「ドル崩壊! 今、世界に何が起こっているのか?」再々重版決定!m(_ _)m 感謝! amazonの在庫も復活!
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9月19日(金)発売の撃論ムック「猟奇的な韓国」に「崩壊進行中の韓国経済の病理」を寄稿しました。
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 昨日は久々にお休みいたしました。理由は「飲みすぎ!」です。別に韓国ウォンが暴落したせいで、暴飲したわけではありません。念のため。
 さて、七日前(10月10日)のエントリー「国民総動員砲!発射!」において、
特に、16.8%暴落したということであれば、「通貨危機ですね」の一言で済むところが、赤線(前日終値)をまたいだ値動きだから、凄いのです。
 と書きましたが、まさしく「単なる通貨危機ですね」の一言で済むような、昨日のウォン為替相場の動きでした。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_13.html#KRW081016

対ドル相場、11年ぶり最大の下落幅を記録
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2008/10/16/0500000000AJP20081016002900882.HTML
 国内外の株式市場急落を受け、ウォン・ドル相場が10年10カ月ぶり最大の下落幅を記録した。
 16日のソウル外国為替市場で、対ドル相場は前日終値比133.50ウォン急落した1ドル=1373.00ウォンで取引を終えた。下落幅は1997年12月31日(145.00ウォン)以来で最大となった。
 対ドル相場は前日終値比100.50ウォン下落した1ドル=1340.00で取引を開始し、2分後に1365.00ウォンまで急落した。その後は1317.50ウォンまで戻したが、売りが入るや再び1340ウォン台をつけた。大引けにかけて売りが優勢となり、一時は1375.00ウォンまでウォン安が進んだ。』
 
 昨日のドルウォン下落率、10.8%・・・。本日は多少戻したものの、一日に為替相場が一割も下落して、「通貨危機ではない!」と主張するのであれば、「通貨危機」の定義を変更しなければならないでしょう。
「通貨危機とは、何ですか?」
 特に韓国の場合、一日に10,000ドル以上の「ウォン⇒ドル」両替を行った者をリストアップし、当局に報告しろ!という強烈な規制下で一割下落したのですから、その売り圧力たるや半端ではありません。
 ちなみに、前回のアジア通貨危機の際は、1400ウォン台から毎日一割以上ドルウォンが下落し、1ドル1900ウォンを突破した時点で韓国政府がギブアップしました。わたしの記憶によると、上記YONHAPの記事にある1997年12月31日こそが、1900ウォン突破時だったと思います。
 韓国政府は例により「2000億ドル以上の外貨準備があるのだから、問題ない!」と主張するかも知れませんが、何度も書いたように問題視されているのは外貨準備の総額ではなく、流動性です。GSE債他、流動性が事実上ゼロの債券を購入した分までも外貨準備に含めている以上、「外貨準備総額○○だから大丈夫!」は通りません。そもそも、流動性が充分というのであれば、事態がここまで悪化する前に、なぜ大々的な為替防衛を行わなかったのか、そしてなぜ大企業に「保有するドルを市場に供給せよ」という指示を出さねばならなかったのか、説明がつきません。
 もちろん、韓国政府や韓銀は「韓国は通貨危機ではない!」と主張するしかないでしょう。政府関係者が、少しでも通貨危機を認めるような発言をした場合、韓国国民はパニックになり、一斉にドル買いに走り、ウォン暴落を引き起こしかねません。特に韓国人の記憶には、まだ1997年のウォン暴落の悪夢の記憶が残っているはずですから、国民がドル買いで自衛するのを止める手立てはないでしょう。わたしだって、同じ立場にあれば、あらゆる資産を外貨建てに移しておこうと思うはずです。 
 本日の韓国金融市場は、為替は1ドル1334ウォンと前日の暴落から少し戻したものの、KOSPI(韓国総合株価指数)の方は外国人投資家からの激しい売込みを受け、前日終値比33.11ポイント下落。終値1180.57と、三年ぶりに1200ポイントを割り込んでしまいました。韓国経済wktkスレが誕生した頃のKOSPIは、確か1200台か1300台(その後、一時は2000ポイントを越えるところまで上昇)でしたので、わたしたちの知らない水準にまでKOSPIは落ち込んでしまったことになります。
 更に、韓国の関税庁は本日、9月の貿易収支が20億5900万ドルの赤字と発表しました。輸出は前年同期比28.2%増加だったものの、輸入の増加率が何と45.8%と、貿易収支の足を引っ張りました。この輸入の増加率は明らかにウォン安の影響だと思いますので、九月よりもさらに為替が厳しくなった今月の貿易収支も、黒字化する可能性は低いのではないでしょうか。
 さて、世界に先駆け通貨危機に陥ったのはアイスランドですが、IMFに駆け込んだトップバッターはウクライナでした。更にはハンガリー、フィリピンなど多くの国々で通貨が暴落し、景気縮小と対外債務返済不能の危機が世界に伝播していっています。
 そんな中、悪い指標ばかりが続く韓国当局は、国内市場を安定させる方策を19日に発表するそうです。

韓国当局の市場安定化策、銀行債務への政府保証など検討
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-34379620081017
 韓国当局は、世界的な金融危機の影響を受けている国内市場を安定させるための方策を19日に発表する。19日の0500GMT(日本時間午後2時)に発表される予定で、報道によると、外貨建ての借り換えに向けたドル調達に悩む国内銀行への一段の資金供給策が含まれる可能性がある。
 姜万洙(カン・マンス)企画財政相は危機対策の金融・財政当局幹部との緊急会合後、方策は「予防的かつ断固として、十分な」措置と説明した。
 聯合ニュースによると、ドル調達に悩む国内銀行の既存・新規借り入れへの政府保証が検討されている。
 韓国の基幹産業である造船業などはドル/ウォンのフォワードで為替ヘッジしており、銀行はこれに関連した外貨ポジションを調整するために短期のドルを借り入れる必要がある。サブプライム問題拡大後は、韓国の銀行によるドルの借り換えが難しくなっている。』

 国内の銀行によるドル借入に対する、政府保証ですか・・・・。いよいよ事態が最終局面を迎えた、来るところまで来たという感じがします。
 
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