「ドル崩壊! 今、世界に何が起こっているのか?」再々重版決定!m(_ _)m 感謝! amazonの在庫も復活!
http://www.amazon.co.jp/dp/4883926583
9月19日(金)発売の撃論ムック「猟奇的な韓国」に「崩壊進行中の韓国経済の病理」を寄稿しました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4775512609

 どうしたんだ、韓国メディア?と、思わず問いかけたくなるほど、核心を突いた良記事が昨日、中央日報から配信されました。

<コラム>外貨準備高、量よりも質
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=106740&servcode=100§code=120
 10月終始、ウォン-ドルの為替レート変動は一日平均3.19%にのぼった。 正常な市場では見られないこうした「通貨危機的状況」は韓国の外国為替市場の根本的問題を見せている。
 現在のところ、核心的な問題は2つある。 (1)銀行や企業のような民間部門が外貨を供給する能力があるか(2)韓国銀行(韓銀)の外貨準備高は本当に十分なのか。
 最初の問題の場合、韓国系銀行であれ外国系銀行であれ、豊富な(数百億ドル規模)の外貨を借り入れてくる可能性は非常に小さいとみられる。 国際市場で信用リスクが低下していないうえ、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)率も最悪の状況にある。
 こうした条件であるため、銀行でもない企業が海外で借り入れたり社債を発行したりするのは難しい。 かといって輸出を通じて外貨を供給することも米国や中国の景気沈滞を考えれば容易ではない。
 したがって外国為替市場の危機解決の核心は2つ目の問題、すなわち中央銀行の外貨準備高が十分かどうかということに帰結する。 韓国政府や韓銀がずっと強調してきた核心は2396億ドル(08年9月現在)にのぼる外貨準備高が「世界で6番目に多く、十分だ」という点だった。 (中略)
 しかし外国為替市場の不安感の決定的な理由は「果たして韓銀の外貨準備高がどれほど健全かつ安全な資産になっているのか」という疑問だ。
 韓銀が投資した米国のファニーメイとフレディマックは国有化された。 世界的に金融資産価格も大きく下落した。 こうした状況で唯一、韓銀の保有資産だけが損失もなく完璧に帳簿価格で維持されているとは信じがたい。
 さらにドル対比でユーロが連日暴落(今年に入って14.8%の下落)し、外貨準備高のうちユーロ建て資産も相当な評価損が生じたはずだ。
 仮に時価基準で資産価格が20%下落したとすれば、韓国の実際の外貨準備高は1900億ドル水準であり、40%落ちたとすれば1440億ドルにしかならない。
 韓銀の海外資産構成については外国金融市場がもっとよく知っているのかもしれない。 一部の外国投資銀行と機関投資家は、韓銀の海外投資相談に臨んだり、仲介または委託運用を委任されたはずだ。 このためソウルよりもニューヨークとロンドン市場で韓国をどのように評価しているか耳を傾ける必要がある。
 先日、韓米間で300億ドル規模の通貨スワップ協定が締結された。 これは事実上、韓国が3カ月間に最大300億ドルを借りて使うという短期借入協定だ。 結局、上で提起した2つ目の問題が限界を表したという傍証なのかもしれない。
 何よりも似た条件下で中国・マレーシア・インドも経験していないことを韓国が経験しているのが問題だ。 85年、97年、08年の通貨危機、そして次はいつになるのか。 』

