新世紀のビッグブラザーへ blog-日本の田植え祭

http://www25.atwiki.jp/tauesai/pages/1.html

三橋貴明診断士事務所  を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから 
崩壊する世界 繁栄する日本 「国家モデル論から解き明かす」 発売中!

中国経済がダメになる理由  発売中!

本当はヤバくない日本経済 破綻を望む面妖な人々  重版決定!
共同キャンペーン 日本の田植え祭  
共同提案者 渡邉哲也氏ブログ
放送倫理・番組向上機構に意見を送るス



新世紀のビッグブラザーへ blog

新世紀のビッグブラザーへ blog


 昨日、浜松の城内みのる元衆議院議員と昼食をご一緒させて頂き、その後、平沼赳夫衆議院議員にご挨拶させて頂きました。その際に撮った写真は添付でございます。
 皆様に何をお話したかといいますと、まあ色々あったのですが、メインはやはり↓これですね。

【日本国家のバランスシート 2008年12月末日版】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_17.html#JPBSQ408

 平沼議員はご著書で、以下の通り書かれています。

『財務省は、借金の多さを声高に主張する。しかし一方で、国の資産には言及していない。その結果として。国民は悲観的な数字にとらわれざるをえず、しぶしぶ消費税の引上げを承知するようなムードになってしまっているだけなのだ。(「七人の政治家の七つの大罪」(講談社)より抜粋)』

 おしいです。この説明自体は全く間違っていませんが、これでは恐らく、
政府が資産を持っていると言っても、社会保障基金など使えない金が含まれているじゃないか!
 と鬱陶しい反撃をされるでしょう。
 とは言え、「政府の資産」についてこれまで全く説明していなかった財務省への、不信感を煽るには使えると思います。ちなみに、アメリカ政府の資産は地方分も含めて250兆円です。日本政府の資産は米政府の二倍近いわけですね。
 政府の負債に対する適切なカウンタートークは(現段階では)、以下の通りかなと。(実際に昨日あった会話のプロセスに近いです。) 
 ちなみに、お分かりかとは思いますが、わたしはコメントやら、他の方のブログにおける反応やらのフィードバックに基づき、カウンタートークを頻繁に変更し、より説得力に富んだものに進化させていきます。当然、間違っていたり、説得力がない部分などは、どんどん変えていくわけです。
 わたしはあくまで目的を達成するために動いているわけであって、自己に無謬性を求めたことは一度もありませんので。

「日本の国の借金は、国民一人当たり663万円にも達している。これは税金で返すか、子孫に負担を押し付けるしかないんだ!」
日本政府の借金の債権者は誰ですか? 日本国民ですよ。なぜ日本国民が、自分たちが貸しつけたお金について『一人当たり何百万円の借金』などと言われなければならないのですか。
 そもそも、世界には税金で政府の債務を返済している国は、一つもありませんよ。それ以前に、長期的に政府の借金が増えていない国も、実は一つもありません。
 例えば1980年と比較すると、日本政府の借金は八倍に増えています。でもこれって、アメリカやイギリス、それにドイツなどと全く同じペースです。ついでに言うと、イタリアやフランスの政府の借金は、1980年の14倍にも達していますよ。だからといって、仏伊両国の政府が破綻しましたか?」
「・・・しかし、国債は利払いが必要だ」
「利払い分も借りて払えばいいだけじゃないですか。日本の国債金利は世界最低ですが、これは『市場』が日本政府に、『どんどん国債を発行してくれ』と頼んでいるサインなんですよ。日本国債を金融市場が切望している状況なのですから、返済期間が来た国債も、政府は繰り延べ(ロールオーバー)しちゃえばいいんです」
「それは、結局、借金返済の負担を子孫に押し付けているだけだ」
子孫も繰り延べしちゃえばいいじゃないですか。何で特定の子孫に借金返済を押し付けようとするんですか。地球滅亡の日まで繰り延べしてしまえばいいんです」
「しかし、国債を発行すると、いずれは金利が上がっていくはずだ。それに長期金利が上昇すると、円高が・・・」
日銀に国債を買い取らせれば済む話じゃないですか。アメリカもイギリスも、すでにやっていますよ」
「そうなるとインフレーションが・・・」
世界最悪水準のデフレに悩んでいる日本が、インフレの心配してどうするんですか。むしろ、軽めのインフレになったら、公的債務対名目GDP比率が下がって、万々歳じゃないですか。それに、インフレになるほど景気が回復すれば、税収が増え、政府支出も不要になっていくので、政府の借金は勝手に減っていきます。
 日本が適正なインフレになったときこそ、全てはハッピーエンドなのですよ」
「しかし、ロシアやアルゼンチン政府はデフォルトした! 日本政府もきっとそうなり、IMF行きだ!」
「ロシアやアルゼンチンは、外国から外貨建てで政府が借金していたのです。こうなると、為替レートにより返済額や利払いが跳ね上がるので、破綻して当たり前でしょう。
 それに対し、日本政府の対外債務は「ゼロ円」ですよ。
 そもそも、国際間の決済を管轄するIMFが、国内債務の問題で乗り出してくるわけないでしょう。大体、先日IMFに対して1000億ドルの融資枠を提供してあげたばかりの金持ち国は、どこですか?」
「・・・」

