新世紀のビッグブラザーへ blog-日本の田植え祭

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放送倫理・番組向上機構に意見を送るス


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 現在の日本は混迷状態にあるが、その一因は様々な領域で世界の趨勢から乖離した日本社会の状態 にあると思われる。とりわけテレビジョン放送の乖離は顕著であるが、これらを単純に良否で判断 することは困難であり、表現の自由に抵触することも予測される。 そこで優良な番組を推挙することが放送番組の向上に有効な手段の一つであると考え、そのような 視点から、放送番組の動向に関心のある企業がアンケート調査に協力し、その結果を世間に公表す ることにより、テレビジョン放送で優良な番組が増加することを目指す「優良放送番組推進会議」 を設立し、賛同する会員により運営する。 』

 驚きました。
 トヨタ自動車や三井物産などの国内企業大手二十六社が、テレビ番組を評価する「優良放送番組推進会議」を立ち上げたのです。しかも評価結果はネットで公表されるというから、尋常ではありません。
 会議の主旨にもある、「とりわけテレビジョン放送の乖離は顕著である」現実に間違いはないわけですが、それに耐え切れずについに企業サイドが動き出したということでしょうか。
 ちなみに、本「優良放送番組推進会議」について日刊ゲンダイが記事にしていたのですが、意外にまともな記事で吃驚しました。タイトルはまあ、アレですが、問題の核心はきちんとついています。

おバカ路線がスポンサーの我慢の限界を超えた!?
http://news.livedoor.com/article/detail/4145800/
 4月28日に発表されたある調査がTV界で話題になっている。調査を行ったのは「優良放送番組推進会議」なる聞きなれない団体。トヨタ、NTT、パナソニック、東京電力など、テレビ局にとっては番組スポンサーとして喉から手が出るほど欲しい大手企業26社で構成する団体で、テレビ番組の質向上を図るため、今後、毎月1回テレビ番組に関するアンケート調査を公表する方針という。
 で、28日に発表されたのは、NHK、民放で放送される37の報道番組のうち、優良と思われる番組。この調査で1位に輝いたのが、なんと、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」(WBS)だったのである。(中略)
「この結果は仰天です。報道番組に限ったとはいえ、通常の視聴率調査なら『報道ステーション』(テレビ朝日)や『ニュースウオッチ9』(NHK)や『NEWS ZERO』(日テレ)などの方が上位に来るはず。『WBS』なんて5%前後の地味そのものの番組。それがいきなりトップですから、業界人が驚くのも当然です」(テレビ誌記者)
(中略)それなのに「WBS」が1位に躍り出た理由は何か。
「この団体が設立された理由と大いに関係がある」とみるのは、ある放送評論家だ。
「視聴率を気にしすぎるあまり、おバカ番組だらけになってしまった現在のテレビ界に対するスポンサーからの強烈なメッセージということです。TVマンたちは“高視聴率=スポンサーが喜ぶ”と思って低俗番組を作り続けているのでしょうが、実は決してイコールではない。むしろ、スポンサーたちは徐々に“良質な番組を応援した方が企業イメージが上がる”と考えている。それがなかなか理解されないので、あえてショック療法に出たのではないか。分かりやすく言えば、今のおバカ路線がスポンサーの我慢の限界を超えた、ということです」
「WBS」は派手な効果音を使うことも、妙なアイドルタレントを起用することもなく、経済ニュースを中心に地道な番組作りを続けている。他局の制作スタッフは、今回の調査結果を肝に銘じるべきである。』

