新世紀のビッグブラザーへ blog



「ドル崩壊! 今、世界に何が起こっているのか?」が正式に発売になりました。
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 9月1日は色々な意味で注目すべき一日になりました。
 福田首相辞任上海総合株式市場が3%も下落し、2,325ポイント(▲72.23)とピークからの下落率が62%を突破、欧州通貨が急落し(現在、ユロドルが1.93円下落で157.71円、ポン円が3.63円下落の194.5円)、そして毎日変態新聞がまたもや虚偽の謝罪を繰り返すなどなど、本ブログに関連するニュースが続きました。しかし並み居るライバルを蹴散らし、本日のメインイベンターを勤めるのは、文句なしで韓国ウォンの暴落です。
 韓国ウォンは先週末の終値1ドル1089ウォンから、本日は一時的に1123.8ウォンにまで急落しました。その下落率は、実に3.2%にも達したのです。
 その後は若干値を戻し、終値は1116ウォンとなりました。が、いずれにせよ終値が3年10ヶ月ぶりの水準にまで下落したのです。

対ドル相場が1110ウォン突破、3年10カ月ぶり
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2008/09/01/0500000000AJP20080901003400882.HTML
1日のソウル外国為替市場で、対ドル相場は1ドル=1116.00ウォンで取引を終えた。2営業日で34.20ウォン安となり、3年10カ月ぶりに1110ウォンを超えた。同日は1ドル=1092.00ウォンで取引を開始した後、取引終了間際までウォン安が続いたが、1123.80ウォンまで進んだところで外国為替当局がドル売り介入に乗り出し、1116.00ウォンに持ち直した。』

 信じられますか? 韓国ウォンは十日前は1045ウォン前後の水準でした。この十日間のウォンの対ドル下落率は、実に6.8%にも達します。韓国のドル建てGDPは、わずか十日間で6.8%も縮小してしまったのです。
 これはもはや、通貨危機の始まりと呼んでも過言ではない気がします。少なくとも、これが通貨危機の「始まり」である可能性を、現時点では誰も否定できないわけです。

 ちなみに、明後日発売のSAPIOに掲載する「底値が見えない!中国株の『奈落』」の原稿を書いていたとき、上海総合株式市場は毎日のように最安値を更新しました。そのため原稿提出まで、わたしは書きかけの原稿に掲載された中国株の数値を毎回修正しなければならなかったのです。
 今回、というか現在、わたしはオークラ出版の撃論ムックに載せる「崩壊進行中の韓国経済の病理」の原稿を執筆中な分けです。またもや韓国経済の数値(ウオンの下落幅など)を日々更新する羽目に陥りそうです。

 本日はウォン急落以外にも、悪いニュースが続きました。

8月の貿易赤字32億ドル、7カ月来の高水準
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2008/09/01/0500000000AJP20080901001000882.HTML
 知識経済部が1日に明らかにしたところによると、8月の輸出は373億9000万ドル、輸入は406億2000万ドルで、月間ベースで32億2900万ドルの貿易収支赤字を計上した。1月に39億3000万ドルの赤字を記録して以来、7カ月ぶりの大幅赤字となった。
 8月の輸入額は前年同月比37.0%の急増、輸出額も同20.6%増加した。操業日数が減ったため、輸出入いずれも前月に比べると増加の勢いはやや鈍化した。貿易収支は今年、5月に9億2000万ドルの黒字を計上したのを除いては赤字が続いており、8月までの赤字累計は115億7000万ドルに達した。通年では通貨危機が発生した1997年以来、11年ぶりの貿易赤字が予想される。(後略)』

 韓国の貿易収支の通関ベースは、大方の予想通り大幅赤字に終わりました。これで韓国は今年に入り、五月を除いて毎月貿易赤字(通関ベース)なわけです。ウォン安は韓国の輸入物価を押し上げると共に、現在進行中のインフレーションを後押しするでしょう。韓国の貿易収支が改善する見込みは、今のところ全くありません。
 また、急落したのは為替だけではありません。

総合株価指数1414.43ポイント、今年最低に
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2008/09/01/0500000000AJP20080901003700882.HTML
 内外の経済環境が一層悪化するなか、総合株価指数が今年最低を記録した。
 1日のソウル株式市場は前営業日から59.81ポイント下落の1414.43ポイントで取引を終えた昨年3月以降、1年半ぶりに最も低い値を記録した。また先月28日の1474.15ポイントに続き、2営業日にして年内最低値を更新した。内外の経済環境悪化に伴い、投資心理が急速に冷え込んだためと分析される。』

 あまりにも為替相場がインパクトありすぎて、KOSPIが4%下落したところで、特に異常事態に思えません。すっかり感覚が麻痺してしまっています。
 何というか、今の韓国。ここまであらゆる面で追い詰められる国というのも、ちょっと珍しいですね。

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