 この他にも、ジンバブエがどうのWWⅠ後のドイツがどうのと反論する人がいるでしょうが、それに対するカウンタートークはすでに何度も書きましたので、省略します。
 この手のトークにおいて、わたしは別に経済学的な正確性を求めているわけでも何でもないので、ご留意ください。重要なのは、あくまで「説明のしかた」のロジック、説得力、すなわちプレゼンテーションです。
 わたしの「今年」の目標は、影響力のある方々に、この種の数字に裏付けられたプレゼンテーション手法を身につけて頂く事です。
 と書くと、偉そうな印象になってしまい、嫌なのですが、先日の「ルクセンブルグ・モデル」のコメントで、どなたかが「国民一人当たり663万円の借金」は、見事なプレゼンテーションだと書かれていました。全くその通りですが、それに対抗するには、正しい数値データに裏打ちされた、より印象的な(要は希望に満ちた)プレゼンテーションが有効であると考えているわけです。
 昨日は平沼氏と城内氏とお話いたしましたが、この種の活動を今年は次々にやっていくことになります。実際、政治家はもちろん、官僚や企業人などの皆様に、お話をさせて頂く機会が、次々に入ってきております。
 講演や勉強会のご依頼を頂いた皆様は、その全てがわたしの「著作」を読まれ、「んんっ!?これはっ!?」と思われ、声を掛けられたそうです。(主に、扶桑社の本と幻冬舎の本です。)
 インターネットを使い慣れていない人(影響力があるのは、どちらかと言うと、こちら側の人が多いです)に「プロモーション」するには、やはり著作がベターです(と言うか、一個人でも可能なのです)。だからこそ、今年のわたしはしゃかりきになって、執筆活動を続けているわけでございます。
 「三橋貴明」という「商品」は、マスメディアや一部の官庁(要は財務省)に巣くう、日本悲観原理主義者たちに対する、アンチテーゼです。わたしは日本について、ネガティブな書き方は決してしませんし、問題があるならば「解決すりゃ、いいだけじゃん」という立場を取ります。(実際に、解決するリソースはあるわけなので)

 平沼議員が先日、経済産業省の方とお話し、
「直近の日本経済が、内需主体で回復してきている」
 と言われ、吃驚したそうです。
 なぜならば、以前の経済産業省であれば、たとえ事実として内需中心に日本経済が回復中途上にあっても、「外需」「外需」と言い続けていたからとのことです。
 ご存知、わたしは経済産業省で講演などもさせて頂いておりますので、もしかしたらその影響かも知れません。あるいは、無関係かもしれません。しかし、結果さえ良ければ、過程や理由など心底からどうでもいいことです。
 「日本は消費税上げなければ財政破綻」「日本経済は外需依存」「日本の内需は絶望的」「輸出立国日本は円安でなければ破綻する」などなど、数値データの裏付けが一切ない言霊が、現在も日本社会に空気のように蔓延しています。しかし、わたしのみならず、皆さんを含めた様々な日本人が動き出した現在、マスメディアに騙されていた日本人が一人、また一人とこちら側に「ひっくり返る」状況になりつつあります。

 すなわち、現在、日本で行われていることは、オセロゲームなのです。そして、一度こちら側の色になった石は、二度と裏側にひっくり返ることはありません。
 何となく、少しずつディスクローズしていくべき時期が来た気がするので、書いてみました。


何となく、ワクワクしてきた人は、
↓このリンクをクリックを。

新世紀のビッグブラザーへ blog

人気ブログランキングへ


 新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
 
新世紀のビッグブラザーへ blog一覧 はこちらです。
 
関連blogへのリンク一覧 はこちらです。

 兄弟ブログYahoo!版へ