 韓国の経済危機のポイントは多数(複数ではない)ありますが、この中央日報の記事は核心の一つを突いています。
 誰も韓国の外貨準備高(取得原価)について、韓国銀行の発表を疑ったりしていません。問題は、ファニーメイ・フレディマックの債券(双方合わせて500億ドル位あります)に流動性がどのくらいあるのか?米国債でもGSE債でもない「有価証券(1000億ドル位あります)」の中身は何なのか?そして為替防衛のために担保に差し出された優良債券の総額はどのくらいあるのか?です。
 このご時世、ファニフレ債券を保有していて評価損が発生していないなどと、世迷い言は誰も信用してくれません。その上、内訳不明の「有価証券1000億ドル」に莫大なCDOやらRMBSやらが含まれていた日には・・・・韓国の外貨準備の「真水」あるいは「流動性」が実際には半分以下だったとしても、わたしはちっとも驚きません。
 今週の韓国ウォンは30日のアメリカとの通貨スワップ協定締結により、一気に10%以上高騰しましたが、その後はやはりウォン安の趨勢を取り戻しています。(現在は既に1㌦1350ウォンにまで戻ってしまいました。木曜日は1248ウォンにまで急騰したのですが・・・)
 そもそも、アメリカとの通貨協定にしてもチェンマイ・イニシアティブにしても、もしも発動した場合、韓国が「通貨危機」であることが確定することになるのですが、その辺は韓国人はどう考えているのでしょうかね。
 「通貨危機になった場合に、通貨スワップで外貨を融通する」という協定を他国と結んで、「これで問題ない!ウォンを買いまくれ~っ!!!」
 こんな単純な思考回路でないことを、切に願います。と言うか、通貨スワップ協定で狂喜している時点で、自分たちが通貨危機に陥っていることを暗に認めたようなものだと思うのですが、もはや客観的に自分たちを見れなくなっているのでしょうかねえ。
 「外貨準備は充分だから、韓国は問題ない!」
 「企業にドルを強制的に供出させたから、韓国は問題ない!」
 「韓国人のドルへの両替を制限したから、韓国は問題ない!」
 「通貨危機になったらアメリカから300億ドル借りれるから、韓国は問題ない!」
 ・・・メチャメチャ問題ありそうじゃんw 北朝鮮の「宣戦布告と見なす!」を思い出しました。
 「経済制裁は宣戦布告と見なす!」→「金融制裁は宣戦布告と見なす!」→「制裁強化は宣戦布告と見なす!」→「海上封鎖は宣戦布告と見なす!」→「平壌空爆は宣戦布告と見なす!」→「地上軍の侵攻は宣戦布告と見なす!」→「平壌占領は宣戦布告と見なす!」なんてw

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_01.html#BOPJun08-

 さて、月末となり、韓国の国際収支関連(9月)の数字が発表されましたので、コンテンツに追加しました。今年の6月から9月までの数字の流れを見てみると、面白いことに幾つも気がつきました。

■9月、サービス収支の赤字が急減した。これは主にサービス支出の減少のためである。おそらく、この月から韓国人の海外旅行や海外留学が激減したのであろう。ちなみに、ウォン安で韓国への外国人の旅行が増加した!ホルホル!などという記事を見かけたが、9月時点の数字からはその傾向は認められない。サービス収益も対前月比で減少しているからである。
■同じく9月、経常移転収支の赤字が急減した。韓国の経常移転支出の多くは、留学中の家族(多くのケースで母と子)への送金である。ウォン安で額面が目減りしたのか、あるいは国内経済が不況突入したためなのかは分からないが、韓国からの送金が減少傾向を見せ始めたわけだ。近々、送金停止で困窮した海外の韓国人留学生親子のニュースが報道されるのではないだろうか。
■9月は資本収支まで赤字化したが、大きな原因は「金融派生商品」の赤字化である。非常に興味深い。英語版の国際収支がリリースされたら、金融派生商品赤字拡大の原因を探ってみたい。

 また、一時的に双子の赤字(韓国の場合は「経常収支」と「資本収支」の双方の赤字)を免れていた韓国でしたが、9月にまたまた双子の赤字に舞い戻ってしまいました。まあ、ここまで為替が乱高下するようになってしまうと、国際収支とか対外債務の重要性は落ちて来ると思いますけどね。

 人気ブログランキングに参加しました。
 韓国経済冗談抜きでwktk!な方は↓このリンクをクリックを。
http://blog.with2.net/in.php?636493  
 ※現在、人気ブログランキングの「ニュース部門」で某ブログと激しいトップ争い中です。皆様のご協力を、何卒。。。

 新世紀のビッグブラザーへ ホームページは↓こちらです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/index.htm
 新世紀のビッグブラザーへ blog一覧は↓こちらです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/blog.html