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 本日、韓銀から五月の国際収支がリリースされました。
 
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_01.html#BOPQ307-Q208

 まさかとは思っていましたが、本当に
二ヶ月連続で双子の赤字になってしまいました。
 本ブログを始めて訪れた方のために説明しますが、韓国の双子の赤字はアメリカ式の「財政赤字+経常収支赤字」とは違います。韓国の双子の赤字は、
経常収支と資本収支が共に赤字になってしまうという非常に珍しいケースで、現代経済研究院かどこかが、いみじくも「後進国型双子の赤字」とか何とか名づけていました。
 韓国型双子の赤字になるには、一つ絶対条件があります。この条件が満たされない限り、国際収支の中で経常収支と資本収支が共に赤字になることは絶対にありません。
 その条件とは
「外貨準備高が減少すること」になります。
 ふと気がつくと、
韓国の外貨準備高は今年の1月から五ヶ月連続で減少になっています。今の状況だと、間違いなく六月も外貨準備高は減少するでしょう。
 昨年来、危機の兆候が見えてきた中、韓銀など韓国当局の関係者は
「韓国は前回のIMF危機の時と違い、外貨準備高が順調に積みあがっているから問題ない」という論調を繰り返してきました。少なくとも今年に限って言えば、彼らの「大丈夫、問題ない」の前提は崩れ落ちてしまったわけです。
 韓国当局の関係者は、なぜかこの手の「○○だから、問題ない」という論調を好みます。
 しかし現実には、外貨準備高(が増えているから大丈夫)、対外債権(があるから大丈夫)、短期対外債務対外貨準備高(IMFが危険と定義した60%未満だから大丈夫)と、次々に前提が崩れていっています。最後の一つは、韓国の急増する短期対外債務は「造船業の外貨スワップのためだから、問題ない」ですが、本当に大丈夫なんでしょうね(笑
 
 さて、アメリカの為替防衛宣言以降、空恐ろしいほどのウォン安の圧力を受けている韓国ですが、CPI上昇率が(どうやら)5%を突破した中、インフレーションを悪化させるウォン安だけは何としても阻止しなければなりません。そのために貴重な外貨準備高を取り崩し、日々、韓銀は為替防衛を続けています。結果的に二ヶ月連続で国際収支が双子の赤字になってしまいましたが、こんなことは韓銀は覚悟の上でしょう。
 個人的にはインフレや外債返済困難をもたらすウォン安を押し止めることに全力をあげる韓銀のやり方は、間違っていないと思います。(が、それ以前に
まず利上げしろ!と言いたいですが)
 しかし、それにしても今日の為替介入は露骨過ぎるでしょう。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_01.html#KRW080627

 NYダウ下落からウォン安を予想し、朝一で介入したのはいいけれど、その後、何時間もウォン安圧力を受け、始値に戻されそうになるや、三回の断続的な介入。所謂、兵力の逐次投入をしているようにしか見えません。
 1050ウォンラインは真剣に死守したいという気持ちはよく分かるのですが。

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