新世紀のビッグブラザーへ blog-日本の田植え祭

http://www25.atwiki.jp/tauesai/pages/1.html

三橋貴明診断士事務所を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから 
http://takaaki-mitsuhashi.com/
崩壊する世界 繁栄する日本 「国家モデル論から解き明かす」発売中!
http://www.amazon.co.jp/dp/4594059015/
SPA 4月21日号(P4)に「今週の立場 麻生太郎」が掲載されています。
共同キャンペーン 日本の田植え祭 
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/archive/2009/3/15
共同提案者 渡邉哲也氏ブログ⇒ 
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari
放送倫理・番組向上機構に意見を送るスレ 
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/event/1237087685/



 三橋貴明と石平氏の対談本「中国経済がダメになる理由 」は、いよいよ本日発売です!http://www.amazon.co.jp/dp/4569707580/

 4月10日の「政治目的としての外需依存↓」でも書きましたが、この本は三橋貴明初の対談本(&書き下ろし)になっています。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10239876143.html
 今までの本と比べると、若干、娯楽性が高くなっているかな、と個人的には思っています。
 また、なぜ「三橋貴明」という存在が産まれたのか、集合知とは何か、非組織と対面し苦しむマスメディアなど、今まで(の書籍)とは毛色が違うコンテンツが満載になっています。と言うか、石平さんが面白がって話を「2ちゃんねる」方面に誘導してくれたので、元々わたしが目論んでいたままの対談本になりました。
 これがお年を召した評論家の方々との対談では、そもそも「言語」や「文化」を共有できないでしょう。「集合知」「フィードバック」「双方向性」などのキーワードについては、たとえ単語としては知っていても、それが意味するところは実感としては分からないと思います。そもそも、「立っている場所」が異なるので、仕方がないのですが。(特に責めているわけではないです。)
 麻生政権の成長戦略の一つに、「安心・元気な健康を共有する社会」というものがありますが、唯一これだけが「崩壊する世界 繁栄する日本」の中では全く触れられていないキーワードです。これはなぜかと言えば、筆者がたまたま、これまであまり医療問題や高齢者問題などを身近で感じたことがなかったためです。
 もちろん、知識としては分かっています。しかし、実感が全くないわたしが「活力ある高齢者社会を!」などと書いても、恐らく説得力はないでしょう。というわけで、「高齢者社会の活用」「医療建て直しによる内需拡大」は、取り上げる事を見送ったのです。
 例えば、わたしは一応「IT業界」に長年身を置いていましたので、いわゆる似非評論家たちがITについて語るとき、その底の浅さが一発で分かります。
 典型的な例は「韓国はIT大国!」とかいう、あれです。韓国のIT大国云々が流行った当時、
所詮はVDSL(大変チープなDSLの規格)を国策でバラまき、ブロードバンド(上り最大2Mbpsをブロードバンドと認めて良いならば)世帯数を増やし、著作権無視で映像コンテンツ垂れ流しただけじゃねえか。NATも使わずに(と言うか、知らずに)IT大国気取ってんじゃねえよ m9(^Д^)プギャー
 と、笑いものにすることができたのですが、これに反論できる日本の経済評論家は皆無でしょう。と言うか、そもそも意味が分からないと思います。
 対談本ならなおさら、互いの「言語」「文化」が噛み合う必要があると思うのですが、石平さんはその点で大変適切なお相手でした。それを思うと、三橋貴明が次の対談本を出すのは、中々難しいのかなあ、と思います。廣宮さんや監修者様ならありですが、「対談」とか大げさなものにはなりにくいですしw ネットでチャットを公開すればいいような気もしますし。

 「中国経済がダメになる理由」感想掲示板は↓こちらから。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/bbs.html


 さて、前回も書いたように「中国経済がダメになる理由」は「中国経済」ものというよりは、マスメディアものです。
 アホさ加減では、朝日差別新聞毎日変態新聞を超え、日刊ゲンダイに迫ると評判の中日新聞が、まさしく永遠に保存しておきたいような社説を書いてくれました。

リーダー不在の不幸 週のはじめに考える
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2009041202000053.html
 日本が劣化しつつあります。最近、そんな指摘をよく聞きます。リーダーが不在だからではありませんか。総選挙を前に、指導者像について考えます。
(中略)今では年収二百万円以下の給与所得者が一千万人を超えました。経済協力開発機構(OECD)が発表した貧困率の統計によると、日本は先進国の中で米国についで二番目の「貧困大国」になりました。貧困率というのは「年収が全国民の年収の中央値の半分に満たない国民の割合」のことを指します。前年の日本は五位でした。(中略)
 首相の麻生太郎さん、民主党代表の小沢一郎さんはどうでしょうか。漢字の読み間違い、違法献金事件など知性や説得力の面で二人とも首をかしげざるを得ないところが多分にあります。
 新しい仕組みとルールを
 歴史に学び、日本のあるべき姿への明確なビジョンを持ち、言葉を尽くして相手を説得し、ときに耐え、自分を抑え、国民とともにありながら自分の意志を貫く。
 日本は曲がり角に差しかかっています。同じ競争社会でも、人々が互いに助け合って生きていく新しい仕組みやルールをつくる時期ではありませんか。
 それを先導していくリーダーが今こそ必要です。』

