「ドル崩壊! 今、世界に何が起こっているのか?」再々重版決定!m(_ _)m 感謝! amazonの在庫も復活!
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9月19日(金)発売の撃論ムック「猟奇的な韓国」に「崩壊進行中の韓国経済の病理」を寄稿しました。
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 毎日が黒曜日♪♪ブラック、エ~ブリデ~イ♪♪
 別にザ・デイ(米国債が格下げされる日)が来たわけでもないのに、ドル崩壊、ドル以外はもっと崩壊状態になっている今日この頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
 え、超円高ですって! 別に心配いりません。未だかつて、通貨高で破綻した国は、歴史上、一カ国たりとも存在しませんので。その逆、通貨安で破綻した国は枚挙に暇が無いですけどね。
 韓国がウォン高に悩んでいた頃も、誰も韓国が通貨高で破綻するなどとは考えていませんでした(韓国企業は破綻するかも知れませんが)。あの頃の韓国は貿易収支が目に見える勢いで悪化し、経常収支が赤字化していたにも関わらず通貨高が進んでいたので、これは円キャリーの巻き戻しなどにより「通貨安」に雪崩れ込んで破綻すると、誰もが予想していたのです。基本的に、あの頃の予想通りに事態は推移しています。(トリガーなどは、幾つか読み違えましたが)
 今の超円高がどこまで進むかは分かりませんが、一つだけ確かなことがあります。
 来年の今頃も、我々はきっとWiiの体感ソフトに夢中になり、少年ジャンプを買い、「富樫また休載かよ!」とブツブツ文句を垂れ、ハルヒアニメ二期開始予告に胸をときめかせ、「アッキーナって確かに萌えるけど、何か安っぽいよな~」とか何とか言っているでしょう。要するに、今と変わらないということです。多少、輸出企業がリストラクチャリングに励み、日本人の購買力が高まった結果、輸入品ブームが巻き起こり、海外への大名旅行が流行っているかも知れませんが。
 変わるのは、世界の方です。

【対ドルの日本円推移 一年間】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_13.html#JPYUSD
【対ユーロの日本円推移 一年間】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_13.html#JPYEUR
【対英国ポンドの日本円推移 一年間】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_13.html#JPYGBP
【対豪州ドルの日本円推移 一年間】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_13.html#JPYAUD
【対韓国ウォンの日本円推移 一年間】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_13.html#JPYKRW
【対南アフリカランドの日本円推移 一年間】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_13.html#JPYZAR

 まさか、一日でユーロが対円で十円値を下げ、英国ポンドが十五円値を下げる日が来るとは思ってもいませんでした。

弾みつく株売り/円買いの連鎖、不安定さ増す市場心理
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34512020081024
(前略)<ドル90円で下げ止まるか>
 為替市場は「株との負のスパイラル」(ドイツ証券シニア為替ストラテジスト、深谷幸司氏)の状況が鮮明になった。投資家によるリスク回避の円買いが大きく進み、ドル/円は95円を割り込み94.75円をつけ1995年4月以来13年ぶりの安値圏に下落した。クロス円をみても、ユーロ/円、豪ドル/円など軒並み大きく下げた。
 引き続き、株価にらみでクロス円の値動きがドル/円に波及する展開だ。投資家が資産を圧縮する動きを強めており、ドルと円が買われ、さらにドルよりも円が選好されている。
(中略)
 為替市場への介入については「外国人投資家が日本政府の対応を気にし始めた。G7後は金融市場の混乱を収束させるためにどのような手段も許される状況になってきたのではないか」とし、ドル/円は95円割れ、ユーロ/円は120円割れで介入に踏み切ってもいい、と述べる。(後略)』

 介入は無いでしょう。今のドルは日本円以外の通貨に対しては決して弱くないので、日本が自国の輸出企業のためにドル買いの為替介入をすると、新興諸国が片端から破滅していきます。
 円の急騰により日経平均は暴落していますが、気にする事はありません。どうせ世界的な株価暴落は「売り手が尽きる」までは止まりません。ちなみに、わたしは現物の株式を保有していますが、この状況になってしまえば、もはや十年は売る気はありませんね。なぜならば、売却したら損が確定してしまうじゃないですか。売らない限り配当金は入ってくるし、最近は時価会計も見直される風潮になっているので、取得原価だけを記憶に止めて十年間以上持ち続けるつもりです。
 株式の保有者が、皆わたしのような思考にならない限り、株価下落は止まらないのです。この傾向は世界的に同様なので、特に気にする必要はないでしょう。ソニーのPBRが1以下などという異常な状況が、いつまでも続くわけありません。一番まずいのは、この状況で損失を確定する売却を行うことです。
 しかし株価はともかく、これほどに急激に円が強くなってしまうと、世界の秩序に影響を与えないわけにはいきません。ひとつ、簡単な例を出してみましょう。

IMFによる国内総生産順リスト(2007年確定値)
 1位 アメリカ合衆国 13.84兆ドル
 2位 日本 4.38兆ドル <<同07年の日本円ベースの実質GDPは、561兆円 つまり、ドル円は128円換算
これが現在の為替相場、1ドル92円を当てはめてみると・・・・日本のドルベースGDPは6.1兆ドル アメリカの半分に近接します。
一人辺りの為替レートGDP(2007年)
 1位 ルクセンブルグ 104,673ドル
 ・・・
 4位 アイスランド(笑) 63,830ドル
 ・・・
 11位 アメリカ合衆国 45,845ドル
 ・・・
 22位 日本 34,312ドル
 これに現在の為替相場、1ドル92円を当てはめてみると・・・・日本の一人辺りのGDP48,031ドルwwww アメリカを軽く追い抜くのはもちろん、一人当たりGDP上位を占めている欧州勢がことごとく崩落していきますので、ベスト10、下手をするとベスト5に入ってしまいます。
 為替のマジックだと言われれば、そりゃその通りです。ですが、そういう事を主張する人は、もちろん円安で日本のGDP(ドル建)順位が落ち込んだとき、「為替のマジックだ」と主張したんですよね。もちろん、そうですよね。
 まさか為替のマジックで日本のドル建GDPが落ち込んだときに「日本はダメポwww」とか主張して、為替のマジックで日本のGDPが超上昇した今になって「為替のマジックだ!」などと二枚舌を使い分ける「屑」人間は、いませんよねえ。もしもいたとしても、日本人ならば恥ずかしさのあまり、とても生きてはいけないと思いますので、やっぱりいませんよねえ。
 
 一年後の世界経済について予想してみましょう。
 アイスランド、ウクライナ、ハンガリー、ベラルーシ、パキスタン、韓国、フィリピン、インドネシア、ベトナム、下手をするとロシア、ブラジル、英国、スペインまでもが通貨安でデフォルト寸前に追い込まれ、IMFから融資を受け禁治産国扱いで、生活水準が二十年以上後退した状態で苦しんでいます。
 日本は、恐らく貿易赤字でしょう。しかし、有り余る日本円で世界中の優良企業が日本企業に買取られ(すでに始まっています)、各国からの所得収支黒字のおかげで経常収支は真っ黒黒。対外債権が益々増えていき、増加する対外債権が更なる所得収支黒字を呼び込む。その黒字が円をますます高騰させる。
 物価がそれほど高くない状況で、日本人の対外的な購買力がひたすら上昇していく。「消費者」としての日本国民の動向が、世界経済に多大なる影響を与える。
 日本のドル建GDPが、前述したようにアメリカの半分に至り、世界中の国々が日本から融資を受け、何とか破滅を回避し続ける。
 その状況になっても、日本のメディアは「日本ダメポ論」を展開できるのでしょうか?

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