信用したり、資金を提供するのをやめるべきだということを投資家に示唆している。例えば、政府がバンク・オブ・アメリカ(BOA)に対し、メリルリンチの買収を押し付けたり、クライスラーの経営破たんで有担保の債権者よりも労働組合が優先されたり、一部の銀行は公的資金を使って幹部報酬を極大化させる自由を得たりすることが挙げられる。
 通貨市場はここ数カ月、均衡状態とも言えそうな奇妙な状態にあった。現実に起きているのは綱引きゲームに似たようなもので、綱の中央に結ばれた赤いリボンはぴくりとも動かず、バランスが取れているような印象を与える。だが、実際には強力な力同士がどちらかが勝つまで静かな戦いを繰り広げているのだ。
 QBアセット・マネジメントのリー・クエインタンス氏とポール・ブロドスキー氏は今月の調査リポートで、「あらゆる通貨が各中央銀行によって、異常な速度で劇的な品質低下を引き起こされている。このため、相対的には通貨をめぐる問題が存在しないかのように見える」と指摘。「しかし、実際には紙幣は当局の影響力に対して非常に弱く、単なる蒸発するカネなのだと認識するようになる」と記述した。 (中略)
 財政赤字が膨れ上がるにつれ、米政府の資金借り入れ能力が低下してきたのは否定できない。だからといって、米国がトリプルAから格下げされたら、債務不履行(デフォルト)寸前に陥るというわけではない。また、現在のような金融環境では、いかなる国も最高級格付けを享受できないという議論も有力だ。
 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による定義を当てはめると、「AAA」から一段階格付けを引き下げると、米国の信用力は、債務返済の約束を履行する能力が「極めて高い」から「非常に高い」に弱まる程度であり、ニュアンス上の制裁とでも言えるだろう。もっとも、格付け会社に格下げを断行する勇気はないかもしれないが。

 というわけで、本日時点の米国債(十年物)金利と、ドルの対各国為替レートの推移をまとめてみました。

【米国債長期金利及ドルの為替レート 2009年5月26日時点】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_18.html#Kokusaikinri

 確かに長期金利が上昇傾向になっており(現時点では、半年振りの水準です)、ドルの為替レートも下落はしています。
 また、株価を見ても、5月22日まではダウが四日連続で下落し、ドル安、金利上昇(国際価格下落)を合わせて見事なトリプル安になっておりました。
 とは言え、アメリカの長期金利は一年前は4%を超えていたわけです。傾向的には確かに金利上昇ではあるものの、まだまだ米国債のトリプルA時代が終わるなどという段階ではないのでは? というのが個人的な見解です。まあ、希望的観測も入っていますが。
 ところで、為替の方ですが、確かにここ一ヶ月はドル全面安っぽい動きにはなっています。
 とは言え、21日にS&Pが英国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げ、欧州の銀行に対するストレステストも始まりそうな感じなので(もう始まったかな?)、一方的なドル安局面が継続することはないのでは、と考えています。
 はっきり言って欧州諸国は、アメリカ式に厳格なストレステストを行った場合、国がどこか飛んでしまうカタストロフィが発生しないか、心配になるほどデンジャラスな状況です。国のGDPの何倍もの対外資産を各国が抱え込んでおり、その多くがアメリカ製証券化商品だったりするので、まともに評価損の試算をした瞬間に、各国で銀行の債務超過が続発するのではないかと予想しているわけです。(カリブのタックスヘイブンを含めると、アメリカ製証券化商品の七割以上は欧州金融機関が購入しています。)
 IMFは、最新(09年4月)GFSRにおいて、欧州の不良債権額を(2010年までに)1兆1930億ドル(およそ100兆円)と予想しています。
 しかし、ドイツのシュタインブリュック財務相が自国の不良資産の概算を「8530億ユーロ(約108兆4300億円)」と言っている状況で、欧州全域の不良債権100兆円など、あり得ないだろう、というのが感想でした。また、イギリスにしても、すでに金融システム支援の総額が1兆4000億ポンド(約198兆円)に達しているのです。

『英政府の金融支援総額は約198兆円、GDPに匹敵-追加策必要も
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003009&sid=a625w3BKGbyU&refer=jp_home

 ドイツやイギリスはまだしも数字が表に出ているのでマシというものですがが、出てこない国(ルクセンブルグとかアイルランドとか)の方が心配です。
 そう考えると、ユーロ(&英国ポンド)とドルの果たして「どちらがマシじゃないか」という不毛な戦いになり、ドルの価値が維持され、ひいては米国債のAAAも維持されるのではないかなあ、などと考えています。

アメリカ経済も欧州経済も共に(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルと思った方は
↓このリンクをクリックを。

新世紀のビッグブラザーへ blog

人気ブログランキングへ


 新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
 
新世紀のビッグブラザーへ blog一覧 はこちらです。
 
関連blogへのリンク一覧 はこちらです。

 兄弟ブログYahoo!版へ