 中略部分は、幼稚園児の文字練習以下の文章が長々~と続くので、ソースを確認する際も、別に読み飛ばして構わないと思います。
 ちなみに、この駄文の中で中日が取り上げている相対的貧困率日本二位というのは、
OECDが2006年に発表した2000年時点のデータです。(何と、九年前!) 
 2008年にOECDから発表された最新の相対的貧困率では、日本はメキシコ、トルコ、米国に次いで四位になっています。なぜ中日新聞のアホが未だに「二位」とやっているかというと、2008年のOECD調査結果では、日本の貧困率の順位が下がってしまい、マスメディアが「これはまずい」とばかりに、誰も報道しなかったからです。
 こういう時に役に立つのが、韓国のメディアだったりします。

『韓国の相対的貧困率、OECD加盟国中8位に
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2008/05/23/0200000000AJP20080523002300882.HTML
(前略)2006年における韓国の相対的貧困率は14.6%で、OECD平均の10.8%を大きく上回った。メキシコ、トルコ、米国、日本、イタリア、アイルランド、ポーランドに次いで高い。(後略)』

 わたしは韓国を誉めることはほとんどありませんが、こと新聞・テレビのレベルに限っては、明らかに韓国の方が日本よりも上です。
 また、日本でも労働関連Webページでは、さすがにきちんと正しい最新の数値が載せてありますが、マスメディアの頭の中では、未だに古き良き「日本が二位!」の時代のままなわけです。
http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2008_11/oecd_02.htm

「さっさと死に絶えろ!」
 と叫びたくなったのは、わたしだけでしょうか?
(ちなみに、三橋の相対的貧困率に対する考え方は「日本の貧困の話 」↓のままです。)
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/archive/2008/3/5  

 さて、「三橋貴明」はSPA!から「麻生応援団」などと(おそらく好意をもって)揶揄されたりしますが、その最大の理由は、これまでに一度も麻生首相や麻生政権の政策を叩いたことがないからだと思います(ちなみに、意識してやっています)。とは言え、別にわたしは何も麻生政権の政策や実績について、全てを高く評価しているわけではありません、当たり前ですが。
 実際に賛同できる、あるいは評価できる政策や実績は、八割弱位かなあ、と考えています。つまり、二割超は不賛同なわけです。
 とは言え、政治家の活動について八割評価できるというのは、これはもう立派なスコアと言えるのではないでしょうか。例えば、一つの政策が個人的にどうしても気に入らないからといって、
「やっぱり麻生はダメじゃん!」
 とやるのは、子どものやり口というものです。政治家にパーフェクトを求めるのなら、自ら政治家になるしかないでしょう。
 世の中は、そんな何でもかんでも自らの期待通りに進むはずがなく、百点満点など「絶対に」有り得ないわけです。それでも少しずつ、少しずつ良くなっていき、未来のある時点で過去を振り返り、
「ああ、こんなに変わっていたんだなあ。。。」
 と感慨にふけるのが、現実の社会というものなのです。 
 ちなみに、今の世の中が気に喰わず、
「よし!あの無能な政治家や官僚を皆殺しにして、より優秀な俺が取って代わってやろう。そのほうが、無知な大衆のためだ」 
 とやるのが、共産革命です。それを望む人がいるのなら、まあ、頑張ってくださいとしか申し上げられません。
 現状の政治家が百点満点でなくとも、及第点を取っているならば、まあここは素直に評価するべきだと思います。
 しかも、麻生首相の場合、マスメディアが「叩くネタ」としてだに、ホント未だに「漢字の読み間違い」しか上げられないことを、知性皆無な中日新聞が自ら公にしてくれたわけです。
 方や「漢字が読めない」とたたき、方や「違法献金事件」でたたき、両者を同列に扱う。まさに、知能水準が谷底にまで落ちた、日本のマスメディアのレベルの低さを決定付ける金字塔とでも言うべき、迷報道です。
 
 中日新聞の偉業を、永遠に語り継ぎたいと思います。

 
最新のOECD相対的貧困率を報道しない日本のマスメディアに怒りを覚えた人は、

↓このリンクをクリックを。

新世紀のビッグブラザーへ blog

人気ブログランキングへ


 新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
 
新世紀のビッグブラザーへ blog一覧 はこちらです。
 
関連blogへのリンク一覧 はこちらです。

 兄弟ブログYahoo!版へ