 ゲンダイの言うおバカ路線云々は置いておいて、第一回のアンケートの調査対象となった番組が「報道番組」が中心である事は、注目に値すると思います。ワイドショーと銘打ち報道や世論誘導をやっている番組も含まれているので、企業側が何について問題視しているのかが透けて見えてくる気がしませんか。
 もちろん「報道」です。
 特に、平日昼間に不景気報道や政権叩きに勤しみ、日本国民に危機感を持たせ、消費を萎縮させ、景気悪化を強烈にサポートしている報道番組(もどき)が槍玉に上げられているんじゃないかなあ、と考えるわけです。
 何しろ、これらの報道番組(もどき)により、日本のGDPの「民間最終消費支出(個人消費)」は下手をすると数パーセント単位で影響を受け、それがモロに企業業績を直撃する構造になっているわけです。挙句の果てに、それらの番組のスポンサー費用まで請求されたら、それは企業サイドが怒り心頭になっても当たり前に思えます。
 そこで気になって、この優良放送番組推進会議の会員企業を見てみましたところ、やはりありました。「株式会社セブン&アイ・ホールディングス」の名が。
 今年二月のワールドビジネスサテライト(やはりw)で、7&I会長の鈴木敏文氏が、不況の原因は?と小谷キャスターに聞かれ、
「マスコミの悲観報道のせいだ」
 と断言し、小谷さんが絶句するという場面がありましたが、優良放送番組推進会議の裏にも、鈴木会長が関わっているのでははいかなあ、と期待したりします。と言うか、関わっていて当たり前なのですが。
 ちなみに、第一回アンケートの結果は、以下の通りでした。ゲンダイじゃないですが、比較的堅実な報道に徹している番組が、高評価になっているわけですね。

(点数は平均)
1位 ワールドビジネスサテライト(テレビ東京) 1.84
2位 クローズアップ現代(NHK) 1.83
3位 週刊こどもニュース(NHK) 1.61
4位 サンデーモーニング(TBS) 1.59
4位 NHKニュース7(NHK) 1.59 
6位 おはよう日本(NHK) 1.48
7位 ニュースウオッチ9(NHK) 1.44
8位 めざましテレビ(フジテレビ) 1.43
9位 NEWS ZERO(日本テレビ) 1.36
10位 NEWS 23(TBS) 1.29
11位 サンデープロジェクト(テレビ朝日) 1.27
11位 ズームイン!!SUPER(日テレ) 1.27
13位 報道station(テレ朝) 1.26
14位 ニュースJAPAN(フジ) 1.25
15位 報道特集NEXT(TBS) 1.13
(以下略)

 う~む・・・、上位陣はNHKが多いんですね。
 WBSの首位は、個人的には納得です。他の番組と比較すると、明らかに「オピニオン」が少ないところなどが、ポイントが高いです。実際、報道番組にオピニオンは不要です。どうせどんなオピニオンにせよ、左なり右なり、視聴者をいずれかに「誘導」したい番組作成者の意図からは逃れられないわけですから。
 この調査方法が面白いと思ったのは、会員企業の社員が評価する際に、「マイナス」という段階があることです。

3:とても興味深く推薦したい
2:興味深く推薦したい
1:普通
0:特に感想がない
マイナス

 の五段階評価になっており、論理的にはアンケート結果がマイナスになってしまう番組が発生しうるわけです。これは結構きついですねw
 第一回アンケート調査の最下位は、「oha!4 NEWS LIVE」の0.44ポイントでした。結構、きわどいんですね「oha!4 NEWS LIVE」。わたしは視聴したことがないので、コメントは差し控えますが。


【追加】本アンケートではマイナスポイントは0としてカウントされるため、総合計がマイナスになることはないとの情報を頂きました。大変、失礼致しました。

 新聞やテレビなどのマスメディアへ、日本国民や日本企業が送る視線は、一年前とは比較にならないほどに冷たいものになっています。この環境がもたらされた最大の理由は、サブプライム危機からリーマン・ショックを経た経済危機な分けですから、皮肉なものです。もしも現在まで好景気が続いていたら、日本国民はともかく、企業サイドは動かなかったかも知れません。
 危機こそが、自ら変化をする絶好の機会というわけです。故松下幸之助氏の、以下の言葉が思い出されます。
好況よし、不況さらによし



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